五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

この冬 ひょっとしたら流行るかもしれない「静岡茶鍋」を作ってみました!!

 今週に入ってから、朝はめっきり冷え込んできました。特に昨日29日は今季一番の冷え込みとなっており、御殿場市では静岡県内で始めての「冬日」となり、0℃を下回りました。今朝も冷え込みは続き、私の住んでいる藤枝市でも3℃と朝起きるのがとても辛い季節となりました。もっとも私は今朝その時間に帰宅したのですけどね・・・。

 さて寒くなったら恋しくなるのは「」。鍋にもいろいろありますが、この冬、静岡県ではいっぷう変わった鍋が評判になるかもしれません。

 昨日の産経新聞静岡版の記事からです。

 

 広告会社の静岡博報堂静岡市葵区)などは、県産の一番茶を使用し、茶の色や香り、風味を楽しめる鍋の素「静岡茶」を開発し、29日に発売する。静岡茶を「食べて楽しむ」商品として新たな価値や体験を広く提案していきたい考え。

 同商品は、同社のお茶好き女性社員らが発足した「静岡茶ガールプロジェクト」の第2弾で、今春から商品開発を進めてきた。緑茶の鮮やかな緑色を保つことに苦労したというが、試行錯誤を重ね、県内企業の協力などもあり開発にこぎつけた。掛川市出身のプロジェクトメンバー、西村友里子さんは「県民はもとより、県外の方にもお土産として購入頂き、『食べるお茶』という新しい体験を楽しんでもらえたら」とアピールしていた。

 県産本山茶の一番茶のペーストと焼津のかつお節だしを組み合わせた鍋の素と希釈用のお茶(ティーバッグ)のセットで価格は993円。老舗の小山園茶舗の県内各店やオンラインショップなどで購入できる。

 また、実店舗でも楽しんでもらおうと、県内で和食店を展開するなすび(静岡市清水区)と組み、なすび総本店などグループ8店舗でも食べることができる。

 

       産経新聞 2019年11月29日付 鍋の素で「食べるお茶」楽しんで より引用

 

  茶粥というのは聞いたことがありますが、茶鍋とは初めて聞く名前です。ただ鍋の種類も最近ではずいぶん増えているし、中にはこんな鍋あるの(?)と思えるような不可思議な鍋もあるので、お茶処“静岡”ならではの茶鍋も遅かれ早かれ世の中に出てくるのは、ある意味必然(?)だったのかもしれませんね!?

 この静岡茶鍋を開発したのは、産経新聞の記事にもありますが、静岡県内の広告会社 静岡博報堂のお茶好きな女子社員たちで、彼女たちは静岡の茶業振興を目的に立ち上げた「静岡茶ガールズプロジェクト」の第2弾として「静岡茶鍋」を開発しました。ちなみに第1弾は静岡茶の珍しい8品種を飲み比べできるティーバックセット「8茶くらべ」でした。この「8茶くらべ」は今年の8月に島田市で開催された世界緑茶コンテストで金賞を受賞しています。

 

www.shizuoka.hakuhodo.co.jp

  この「静岡茶鍋」ですが、開発にあたってはかなり苦労した模様で、商品完成までには8か月を要したそうです。特に“お茶の鮮やかな緑色を保つこと”に苦労したそうで、というのもお茶をそのまま煮てしまうと茶色く変色するからです。そうした中、彼女たちは試行錯誤を重ね、また県内の企業の協力などもあって、ついに色が変わらない方法を見つけ、「静岡茶鍋」の開発に成功しました。

 「静岡茶ガールズプロジェクト」によると、静岡茶鍋は「お茶を食べるという楽しみ方を作りたかった」ので、「茶の味や香りが最後まで残るように緑の鍋が最後までずっと続く」ように作られており、県民はもとより県外の人にも「食べるお茶」という新しい体験を楽しんでもらいたいとしています。

 静岡茶鍋は静岡県本山産の一番茶を使用したペーストと焼津産のかつお節の出汁を合わせた「鍋の素」と希釈用のお茶の「ティーパック」をセットにしています。また今日 (2019年11月30日)からは県内で和食店を展開する なすび グループ8店舗でも静岡茶鍋を食べることが出来るようです。

 ということで、私もこの静岡茶鍋を早速作ってみることにしました。今日は静岡市松坂屋にお歳暮を買う用事があるので、そのついでにこの静岡茶鍋も買ってきました。

  それが下の写真です。パッケージはお茶の色を基調に、鍋を表現した八角形の紙製のものです。側面には鍋の取っ手をイメージしたものが取り付けられており、いかにも女性らしい洗練されたデザインですね!!写真手前の紺の本山茶とある茶色の袋にお茶の三角ティーパックが入っており、それと後ろの白い袋に濃い緑色の鍋の素、それとパンフレットが入っていました。

 

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静岡茶

 

 中に入っていたパンフレットにあったレシピ通りに作ったのがこちら、具は白菜人参えのき白身魚(タラを使いました)、焼き豆腐です。

 

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 静岡茶ガールズプロジェクトにあった写真のように上手くは撮れませんでした。これは15分くらいと少し煮過ぎたため、写真写りの良い“野菜のみずみずしさ”を表現することが出来ませんでした。どうやら私にはカメラマンとしての素養がないようですね・・・。

 で、実食してみると、家族には好評でした!特に娘がこの鍋を気に入ったようです。「お茶の味が野菜に滲みておいしい、おいしい!!」とずと言っていました。静岡に住んでいるのにお茶が大嫌いな息子は相変わらず箸を付けようとはしませんでしたが、私が「せめて豆腐と魚は食べて」と切願すると、いやいやながら食べましたが、しばらくすると自分から魚と豆腐をもう2,3切れ取りましたので、普通の鍋よりかは本人の舌に合ったのかもしれません。嫁はこの静岡茶鍋の事を昨日のニュースで見て知っており、娘同様に箸が進んでいました。

 つゆの色は下の写真のように鮮やかな緑色がずっと残っていました。野菜や魚、豆腐にお茶の味がしみ込んでいて、何とも云われぬ上品な味がしました。またつゆを飲んでみると、お茶の香りや味がほのかに残っており、期待に違わぬ美味でした!!

 〆にはおじやがいいとパンフレットには書いてありましたが、私としてはおじやよりかはむしろ煮込みうどんの方が美味しいのではないかと思います。(まだ試してはいません。明日の朝、娘がやってみるそうです。)まあこれは個人の味覚、というか感性の問題なんですけどね・・・!?

 

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 ただこの商品が普及するために敢えて言わせていただくと、やはり993円(税込)の値段は高いと思います。確かに包材は洒落ていてとても素敵なので、県外の人のお土産には向くと思います。ただそれでも993円の値段で売るのだったら、せめて2回分は入れるべきではないかと思います。(ちょっと欲張りですかねえ・・・。)

 また静岡茶鍋を作る際に、本山茶のティーパックで水出しのお茶を作り、それを冷蔵庫で1時間くらい置いてから鍋の素と一緒に鍋に入れるとありますが、美味しくいただくには仕方がないことかもしれませんが、時間に余裕のない現代人にとってはちょっと面倒くさいと思います。一応水だけでもおいしいとはありますが、それだとティーパックを入れる意味がないと思います。

 私の意見を言わせてもらうと、商品は大手食品メーカーが出している鍋つゆのようにそのまま鍋のつゆとして使えるタイプがベストのように思います。静岡茶の振興を考えるならば、昨今はやはり簡便性というものを考慮するべきではないか、と思いますが如何なものでしょうか?

 ともあれ、試行錯誤を重ねて完成した静岡茶鍋、静岡茶ガールズプロジェクトの方々の汗と涙の結晶であるこの商品がぜひとも県内、いや全国に普及してもらいたいですね!!できればこの冬のトレンディ商品となって、全国放送のTVにも取り上げられてもらいたい ― そのために私は今日静岡茶鍋を何個か購入して地方に住む知り合いに送りました。これで少しは宣伝になったかな!?

  

参照:産経新聞 2019年11月29日付 静岡版 鍋の素で「食べるお茶」楽しんで
   静岡博報堂 静岡茶ガールズプロジェクト
   日テレNEWS24 静岡第一TV 「食べて楽しむお茶」 静岡茶鍋を開発
   中日新聞 静岡写真ニュース 本山一番茶ふんだん 「静岡茶鍋」きょう発売
 

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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