20世紀前半、メイヨーやレスリスバーグらは、ホーソン工場で照明実験や組立実験などを行い、その結果、生産性を左右するのは、作業時間や賃金といった物的条件ではなく、上司や仲間に対して抱く感情、気分、態度といった要素も影響しており、人間関係論の重要性が提唱された。
ホーソン実験は次のように結論付けられた。企業には、ラインやスタッフなど規則によって規定されたフォーマル組織とそうではない私的なグループであるインフォーマル組織があり、従業員のモラール向上に重要な影響を与えるのはインフォーマル組織の中の人間関係であり、こうした人間関係を良好にする施策が必要になってくる。
さらに、こうした組織の利点と人間の感情をミックスした行動科学の考え方が生まれた。ハーズバーグは「動機付け衛生理論」のなかで、従業員が、意欲的に仕事に取り組むためには、動機付けが必要であると述べ、仕事の内容・責任・達成感といった満足要因と会社方針・作業条件・給料といった衛生要因を区別し、満足要因こそが、従業員の動機付けを促進し、たとえ衛生要因が解決されても動機付けられものではないとしている。マクレガーは「Y理論」において、人間は生来働くことに喜びを感じており、自己の満足や自己実現の達成のために努力をすると述べ、「Y理論」に基づいた管理が必要であると説いている。
前置きは長くなったが、これは学生のときの産業社会学で習ったことである。ちょっと参考書を拝借して述べてみた。今日、勤務先で人間関係でのトラブルがあり、嫌な思いをした。また悪いことに、設備の一部が故障し、生産に一部支障が起きた。そんな中で人間関係論のことを思い出した。名ばかりだが一応は管理職、こうしたことを踏まえて今後は行動していかなければ・・・。反省している。
つまらない話で申し訳ありません。
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