今年のゴールデンウィークの休みは4日、最初と最後の日はうちでのんびりして、2日目と3日目にどこかに出かけようと計画を立てた。どこに出かけるか?子供たちは、娘のほうが小野町にあるりかちゃんキャッスル、私は阿武隈川の川下りに行こうといい、息子と嫁は希望がなかったので、この2つに決定、4日と5日の日に私の車で出かけた。
5月4日 りかちゃんキャッスル
りかちゃんキャッスルは小野町というところにある。小野町は福島県の南東部に位置し、少し行けばいわき市である。周囲を阿武隈山系の山々に囲まれた人口1万人くらいの小さな町である。福島市からはざっと見て往復100㌔以上はある。高速を使用すると郡山ジャンクションから磐越自動車道に乗り、いわき方面に進み、小野インターで降りて10分ぐらいところにある。約1時間半ぐらいでいける。でも私は高速を使ったことがなし、運転に自信もないので下の道を行くことにした。
福島市から、国道114号線で川俣町に行き、そこから阿武隈山系の山道を通り南へ向かう。川俣までの道は行き慣れている。道も比較的広いし、渋滞もなくスムーズにいけた。川俣から国道349号線に入る。この道狭く、山道であるため曲がりくねっていてスピードは出しにくい。さらに運転はうまくないので尚更である。途中で東和町の道の駅でトイレ休憩に立寄ったが、10時に出て、目的地りかちゃんキャッスルに着いたのは12時すぎ、2時間ちょっとかかった。りかちゃんキャッスルの前は連休中の混雑で駐車場に入るのに20分以上待った。阿武隈山系ではまだ桜は咲いていた。風薫る5月、山々は若葉の緑がまぶしい。新緑の中のドライブ、草萌える5月、気分は爽快だった。
りかちゃんキャッスルはできて15年目で、外観は西洋のお城で白と紫のコントラストがとても奇麗だった。中でドレスが借りられ、娘は白いドレスを着て気分はお姫様、ただ息子は女の子のアミューズメント・パークなので少々不満げだった。キャッスルの中は工場になっていて、2階の巡回路から見学できる。ただ私たちが見学したときは昼休みと3時休みに重なりあまり2,3工程しか稼働はしていなかった。巡回路にはこれまでのりかちゃん人形の歴史、工程の説明、人形の展示をしていた。またオリジナルのりかちゃん人形製作もでき、自分だけのりかちゃんができる。残念ながら、私たちは時間がなくて製作できなかった。
りかちゃんキャッスルでは着ぐるみのりかちゃんショーとミニ新幹線、宝探しゲームで楽しんだ。宝探しは池の中の奇麗な石を20分で探すもので、笊で中の石を掬う金探しのよう、娘は気に入り、気乗りしない息子の分まで頑張って石を探していた。結局あまり取れなかった。
土産は娘はりかちゃん人形と着せ替え用の服、息子はチョロQのプラレールを買って岐路に着いた。帰り道は小野から郡山まで出て帰宅した。郡山に出たほうが道は広いかと思ったが、小野-郡山ラインは川俣から小野に行く道と変わらず、狭くカーブが多い山道で結構苦労しながら運転した。郡山からは国道4号線で福島まで行ったがちょうど行楽帰りの人たちで混んでいた。それでも二本松に入ってからは空いていてスムーズに帰宅できた。帰宅したのは6時半、結構疲れた。嫁はこの日一緒に行動しなかった。横であれこれ言われなかったのは助かった。
ちなみにりかちゃんは5月3日生まれの小学5年生らしい。キャッスルはりかちゃん生誕25周年を記念して建てられたそうである。何で小野町に建てられたかはわからない。
りかちゃんキャッスル
5月5日 阿武隈ライン舟下り
阿武隈川は総距離240㌔、東北地方では北上川に次ぐ長さ、全国でも6番目に長い大河である。栃木県との県境に近い那須山系を源流に、福島県を縦断する形で北上し、宮城県に入り岩沼市あたりで太平洋に注ぐ。阿武隈ライン舟下りは福島県の地図に載っていて、一度入ってみたかった。船着場は県境の宮城県側にある。ここまで行くには国道349号線の険しい山道を通り抜けなければならない。5日は嫁も参加し、朝11時くらいに出発した。船着場は途中までは保原の公園に行く道なのでいつもの慣れた道で途中の梁川町まではスムーズにいけた。梁川町から国道349号線に入るが、険しい山道でしかも一車線の道、対向車が来るのをひやひやしながら進む。眼下には阿武隈川の清流が見えた。生憎曇り空だったが、山道の緑が映えて奇麗だった。
阿武隈ライン舟下りは、阿武隈急行のあぶくま駅に舟渡し場がある。ここから約1時間かけて阿武隈川を下って、お隣宮城県の丸森町の観光交流センターまで行く。行きだけで帰りの舟はなく、帰りは観光センターから20分くらい歩いて丸森駅まで行き、そこから電車で帰ってくる。舟は大人2000円、子供(小学校以上)1000円、ちょっと高いかなと思ったが、舟遊びは浅草の隅田川下りに乗ったきり乗ってないので、記念に乗ることにした。
舟はあまり便はなくて、昨日は2便しかなかった。ただラッキーなことに臨時便がでて、本来なら1時間くらい待たなければいけなかったのだが、30分くらい待つだけですんだ。
臨時に出航した舟は私たち家族4名と子供2人とその母親の親子3名で出航した。30名定員でちょっと少ないかと思った。舟の中では船頭さんが随所でいろいろと説明してくれた。両脇の緑濃い渓谷を眺めながら阿武隈川を下っていった。川原には川鵜の姿が見られた。何でも鮭もこの川を上るそうだ。川の流れは緩やかで、揺れることはなかった。子供たちも飽きることもなかった。この景観を説明するに、自分の語彙はあまりに貧弱すぎるが、もう少しあと初夏とか夏に行けたら涼を取るのにいいかもしれない。
この舟下り、実は丸森町観光交流センターからも出ていて、こちらのほうは途中にある白衣観音のところで引き返してくる。料金も大人1600円とお得である。
連休は今日が最後、今日は外には行かず、うちでごろごろしようと思う。子供たちは朝からスカパーのウルトラマンタロウをずっと見ているようだ。
阿武隈ライン舟下りの船
りかちゃんキャッスルはこちらのサイトを
あぶくまライン下りはこちらのサイトを参考にしていただければと思います。