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五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

「静岡わさび」が日本農業遺産に登録される見通しに

食・レシピ

 立春が過ぎ暦の上では春ですが、まだまだ寒い日々が続いています。寒がりの私は朝起きるのが億劫です。交代勤務をしている関係で早出の時はとても辛いです。50を過ぎているので早く目覚めるのですが、どうしても布団の温もりが恋しく必然的にぎりぎりまで居てしまいます。困ったものですね。

 さて静岡の名産と言えば、お茶みかんがすぐに思い浮かびますが、わさびも有名で、水わさびの生産量は全国一位、産出額は全国の7割強を締めています。静岡土産としても安倍川もちと並びわさび漬けは有名で、誰でも一度は名前は聞いたことがあると思います。

金印わさび漬 130g

金印わさび漬 130g

 

  そのわさびについて興味をそそる記事がありました。産経新聞の静岡版からです。

 伊豆地域を中心とする11市町の「静岡水わさびの伝統栽培」が「日本農業遺産」に登録される見通しが強まったことを受け、県は来年度から「静岡わさび」のブランド化に乗り出すことを決めた。ワサビ振興が事業化されるのは初めてで、平成29年度予算案で関連経費を確保する。お茶やミカンと並ぶ本県を代表する農産品でありながら、これまで県からの支援が一切なかったワサビを、ブランド化によって下支えする。

 具体的には、共通ロゴマークの導入▽わさび漬けなど加工品の生産による消費拡大▽収穫やわさび漬けづくりの体験教室、体験型ツアーの企画▽直売所での地域情報の発信-などを検討している。

 日本農業遺産は「将来に継承すべき重要で伝統的な農林水産業」を農林水産省が認定する制度で、今年度創設された。全国から19件の応募があり、本県の「静岡水わさびの伝統栽培」は最終審査の10件に残っている。結果公表は3月の予定で、県は認定を見据え、本県を「日本のワサビ栽培発祥の地」、本県産のワサビを「静岡わさび」としてブランド化する。

 全国の7割という圧倒的なシェアを誇る本県産ワサビだが、生産量(水ワサビ)は17年度の年間317㌧から26年度には226㌧まで減少し、栽培面積もじり貧だ。ただ、本県産ワサビは高級食材として人気があり、1キロ当たりの市場価格は他県産の5519円に対し、本県産は6555円と高値を維持。このため、生産量は減少しながらも、産出額は21年の25億円から26年には36億円まで伸びた。県は、ブランド化で価格を維持しつつ、本県を代表する農産品として生産量の回復も図っていく考えだ。

  産経新聞 2017年2月1日付 静岡版 「静岡わさび」ブランド化 県29年度予算で振興策より引用

  わさびはアブラナ科ワサビ属の植物で学名をWasabia japonicaと言います。日本の主な産地として静岡県、長野県、東京都(奥多摩地区)、島根県などがあげられます。特に匹見(ひきみ)わさび島根県益田市)、安曇野(あずみの)ワサビ(長野県安曇野市)、有東木(うとうぎ)ワサビ静岡市)は日本三大ワサビと呼ばれています。

 わさびは栽培方法により、生食用に使われる「水わさび」と主にわさび漬けなどの加工用に使われる「畑わさび」に分類されます。水わさびは清流が流れるわさび田で作られ、畑わさびは直接水は利用しないで畑で育てます。畑わさびは水わさびに比べて品質は落ちますが、温度などの条件が満たされれば日本全国どこでも栽培することが可能です。

 わさびには様々な効能があるとされています。中でも有名なのが食中毒予防効果。わさびにはアリルイソチオシアネートという抗菌作用が含まれており、大腸菌サルモネラ腸炎ビブリオ黄色ブドウ球菌O157といった食中毒の元となる微生物の増殖を抑制させる働きがあります。わさびの香り成分に含まれる6-メチルチオヘキシルイソチオシアネートは花粉症の様々な症状を抑制する効果があるとされています。その他、胃関連疾病予防効果、血栓症予防効果、美肌・美白効果などがあります。

 わさびは日本固有の植物でその歴史は古く、奈良県明日香村にある飛鳥時代の遺跡から出土された木簡にわさびの名前が記されており、鎌倉から室町時代にかけて食用にされていたようです。わさびの栽培は江戸時代初期に駿河の国(現在の静岡市)安倍川上流の有東木村で始まったと言われます。有東木の村人が、野生のわさびを湧水地で栽培したところ成功し、栽培が始まった有東木のワサビは駿府に隠居していた徳川家康に献上されました。家康からその味と香りが絶賛され、またわさびの葉が徳川家の家紋に通じることから有東木のわさびは幕府の庇護を受け、門外不出の扱いとなりました。

 わさびが現在のように寿司に添えて食べるようになったのは、江戸時代の文化・文政年間(1804年~1830年)の頃だと言われています。わさびを付けた握り寿司が考案され、庶民の間に広まっていきました。しかし好事魔多しというか幕府の天保の改革により、握り寿司が贅沢品とみなされ多くの寿司職人は投獄されるという憂き目にあいます。

 また蕎麦にわさびが付くようになったのも江戸時代中頃だとされています。この頃からそばつゆに鰹節をが使われるようになり、鰹節を使用することで旨味が増しましたが、その分鰹節の生臭みもついてしまい、それを生臭みを消すためにわさびが使われるようになったと言われています。

 静岡でわさびの産地と言えば、伊豆地区ですが、伊豆地区にわさびが栽培されるようになったのは江戸時代中期で、延享元年(1744年)伊豆の天城湯ヶ島で山守を務めていた板垣勘四郎が椎茸栽培の技術指導で有東木を訪れた際、わさびの栽培を目にし、それを天城でも栽培したいと熱望しました。有東木の住民が板垣への椎茸栽培の感謝の気持ちから禁を犯してわさびの苗を持たせました。翌年の延享2年、伊豆に帰った板垣が天城山に植えたことが始まりだとされています。

 これには諸説あって、板垣と恋仲になった有東木の娘が、密かに弁当箱にわさびの苗を入れ、それを持ち帰ったという説もあります。テレビドラマの水戸黄門で、黄門様が伊豆にわさびを持ち持ち帰ったことを見て見ぬふりをした話があり、私は板垣勘四郎の話を知るまではてっきり水戸黄門が伊豆にわさびを広めたと思っていました。

 今では日本人の食生活にかかせないわさび、おいしいわさびの選び方や食べ方はどうすればいいのでしょうか?これについては静岡県と金印株式会社のホームぺージに掲載されていましたから紹介します。

◆選び方◆

 わさびは根茎が太くてみずみずしいものが良品です。肌が黒く、しぼんでいるものはダメ!わさびの大小は味とは無関係だそうです。

◆すりおろし方◆

 皮をむかず、茎だけむしって、茎の付いた方からきめの細かいおろし金でゆっくりとひらがなの「の」を書くようにねばりがでるようにすりおろします。「わさびは笑いながらすれ」とも言われるように力を入れずに目の細かいおろし器ですりおろすと、本わさびの風味が味わえます。すりおろしたら、すぐに食べるのではなく3分程度密閉した後に食べるといいそうです。

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  静岡県山葵組合連合会は、より多くの人に静岡県産わさびの魅力を知ってもらうために2012年(平成24年)に“父の日”である6月の第3日曜日を「わさびの日」と制定し、様々なPR活動に取り組んでいます。

  今回の「静岡水わさびの伝統栽培」の日本農業遺産登録ですが、今月に2次審査のプレゼンテーションが行われて、認定は3月中に決定されます。これを機会に静岡産のわさびの魅力を多くの人知ってもらい、わさびをたくさん食べてもらいたいものですね。

 

過去の記事から:静岡県には2013年に世界農業遺産に認定された「茶草場農法」というお茶の栽培方法があります。「茶草場農法」について書いた記事がこちらです。

kitajskaya.hatenablog.com

 おまけの音楽:伊豆と言ったら石川さゆりさんの「天城越え」ですね。ただこの歌、歌詞をよく聞くとかなり怖い歌ですね。私は男女の情愛に疎いので詳しくは言えませんが、歌詞のように女性から言われたら、引くか逃げるかすると思います。


天城越え 石川さゆり [Amagi Goe] Ishikawa sayuri

 

 

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参照:産経新聞2017年2月1日 「静岡わさび」ブランド化 県、29年予算案で振興策

   Wikipedia 世界農業遺産、日本農業遺産、ワサビ

   田丸屋本店 わさびの歴史、金印 わさびの歴史、静岡県/わさびのページ

   JB PRESS 食の研究所 投獄された「寿司にわさび」の発明者

   札幌 手打ちそば 喜心庵 蕎麦の迷宮 そばとワサビ

   静岡県 わさびのページ

   徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか 家康のあっぱれな植物知識 東洋経済新報社

   HORTI ワサビ(山葵)の栽培!育て方ポイント、花や葉の特徴、種類は?

   女性の美学 美と健康の味方 わさびの効果効能! わさびのツーンが体に効く

写真:無料写真素材 写真AC 浄蓮の滝 えこだん、  わさび もん

 

 

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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