五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

大人げないなあ!習近平君

 久しぶりに特アの事を書いてみます。

 11日、北京でのAPECで安倍首相と中国の習近平国家主席が初めて主脳会談を行った。会談で習近平国家主席の態度はホストとして客人を招く態度とは程遠かった。会談前に安倍首相が手を差し伸べ、「お会いできて光栄です」と話しかけたのに対して、習近平国家主席は仏頂面で、なかなか手を差し伸べず、いやいや握手しているのは明白だった。当の首脳会談もたったの25分で終了したとか。さらには、ベトナムや韓国などの首脳と習近平国家主席が握手する際、背景に両国の国旗が写されているのに、安倍首相の時はなかった。

 チャイナ・ウォチャーである石平さんによると、中国側は、首脳会談を応じるため、「尖閣に関する領土問題の存在を認める」「安倍首相は靖国神社を再度参拝しないと確約する」という2つの条件を日本側に突き付けた。しかし‘悪人安倍総理はそれを断固拒否、APECを人質にとって、中国側に大幅な譲歩を認めさせたという。そして開催ギリギリになってようやく「合意文書」が交わされた。それによると、

1 双方は,日中間の四つの基本文書の諸原則と精神を遵守し,日中の戦略的互恵関係を引き続き発展させていくことを確認した。
2 双方は,歴史を直視し,未来に向かうという精神に従い,両国関係に影響する政治的困難を克服することで若干の認識の一致をみた。
3 双方は,尖閣諸島東シナ海の海域において近年緊張状態が生じていることについて異なる見解を有していると認識し,対話と協議を通じて,情勢の悪化を防ぐとともに,危機管理メカニズムを構築し,不測の事態の発生を回避することで意見の一致をみた。
4 双方は,様々な多国間・二国間のチャンネルを活用して,政治・外交・安保対話を徐々に再開し,政治的相互信頼関係の構築に努めることにつき意見の一致をみた。

  これを見ると「靖国神社」の文字は見当たらない。また尖閣に関する領土問題に於いても、‘異なる見解’とは、近年緊張状態が生じたことであって、この緊張状態は領土問題のことを意味しない。さらに言えば、尖閣の問題は長年にわたる日中の懸案事項で、近年発生したわけではない。

 石平さんは産経新聞11月13日のコラムで、「安倍首相との会談の冒頭、習主席は自らの悔しさを覆い隠すために、条件を引き下げたことを国民の目からごまかすために、わざと無礼な態度をとって虚勢を張るしかなかった」と書かれている。

 しかしねえ、いくら悔しいからと言ってそんな子供じみた行動をするのねえ?全世界に愚かな行為の映像が配信され、己の、いや中国の印象を著しく損ねるということが頭にないのだろうか?まあそこが中国が大きな国であって大国ではない、小国ではないので、中ぐらいの国、中国といわれる所以だが・・・。

 こういっては失礼だが、習さんは歴代の中国共産党国家主席値する顔ではない。敵国と表現していいかわからないが、敵役のボス、鄧小平や江沢民胡錦濤国家主席たる風格があった。残念ながら、習さんは彼らに比べ、顔が悪い。何と言っていいか、威厳がないんだよね。

 4000年の歴史を誇る中国、歴代王朝は政権末期になると腐敗と汚職がはびこり人心が離れ、また宗教がらみの内乱も多々発生している。先日中国共産党執行部は「共産党員は宗教を信仰してはならない」という原則を改めて徹底する方針を固めたようだ。案外早く中国、中国共産党王朝は崩壊するかもしれないね。

 

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参考文献:WEDGE Infinity チャイナウォッチャーの視点

     日中首脳会談 追いつめられた習近平、主導権を握った安倍首相 石平

     主脳会談でようやくスタート地点に立った日中

            中国情勢を見極めて対話を進めよ     小谷哲男

     日中首脳会談は本当にやるべきだったのか        富坂 聰

                  写真AC 上海夜景

中国の正体見たり、ならず者 - 五つの池の喫茶店