「ワーキング・プア」、正社員なみに働いても報酬が生活保護なみかそれ以下の人を言う。「働く貧困層」と解釈される。90年代後半よりその存在が注目視されており、07年では約600万世帯がそうだと言われている。
SAPIO誌の特集で、この問題を特集していた。「ホワイトカラー難民」、「ネットカフェ難民」、「ホームレス女子高生」、「高学歴ワーキングプア」など記事があり、事態は私たちが思っているよりかなり深刻である。
そのなかで赤木智弘氏が「夢も希望もない社会なら戦争でリセットしてほしい」と記述していたのは興味が持てた。就職氷河期を経験し、就業のチャンスさえ充分に与えられなかった若者の心の叫びだと思う。
世の中はますますおかしくなってきている。新しい年を迎え、少しでもかつてのモラルがあった日本に回帰することを期待したい。
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