昨日から喉が痛い。内側からナイフで切り付けたような痛み、それに伴い耳と頭がズキズキ痛む。多分風邪に伴うものだと思うが、確かに微熱がする。土日は東京に出張、そのときは気が張っていたので、痛みは気にはならなかったが、帰りの新幹線の中くらいから痛みがひどくなった。のど飴を舐めながら痛みをこらえているが、時々ぐっと来る痛みは我慢できない。明日時間があれば病院に行って来よう。
実は今から20年以上前、喉から血を吐いて救急車に運ばれたことがある。販売をやっていた頃で会社に入って2年目の年、バブルの時期だった。売れないということでパート従業員を切られ、朝から晩までひとりでやれと言われた。食事のときは他店舗から応援に来てもらったが、たまに来ない時もあった。文句を言うにも生意気だといわれる始末、報復で1週間くらい食事休みなしということもあった。
そんな状況下、だんだん気力もやる気も失われていった。一番悔しかったのは学生時代の後輩が来たときで、ポストは店長だが使っているパートも誰もいない。店番見たいのもの、情けなくって情けなくって、生活も荒む一方だった。ストレス発散のため、毎晩毎晩飲み歩く毎日、そのうち微熱がしてきた。喉も痛くなっていった。熱がいつまで経っても下がらず、大きな病院に何回かいってみたが、結果はいつも異常なしだった。
3月の寒い日、いつものように飲んで帰った朝、喉の痛みと吐き気を催し、トイレで戻したが、異常にどす黒いものが出てくる。しかも戻しても戻しても黒い物は止まらない。便器は黒い汚物でいっぱいになった。よく見ると血ではないか。ずきずきいたむ喉、次第に体が寒くなってきて、その頃寮に入っていたのだが、寮母さんを呼んだ。寮母さんは驚き救急車を呼び、病院に緊急入院した。薄れ行く意識の中、病院の先生は「今晩が峠です」と言っていた。それからのことは覚えてないが、気がついたら点滴を打たれていた。九州から両親が、名古屋から弟が慌てて駆けつけてきた。入院は1週間くらいした。退院してから1か月は体調が悪かった。
そんなことがあったので体調管理、特に喉は気をつけていたが、時間が経つにつれそういった意識は薄れてきた。今ではタバコもがんがん吸っている。それでも以前よりは本数は減っているが・・・。
でももう歳も歳、だんだん体にガタが来ているようだ。ひょっとしたら今回はひょっとするかもしれない。
写真:無料写真素材 写真AC 救急車 カメラ兄さん
追伸:ひょっとしなかったようで、私は今でもピンピンしている!!