五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

想い

 先週の金曜日、息子は通っている施設から卒園となった。4月からは幼稚園の年中さんに編入することになる。

 施設に通い始めて1年あまり、入園しての頃は「バイバイ」ぐらいしか喋れなかったが、今はだいぶ語彙も増え、自分の意思を言葉で伝えられるようになってきた。懸念であった他の子供との触れあいも幾分かはよくなったみたいで、施設では年長さんに当たる子を兄のように慕っているらしい。文字や数字も形として理解しているらしく、発音することはできる。また順番も守れるようになった。(とはいってもたまに一番にならないと気が済まないらしく、癇癪を起こすことがある。)着替えも排泄もある程度はできるようになった。以前と比べ確かに変わってきたと思う。これも施設の先生方のご指導の賜物だと思う。感謝しても余りある。

 卒園に伴って、文集を施設の方から頂いたが、その中に嫁の書いた文章があった。施設に入園する前に参加していた子育てサークルでの出来事が書かれてあった。多分「自閉症の疑いがある」と言われ、これからどうしようかと悩んでいた頃だと思うが、他の子供と同じように行動できない息子に対し、「そのうちできるようになる」「ゆっくりでいいから」と言われていたが、やっぱりできないからいいよと他の子供たちと一線を引かれた事があったそうだ。泣き喚く息子をあやしながら味わった切ない気持ちはもう二度と味わいたくないとそこに書かれてあった。

 息子が「自閉症の疑いがある」と聞かされた時は自分にとってショックだったが、それ以上に嫁は大変だった。彼女が味わったあの切ない気持ちは計り知れぬものがあったと思う。上の子供の幼稚園の送り迎えと息子の施設への通園でくたくたで、土日は殆んど寝ている。たまにそのことで私と喧嘩になることもあるけど、これからも子供たちのためにもお互い頑張っていこうと改めて思い直した。

 

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写真:無料写真素材 写真AC 思い出の教室 7729UG