今朝の日経新聞の生活面で興味深い記事があった。タイトルは「子供の映像が見られない」というもの。記憶媒体の技術革新は目まぐるしく、旧来の8㍉フィルムやレーザーディスクのソフト類の提供は無くなり、8㍉ビデオはカメラ、デッキとも販売されている機種もほとんどなく、デジタル・ビデオに関しても状況は危うい。こうした中今ある機械が壊れたら、映像が見られなくなってしまうという懸念や嘆きが生じている。対処策として専門の業者に依頼して変換したり、予備機で対応するようだ。規格終了後も修理に対応できる企業もあるようだ。
この記事、今年の夏にパソコンが壊れて大変な出費を迫られた自分にとって身につまされる記事だった。同じことがパソコンにも言えると思う。現在OS類はほぼWindowsやMacに独占されている。旧来のソフトを使用するにもパソコンが稼働しているうちはいいが、壊れたら貴重な記録が失われてしまう。バージョンアップしたOSにソフトが互換できるものはいいが、ソフトメーカーがソフトの生産を中止していたり、OSがサポートを終了すればお手あげである。
日経新聞の記事の最後にノンフィクション作家の山根一眞氏のメーカーは再生環境を提供すべきというコメントがあったが、まさにそのとおりだと思う。
写真:無料写真素材 写真AC 映像の機材 okinawan