五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

油断

 「油を断つ」と書いて、油断。語源について調べてみると、昔インドの王様が家来に油の入った鉢を持たせ、「一滴でもこぼせば命を断つ。」といって人通りの多い通りを歩かせたという説や、行灯などの油の準備を怠って賊に襲われ命を落としたことからきた説がある。その他にもいろいろな説がありそうだが、今の日本列島、「油が断たれる」、「油断」の状態になりかけているのではなかろうか?急激な円高、原産地国の供給量の低下、新興工業国の台頭による需要の拡大、投機ファンドの暗躍などさまざまな理由があるようだが、如何せん、巷のガソリン価格とにかく高い。福島市のガソリンスタンドでもレギュラー・ガソリン、1ℓあたり147円、嫁の車もあるので、ガソリン価格の高騰は家計に響く。

 第一次オイル・ショックの頃だったと思うが「油断」というテレビ・ドラマがあった。ちょうど中東戦争の頃で、日本に石油が入ってこなくなるという話だったと思う。小学生か中学生だったか忘れたが、関口宏が出ていたような記憶がある。夜中に放映されていたので、朝の早い両親に怒られないようにこそこそと見ていた記憶がある。あの当時、トイレットペーパーの買占めやネオンサインが消えるなどの映像がテレビから流れた。「狂乱物価」という言葉が流行ったのこの頃だと思う。

 あれから30数年が過ぎたが、あの当時のような騒動は今のところない。もう少し価格が上昇すればわからないが、本当に大丈夫なのかなあと思う。原子力発電が増えているとはいえ、当時と比較にならぬほど電気消費量は増えているはずだ。あの当時ほとんどなかった24時間営業のスーパーマーケッやコンビニ、休みなく放映されるテレビなど、少しは自粛してもいいだろうと思うもの数多くある。(そういう自分も夜更かししているので説得力はない)

 いつも疑問思うが、そもそも石油は枯渇しないのだろうか?中国やインドなどの人口の多い新興工業国の台頭でかなりやばくなっているんじゃないのか?日本人は「油断」していると思う。ある日突然石油がなくなりあたふたする日がそう遠くなくやってくるだろう。その時、日本人はどう対処するんだろうか?いまでさえ人心が疲弊していると言われているのに、このような事態になれば、冷静沈着な日本人でさえ。パニックになり、暴動や略奪行為に走るやらしれない。それこそ「狂乱」という言葉がふさわしいような事態になるだろう。

 そういう不測の事態を避けるためにも、いろいろとクリアするべき課題はありそうだが、節約の精神、即ち「もったいない」精神をもって行動していく姿勢が大事だ。こんないい言葉があるのに今の日本人はその気持ちを忘れてしまったのか?私たちひとりひとりが自覚を持って行動したいものだ。

 ちなみに第一次、第二次オイルショックのあった1974年、1979年はあまりいい思い出がない。学園生活で苛めみたいなことを受けていたので、あの当時はただ辛かった。今でもあの頃のことは思い出したくもない。

 

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写真:無料写真素材 写真AC ガソリンスタンド とちぎ

 

追伸:2007年11月当時でガソリン価格が1ℓあたり147円、それで高いと思っていたようだ。2014年9月時点でガソリン価格が1ℓあたり166円、円安や原油価格高騰で20円も値上がりしたのか?

 「もったいない」の事をここで取り上げているが、この頃は先に記述するワンガリ・マータイさんのことは知らなかった筈。偉人と同じような考えをもっていたのかと思うと感慨深い。

 ここで小学校当時の苛めのことを取り上げているが、奇しくもこの年はあの時いやそれ以上の苦しみがあった。自分の人生は何とか食べてはいけることはできたが、人間関係には苦難がつきまとうらしい。