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五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

「B層」政治家?

日本・政治

 適菜収さんの新刊が出ているというので、早速amazonで購入した。適菜さんを知ったのは(以前ブログにも書いたが)、昨年の2月に雑誌「正論」の特集で「これが日本再生の救国内閣だ!」という記事があり、その中で以下のような、

 内閣総理大臣 小沢一郎
 外務大臣 鳩山由紀夫
 財務大臣 菅直人
 防衛大臣 前原誠司
 文部科学大臣 輿石東
 法務大臣 千葉景子
 国家公安委員長 中井洽
 行政刷新担当大臣 蓮舫
 経済財務担当大臣 与謝野馨
 官房長官 仙石由人

どう考えてもこれはないだろうという人材を選出し、「この内閣で一度地獄を見て、悔い改めない限り日本の再生はない。」という皮肉を込めたコメントを掲載していた。1975年生まれとまだ若く、ニーチェゲーテの研究で知られる哲学者である。

救国内閣?いや最‘狂’内閣…! - 五つの池の喫茶店

ニーチェの警鐘~日本を蝕む「B層」の害毒~』と『ゲーテの警告~日本を滅ぼす「B層」の正体~』と2冊注文したが、何れも面白く、また割りと平易な文章で書かれてあったので、一気に読み終えた。哲学には全く無知で、ニーチェゲーテについても名前は知っているが、ゲーテはいざ知らず、ニーチェについてはその著作すら分からなかったし、ましてや何を言っているのかは全く無知であった。ゲーテは浅墓な知識を嫌い、教養を重視する。そのためには偉大な古典から学ぶべきと主張する。ゲーテを敬愛するニーチェは大衆社会は堕落すると警鐘を鳴らし、その本質をキリスト教にあると指摘する。「神は死んだ」とニーチェは言うが、それはキリスト教が作りだした作為的な‘神’を否定しているのであり、‘神’の存在を否定しているのではない。作為的な‘神’が大衆の持つ‘ルサンチンマン’と‘同情’により健全なる社会を破壊する・・・。と適菜さんは言いたいのだろうと「無知な大衆」である私は思う。適菜さんの‘学閥のある日本の官僚制度は優れた制度’という意見など首を傾げる点はあるが、この2冊の本は、現在のおかしくなった日本を的確に表現している本であり、一読の価値はあると思う。

 前置きは長くなったが、「B層」とは何か?

 「B層」とは、「マスコミ報道に流されやすい比較的IQが低い人たち」の事を差す。この言葉は適菜さん自ら作った言葉ではなく、2005年9月の郵政民営化の是非を問う選挙で、自民党が広告会社に作成させた企画書の中に出てくる概念である。この中で国民を「A層」、「B層」、「C層」、「D層」に分類しており、「B層」とは要するにデマに流されるバカなの人たちの事である。その意味では私なんか典型的な「B層」であるといえるが・・・。構造改革、友愛、民主主義、絆etcなどマスメディアによる甘い言葉に踊らされた「B層」は、よく考えればおかしいとわかるはずなのに、為政者によって容易く騙されていく。騙されても、反省したり、自分の頭で考えることを「B層」はしないので、何度も何度も騙されていく。小泉構造改革を喜んで受け入れた「B層」、結局のところ労働者派遣法の改正医療費負担の増大など却って自分たちの首を絞めることになっている。年金の問題にしても然り、「100年安心」がわずか数年で破綻している。こんなに酷い目に遭っても「B層」は反省をすることをしない。だから「B層」は心地よい甘言に再び騙されることになる。民主党マニフェスト詐欺にまたまたころっと騙されてしまった。

 今、日本はおかしな社会になっている。その背景にあるのは、急速に肥大化した「B層」が世間を席捲してしまったことにある。政治の世界においては「B層」に迎合する「B層」政治家が増え、ますます混迷を深めている。ここ数年、常識では考えられないことをする変な政治家が大量発生している。米国首脳との会談をドタキャンした田中真紀子被災地の知事をヤクザさながら恫喝した松本龍、言うことがコロコロ変わる変節漢鳩山由紀夫、空気を読めない菅直人、パーフォマンスしか頭になかった元宮崎県知事の東国原英夫、神奈川県知事の黒岩祐治に至っては「選挙公約は忘れてほしい」という始末・・・。また公安にマークされている人物が国家公安委員長に、マルチ商法関係者が消費者担当大臣に、経済や防衛の素人が財務大臣防衛大臣になったりともう無茶苦茶、政治の劣化ここに極めりという感がする。民主党は今の日本において癌細胞であり、問題はこれを産みだした肥大化した「B層」社会で、これを解決し健全な社会を構築していかないと、例え民主党を排除しても私たちは再び同じ過ちを繰り返すことになるだろう。

 ゲーテは「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」と言っている。その「活動的な馬鹿」の典型である菅直人は、福島原発の事故処理で場当たり的なパフォーマンスで、日本をズタズタにした。適菜さんは反省が嫌いな「B層」を説得しても無駄だと説く。「馬鹿に付ける薬はない。」ということ、それよりも「B層」と距離を置き、彼らのの生態及び行動パターンを分析し、狂気の時代に正気を保つ努力を怠らず、来るべき崩壊に備えることとしている。そのためにも、偉大な時代の古典や人物に学ぶことが必要だと述べておられる。正鵠を得た意見である。

 

このコラムを書くにあたり以下の文献を参照にしました。

ゲーテの警告~日本を滅ぼす「B層」の正体  適菜収  講談社+α新書

ニーチェの警鐘~日本を蝕む「B層」の害毒  適菜収  講談社+α新書

キリスト教は邪教です!現代語訳『アンチクリスト』  適菜収  講談社+α新書

 

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