ある夕刊紙のコラムに、最近の日本人は、政治に対する「怒り」と「社会正義」を失ってしまったとありました。確かに今の日本はおかしいと思います。相変わらず税金の無駄遣いをする役人たち、不正な献金疑惑で、世間を賑わせていても、責任を取らない政治家など、今からちょうど１０年前だと、激しい世論の反発にあい、逮捕等それに見合った刑罰が施行されたと思います。
１０年前と比べ、景気は回復したとはいえ、それは企業のリストラなど、合理化がある程度めどがついたことであって、今も大多数の人たちはリストラに怯えながら生きています（私もそうです）。そうした中では、今生きることが精一杯で、ほかのことには関心が向けられないのでしょう。必然的に政治に対する怒りという感情は失われていくのではないでしょうか？またこう政治家や役人、企業の不祥事が多発すると、それが習慣になってしまい、呆れ果ててしまうし、言ったところで何も変わらないとなると、人は無関心になっていくのでしょう。
だからマスメディアには頑張って欲しかった。こうした不正が発覚したときこそ、社会正義のため、国民を正しい方向に導くために権力をチェックする機関としての役割を果たして欲しかったです。でも現実は、そうしたお堅い報道は隅っこに追いやられ、視聴率が取れるということで、刹那的なバラエティ番組を垂れ流す始末です。特にNHKにはしっかりしていただきたい。受信料という税金（？）を徴収しながら、自らの不正が発覚したときは、十分な説明をせず、会長の参考尋問も僅かしか時間を割いていませんし、責任者の処分もとても甘いものでした。これでは、国民が社会正義を失うのも当然のことと思います。隗より始めないのだから・・・。
こうして書き込んでいる自分も偉そうなことはいえませんが！
