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五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

火星にまつわるエトセトラ

 あっという間に10月になってしまい、2015年も残り少なくなってしまいました。先週は中秋の名月スーパームーンを続けて楽しむことができました。私は中秋の名月スーパームーンがてっきり同じものだ思っていて、中秋の名月の日にお団子を頬張っている娘を見て「勘違いしているなあ」と小馬鹿にしていたのですが、勘違いをしていたのは私のほうで、会社で同僚に月見の話をしていた時に初めて間違っていたことに気づきました。中秋とは旧暦の8月15日を指し、この日が常に満月とは限らないんですってね!すっかり赤っ恥をかいてしまいました。

 さて月と同じく身近な天体である火星、その火星について興味深い記事がありました。産経新聞からです。

 米航空宇宙局(NASA)は28日、火星の表面を流れる水がある証拠を見つけたと発表した。過去に水が流れた痕跡は見つかっているが、現在も水が流れていることが示されたのは初めて。

 火星の表面には、暖かい時期にだけ現れ、寒くなると消える幅5㍍ほどの細いしま模様があることが知られていた。無人探査機マーズ・リコネサンス・オービターの上空からの観測で、これが塩分を含む水の流れであることが判明したという。

 火星表面に一時的に水が流れるとしても、NASAの担当者は「生命を育むほどの量の水かどうかは分からない」と話している。

 NASAは火星の南半球の夏の時期、赤道付近から中緯度の4か所に現れたしま模様に注目。しまの黒い部分を探査機が観測して得たデータを分析したところ、過塩素酸マグネシウムなどの塩分が含まれていると分かった。

 暖かい時期といっても火星の夏は氷点下20度程度。高濃度の塩分のおかげで液体が凍る温度が下がるため、水として存在できるとみられる。

 水がどこからきたのかは不明だが、NASAのチームは「大気中に含まれる水蒸気が塩分に吸収され、水溶液になったのではないか」と話している。地球でも砂漠でこのようにできた水で、微生物が生きている例がある。ほかには表面近くの地表にある氷が解けたか、地中の帯水層から漏れた可能性もあるという。

  火星の大きさは地球の約半分、質量は10分の1しかなく地表での重力は地球の40%ほどしかありません。火星の自転周期は地球とほぼ同じで、四季が存在するそうです。ただし公転周期が約687日(地球の1.88倍)のため、四季の長さも約2倍になっています。火星の大気は希薄で、大気圧は地球の0.7%に過ぎません。そのために熱を保持する力が弱く、火星の表面温度は最高でも約20℃ほどだそうです。火星の大気のほとんどを二酸化炭素が占め、他に窒素、アルゴン、僅かに酸素が存在します。2005年には火星の北極に位置する地方で氷の海が発見されています。

 かつての火星には海があったとされていますが、大気の薄い現在の火星では液体の水は存在しないだろうと研究者たちは考えていました。今回のNASAの発表ではその説が覆された形になり、火星には現在も液体の状態で水が存在するであろうことを示唆しています。水は生命にとって必要不可欠なもの、今回の火星に‘流れる水がある’という発見を通じて、火星に生命が存在するかどうかが期待されていますが、水は水でも塩分濃度が濃いためにその可能性は低いとの意見が研究者たちの間では一般的です。ただ低いとはいえ可能性は0ではないので、今後の火星探査に期待が持てると思います。

 火星には昔から火星人が住んでいる噂話がまことしやかに囁かれています。1938年10月にはラジオ番組「宇宙戦争」で、“火星人がアメリカに攻めてきた”と放送され、全米がパニックに陥っています。(このラジオ番組をプロデュースしていたのが後に‘市民ケーン’や‘第三の男’で知られるオーソン・ウェルズ。彼はこの事件で全米の脚光を浴び、一躍スターダムにのし上がりました。)1960年代以降、アメリカ合衆国や旧ソビエト連邦、ヨーロッパ及び日本は多くの無人探査機を火星に向けて打ち上げています。アメリカの火星探査機“バイキング”は火星の土壌のサンプルを採取し、微生物の存在を確証しているようですが、どういう訳か科学界は賛同をしていません。

 火星に生命がいるという噂話はイタリア人の天文学者ジョヴァンニ・スキアパレッリが1877年に火星が地球に大接近した際、火星に筋のようなものがあることを発見したことが発端とだと、東京大学総合研究博物館の宮本英昭助教が述べられています。これが“運河”と誤訳されたことから火星には地球よりはるかに進んだ文明が存在するという話になったとか。その話に尾ひれがついて、今では嘘か真か数多の都市伝説が作られました。一例をあげますと、

  • NASAは火星に生命体がいることを隠している。
  • 火星に映画「2001年宇宙の旅」に登場するような謎の石柱がある。
  • 火星の砂漠に針葉樹のような木々が生えている。
  • 火星にはUFOの基地がある。
  • 火星の地下には火星人が暮らす街がある。
  • 火星にはゴリラのような生物がいる。
  • 太古の火星は核戦争で滅び、その祖先が地球にやってきた。
  • 火星にはピラミッドが存在し、その配置がエジプトのピラミッドと酷似している。
  • 火星探査機の3分の2以上が原因不明の理由で故障したり、交信不能となるトラブルを起こしている。
  • 火星人と地球人との交流は1960年代から始まっている。
  • 火星と地球との往来はテレポーテーションで行われている。
  • 過去火星人と地球人で宇宙戦争が起きていた。
  • 火星には2種類の知的生命体の種族がいる。

 最近では‘現アメリカ大統領のオバマ氏は火星を親善大使として訪問した’という荒唐無稽ものもあります。(いくら何でもそれはないだろうと思いますが・・・・。)そのオバマ大統領、2035年までに人類を火星に送り込む計画を発表しています。何でもアメリカでは火星に8万人を移住する計画もあるとのこと、“マニフェスト・デスティニー”も地球に飽き足らず、今度は宇宙にまで進出するのですね!!

 火星にはフォボスダイモスという2つの衛星があります。ギリシャ神話の登場する軍神にちなんで名づけられた2つの衛星、これらも火星同様に謎めいた天体です。フォボスとダイモスは前述した1877年の火星の大接近の際にアメリカの天文学者アサフ・ホールによって発見されたとされていますが、それを遡る事150年、有名な小説ガリヴァ―旅行記の中にこの2つの衛星のことが出てきます。この中で作者のジョナサン・スウィフトはフォボスとダイモスについて、衛星の中心からの距離や公転周期などを詳細に記述していますが、それは現在の天文学の数値と比較して遜色はないそうです。大規模な天体望遠鏡など存在しない時代に何故スウィフトはこのことを知りえたのでしょうか?

 一説によると、スウィフトが活躍した時代にはすでに火星に2つの衛星があることが世間に認知されていたと考えられています。惑星の運動に関する法則で知られるドイツの天文学者ヨハネス・ケプラーはガリヴァ―旅行記が書かれるおよそ100年ほど前に火星の衛星が2つであることを予言しています。その説に沿うと、天文学に精通したスウィフトはケプラーの説を忠実に実行し、物語に火星の2つの衛星を織り込んだと考えられます。しかしそれならば何故スウィフトは正確無比とは言えないまでも、フォボスとダイモスの距離や公転周期を知り得たのでしょうか?この謎は依然不明のままです。

 さらに火星の内側の軌道にあるフォボスは火星の周りを約7.7時間で周回しています。これは火星の自転の3分の1の速さだそうです。フォボスと火星間の距離を考えるとフォボスの公転周期は現在のフォボスの公転周期よりはるかに遅くなるのが普通だそうです。実際にフォボスがそうならないのはフォボス自体の密度が非常に小さく、内部がが空洞のような構造であることが考えられると、ロシア人の宇宙物理学者ヨシフ・シクロフスキーは主張し、「フォボスは火星人が打ち上げた人工衛星である」という説を冗談めかして唱えています。その説を実証しようとしたかは定かではありませんが、フォボスを調査するために打ち上げられた旧ソ連の「フォボス1号」「フォボス2号」とも原因不明の事故により消息を絶っています。「フォボス2号」から地球に最後に送られた映像には20Kmに及ぶ巨大な楕円形の影が映っていたとか、それ以降フォボスの調査は行われていないようです。

 秋も深まり、だんだんと日が落ちるのも早くなってきました。朝晩も涼しくなり過ごしやすくなったこの時期、ワインでも飲みながら星空を眺めながら、秋の夜長に壮大な宇宙のロマンに思いを馳せるのいいですね。ただ私はアルコールがダメですが・・・。

 

過去の天体に関する記事です。

kitajskaya.hatenablog.com

 

おまけの音楽:「さっちゃんのセクシーカレー」~ アニメ「食戟のソーマ」のエンディングソングです。これにも都市伝説があるみたいです。何でも歌詞が意味深だとか・・・。


大森靖子「さっちゃんのセクシーカレー(『食戟のソーマ』ED short ver.)」MusicClip - YouTube

f:id:Kitajskaya:20151003181627j:plain 火星

 

参照:産経新聞 2015年9月30日

     火星に現在も水流れる証拠 高濃度塩分で凍らず?NASA探査機発見

   Wikipedia 火星、フォボス、ダイモス、ガリヴァ―旅行記、火星の衛星

       バイキング計画、火星探査機、ジョヴァンニ・スキアパレッリ

       ヨハネス・ケプラーケプラーの法則

   ススムくんの太陽系探検隊 火星ってどんな星?

   宇宙情報センター 火星

   東京大学総合科学博物館 火星―ウソカラデタマコト 宮本英昭

   engadget日本版 NASAの重大発表は火星に液体の水の存在を示す発見

           現在も地下水流の高い可能性

写真:無料写真AC 火星~クレイ惑星26 acworks

 

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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