五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

空と海

 職場から滞在先のホテルには車で通勤している。帰り道は山を越えて帰るのだが、山から坂道を下る時、駿河湾が見える。その先のはるかかなた太平洋、思わず吸い込まれそうに綺麗である。あの海を越えてはるか異国の遠い世界に何もかもを捨てていってみたい。時は4月、日は長くなり、帰宅時にもまだ明るい。長閑な夕べ、ふとそう思い、帰りの道を急ぐ。しかし待っている人はいない。

 同じような景色を子供ころ見た。私は自転車の遠乗りが好きで、よくあてどもなく出かけた。自宅から何十キロも自転車で目的もなく遠乗りをする。ある朝、学校に行く前、15キロほど離れた隣町に出かけた。そこはアップダウンの激しい坂道があり、下り坂に60キロぐらいスピードを出して一気に下るのが子供ながら爽快だった。上り坂をあがると向かって左手に一面の海が見える。その景色は壮観だった。うまく表現はできないが、朝の穏やかな青く澄んだ海、周防灘は今まで見た景色の中では、これ以上のものはないほど美しかった。春のこれから生命が息吹くころの海、空も青く澄んでいた。ルミ・ド・グールモンというフランスの詩人にそんな詩があったように思う。

 これも若かりし日の遠い記憶、あれからあの町はどうなったのか?

月下の一群 (講談社文芸文庫)

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f:id:Kitajskaya:20141101185414j:plain 駿河湾


 

 

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