五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

あれから20年

 ちょうど20年前の今日は、薄曇りで寒かったように思います。当時私は東京の調布市に住んでいました。10月に結婚式を控え、式の日取りとか結納とかの打ち合わせをかねて、日比谷にあるレストラン、銀座にある結婚式場とホテルに9時か10時くらいに行く予定でした。ただどういうわけか、普段よほどのことがない限り寝坊などすることがない私が、この日に限って3時間以上も寝坊しました。今思えば、それが虫の知らせだったと思います。慌ててレストランと式場に電話をかけつつ、同時にテレビのスイッチを点けると画面には地下鉄千代田線霞が関駅の惨状が現れました。あの痛ましい「地下鉄サリン事件」です。もしあの時、寝坊していなければ、私もサリンの被害に遭い、ひょっとしたら命を落としていたかもしれません。事件後、数か月はこの事件の余波に揺れ、列車内や駅構内などで、ごみ箱が撤去されたり、異臭に異常にナーバスになっていたと思います。いずれもオウムとは無関係でしたが、この年のゴールデンウィーク横浜駅や当時通勤で利用していた武蔵野線の車内でも異臭騒ぎがありました。

 国内史上最悪のテロ事件となったこの「地下鉄サリン事件」、死者は13名にのぼり、事件の被害者はいまもなお後遺症に苦しんでいると言われています。事件の首謀者である「オウム真理教」、教祖の松本智津夫以下教団幹部は死刑判決を含む極刑を言い渡されましたが、いまだ死刑は執行されていませんし、教団は破壊活動防止法の適用を受けることなく、「アレフ」と名称を変え活動を続けています。またオウム真理教がおかしな方向に行く発端となった「弁護士一家殺人事件」で、殺人幇助となったTBSは、反省したかどうかわかりませんが、社会的制裁を受けることなくいまなおメディアに君臨しています。

 オウム真理教以外にも、宗教団体が絡む痛ましい事件は古今東西かかわらず多く発生しています。集団自殺拉致監禁、組織がらみの詐欺、性的暴行などなど・・・。まさに犯罪のオンパレード、私は‘宗教は組織化すると堕落する’と考えているので、こういったことは起こるべくして起きたと思います。宗教の本来の目的は衆生を救済することにあったはずで、それがいつの時代も己の私利私欲の追及に走っているきらいがあります。高校生の頃、世界史を専攻していましたが、宗教の持つ欺瞞や残虐性に、特にキリスト教ですが、辟易としていました。免罪符に新大陸での住民の虐殺、奴隷制度、宗教を隠れ蓑にしたこうした非人間的な行為にいったいどこに真理があるのかずっと疑問に思っていました。

 アレフと名前を変えたオウム真理教ですが、いまだ若者の入信が絶えていないようです。最初は大学のサークルやヨガのサークルを装って若者に近づくとか、驚いたことにアレフの道場には松本智津夫肖像画が掲げられ、あれだけの惨状をもたらした「地下鉄サリン事件」さえも陰謀だとしているとか・・・。こんな狂っているとしか思えない団体にどうして破防法が適用されなかったか疑問ですが、おそらくは人権派とよばれる人が反対したのでしょう。思うにこの人たちって結局のところテロ支援者と一緒なんだと思います。何故このような危険すぎる団体を擁護するのか私には理解不能ですが・・・。

 「地下鉄サリン事件」から20年経ちましたが、この事件を風化させることなく怪しげな宗教団体には目を光らせ、また宗教が政治に関与しないよう監視することがこれからの課題だと思います。また若者たちへの啓蒙も必要で、オウム真理教が起こした「地下鉄サリン事件」で遺族や被害者たちがいまだに苦しんでいる現実、また教団に入信して人生が大きく狂い取り返しのつかなくなってしまった人たちのことを教えていかなければなりません。二度と同じ過ちを繰り返さないためにも!

          参照:Wikipedia オウム真理教地下鉄サリン事件麻原彰晃

             写真AC:河津桜メジロ

こんな恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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写真:無料写真素材 写真AC 霞ヶ関駅 つばき