五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

昔、熱血漢と呼ばれるプロ野球の監督がいた。理想の上司No.1と云われたこともあったような…

 先日私用で名古屋に行ってきた。久しぶりの都会、しかも地下鉄には3年ぶりに乗ったのでちょっと戸惑ってしまった。
 さて名古屋と云えば、なにはともあれ中日ドラゴンズを思い浮かべてしまう。熱狂的な中日ファンではないが、弟がずっと名古屋に住んでいるせいか、中日は心情的に好きである。中日には投手では、小松牛島杉本鈴木孝政稲葉松本、捕手では木俣中尾、野手では高木守道モッカマーチン大島谷沢田尾平野宇野上川など、いい選手がたくさんいた。中でも「いぶし銀」と呼ばれた走・功・守、3拍子揃った高木守道選手は大好きだった。特に名人芸と呼ぶにふさわしいダブルプレーの際に行うバックトスは見る者すべて魅了した。高木選手が引退する際には、高木選手の背番号「1」は永久欠番にすべきだと思った。

 そんな中でどうして違和感をおぼえる選手がいた。熱血漢、燃える男と巷で呼ばれる星野仙一氏である。現役時代も裏表のある態度は好きではなかったが、特に監督に就任されたときからの態度や行為は輪をかけて嫌である。星野さんはチームを強くするために上に掛け合って組織をガラッと変えたり、選手の意識改革を行うなど、チーム再建に関する才能は凄いと思う。

 星野さんの監督としての能力はさておいて、星野さんの人間性については疑問符?を付けざるを得ない。星野さんと云えば乱闘が思い浮かぶ。140㌔を越える速球、まともにボールがぶつかれば死ぬことだってありえる真剣勝負の世界、対戦相手同士がボールをぶつけたぶつけないで乱闘になるのは致し方がないが、星野さんの場合は度を越していると思う。

 星野さんは中日の監督時代の2000年に、対横浜戦で判定に抗議して主審に暴行を加え、退場処分を受けている。このとき立浪選手らと刑事告訴を受けていて起訴猶予処分になっている。また1997年には対横浜戦で外国人審判に対して恫喝行為を行っていて、その行為で外国人審判は職を辞している。他球団の選手への暴行もある。有名なのは1987年の対巨人戦で王貞治監督への恫喝、1990年の対巨人戦で水野選手への平手打ちなどがある。自らの感情に任せて選手に暴行を加えることもあるようで、自軍の中村選手は殴られ過ぎて、本当の顔が分からなくなったという笑えないエピソードもある。参謀に島野コーチがいたが、島野さんは阪神のコーチ時代の1982年、対横浜大洋戦で審判に暴行を加えて出場禁止処分を受けており、一時は球界追放と云う話もあった。

 こうした一連の星野さんの行動に対してマスメディアは甘い。彼の暴力行為に対してYOU TUBEなどで配信されている画像は、理不尽な暴力を非難するのではなく、逆に暴行された側を茶化しており、強い憤りを感じる。聞けば星野さんはマスメディアの操作術に長けており、一部週刊誌によればプロ野球史上最高の「名優」と呼ばれているようだ。だからと云ってマスメディアが耳を塞ぐのはおかしい。また星野さん、昔は上司にしたい有名人でNo1になったこともあるが、私からすればブラックジョーに過ぎない。どんなことにもルールがあり、それに基づきジャッジする人間がいる。そういった意味で審判は絶対的であり、もし不服があるのなら、あとで然るべき機関に申し立てをすればいい。第一サッカーで審判の判定に不服で審判に暴行を加え、その上開き直っている監督なんかいないだろうし、いたとしても球界から永久追放されるだろう。私から見れば、マスメディアの星野さんに対する態度は反社会的な集団のボスにエールを送っているようなもので、見ていてとても腹立たしい。

 今年から星野さんは東北楽天イーグルスの監督に就任されるが、またここでも暴力沙汰を起こすのだろうか?もし審判に暴行を加えるようなことがあるのなら、今度こそマスメディアは星野さんに対して覚悟を決めてほしい。

 

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写真:無料写真素材 写真AC 野球場 JAKUTSAKU