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五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

61年ぶりの・・・・

日本・政治

 先週はアメリカの大統領選が行われましたね。大方の予想を覆し、共和党候補ドナルド・トランプさんが民主党候補ヒラリー・クリントンさんを破って次期大統領になりました。これは日本のみならず、アメリカや世界のマスメディアにとっても晴天の霹靂のようで、まさかの事態に茫然自失・・・。今でこそ平静さを装っていますが、実のところ、アメリカのマスメディアは自身がアメリカ国民から信頼を失っていたことに初めて気が付いたのではないでしょうか?その意味では大統領選の予想が外れたことよりも遥かに、マスメディアの関係者はショックが大きいと思います。後出しジャンケンで申し訳ないのですが、対立候補がトランプさんに関わらず誰であれ、私はヒラリーさんは大統領にはなれないような気がずっとしていました。何なくなんですけど・・・・。

 同じ頃、日本、それも私の出身地である大分県でも、ある首長選挙が話題となりました。産経新聞の記事からです。

 地方自治体の首長選で前例がないとみられる61年ぶりの選挙戦になった大分県姫島村長選は、6日投開票の結果、現職の藤本昭夫氏(73)が、元NHK職員で新人の藤本敏和氏(67)=いずれも無所属=を破り、9選を果たした。

 当日有権者数は1946人で、投票総数は1715票。得票数は昭夫氏が1199票、敏和氏が512票、無効3票(案分によって生じた小数を除く)だった。投票率は88・13%で、選挙戦になった昭和30年の前回村長選の97・81%を9.68ポイント下回った。両氏は同姓だが、親戚関係はない。

 姫島村は国東半島北側沖の離島。昭和35年から7期村長を務めた父親の後を59年に継ぎ、親子2代で56年間にわたった昭夫氏の村政の継続か刷新かが争点となった。

 全国町村会などのよると、地方自治体の現役首長で昭夫氏は、今年10月に10選を決めた山梨県早川町長に次ぎ、北海道乙部町長と並ぶ2位タイの当選回数となった。

                   産経新聞2016年11月7日付 61年ぶり村長選 現職9選

 61年間の長きにわたり選挙で自分たちの首長を選ぶことができなかったとは、にわかには信じ難い話です。私の父は御年83になりますが、父と同じくらいの歳の人で、姫島の村長選を経験せずに亡くなられた方も何人かはいらしたと思います。しかも前町長は今回当選を果たした藤本昭夫さんのお父さん、親子で50年以上も村長職を独占していることといやはや凄いの一言しか思い浮かびません。

 大分県姫島(ひめしま)。正確には大分県東国東郡姫島村。国東半島北部から6キロの海上の瀬戸内海西部に浮かぶ、周囲17キロの大分県唯一の村で、推計人口は1957人。車エビの養殖が盛んなこの島は、歴史的にも由緒ある島で、古事記の「国産み」において、イザナギイザナミが大八島を生んだ後、続けて生んだ6つの島の中で、4番目に産んだ島が姫島だと言われています。

www.himeshima.jp 

 1999年から2006年にかけて行われた「平成の大合併」で、同じ東国東郡の5つの町が合併し「国東市」になりましたが、姫島村だけは最初から協議には参加しなかったようです。それには姫島村の独自の雇用形態で、役場の職員の給与を低く抑え多くの人を雇用する“ワークシェアリング”やインフラが他の町より整備されており、また「姫島方式」として知られる保健・医療・福祉の連携が合併により後退していまうという危惧があったとされています。

 姫島と言えば、西村英一さんの存在を忘れることはできません。西村英一さん、元自民党副総裁で、厚生大臣建設大臣を歴任、1979年の衆院選挙での自民党の敗北を機に発生した自民党史上最大の危機と言われた「四十日抗争」で、党内の調停に奔走し、また佐藤、田中といった歴代の総理にも苦言を呈することで天下の御意見番とも言われていました。清廉潔白な人として知られ、佐藤元総理をして「政治家の中にこれほど清廉な人はいない」と言わしめたほどです。西村さんは姫島の発展にも貢献し、村民から絶大な人気を誇り、村民の97%が選挙で西村さんを支持したとされます。

 さて61年ぶりの選挙で現職の藤本昭夫さんが圧勝しましたが、高齢者を中心に島の分裂を危惧する声があります。というのも前回の村長選は島を二分する熾烈な戦いになり、選挙後も遺恨が残りました。村の土産物店には「遺恨を残しませんべい」なるものも販売されました。今回の選挙戦でも支持する候補に遠慮してか、演説や握手などを拒否する有権者もいて、村民の選挙に対する複雑な感情が浮き彫りになりました。奇しくも当選した藤本昭夫さんは当選後のインタビューで、

「自分の選挙したことがないので、何をどうしたらいいか、皆さんにいろいろ聞いてしましたんで、大変戸惑いがありました。」

「選挙は、やっぱ、当然だと思うのです。民主主義は選挙を、ただ私が言うのは、小さいところはしないほうがいい。」

「継続は力なりということで、村政を進めていきたい。」

と述べられております。

 61年もの長きにわたり首長選挙がないのも異常ですが、藤本昭夫さんの言い分もわかるような気がします。自分の出身地でも似たようなことがあり、当時子供だった私でも何となくですが、日常生活の空気が微妙に息苦しかったことを覚えています。そういう意味では、不謹慎言い方かもしれませんが、選挙が無かったことは、地域社会の和を乱さず、村が発展をしていくための知恵だったような気がしないでもありません。だからと言って、どこかの国のように村のリーダーが政治を私物化することは言語道断、許されることではありませんが・・・・。

 姫島では現在基幹産業の漁業が不振で、これから四方を海で囲まれているこの島が発展していくためには、漁業の再建や刷新が不可欠とされています。アメリカでもトランプさんが、今後分裂したアメリカ国内を融合する孤軍奮闘されることだと思いますが、姫島でも村長になられた藤本昭夫さんも島の融和を図り、島の発展のため是非とも頑張ってもらいたいものですね。 


61年ぶりの村長選で現職が当選 大分 姫島村 2016年11月7日7時42分 

姫島の特産品“車エビ”を使ったご当地グルメです。

 

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参照:産経新聞 2016年11月7日付 61年ぶり村長選 現職9選

   Wikipedia 姫島村、西村 英一、四十日抗争

   全国町村会 町村のとりくみ 一島一村の良さを生かした村づくり

写真:無料写真素材 写真AC 国東半島 あけび

 

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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