10月もあと数時間で過ぎようとしているが、今月の1,2,3日に私の住んでいる静岡県藤枝市では、3年に一度行われる藤枝大祭りというお祭りがあった。この大祭り、江戸時代以来の伝統と歴史があるお祭りで、旧東海道藤枝宿の14の町から屋台が牽き出される。屋台は昔、9mを超える高さのものだったらしいが、明治以降の電線・電話線の敷設により現代の形に変わってしまった。
藤枝大祭りの見どころとしては、歌舞伎の演奏音楽である長唄、三味線、お囃子による地踊りを披露するというところにあり、この形態は現在ではこの藤枝大祭りだけだといわれている。また屋台の曳き回し、大きな梃子棒を使った屋台の操作、特に交差点での回転はダイナミックで見応えがあった。また屋台を回転させる砲丸廻しという操作も同様にその躍動感に見ていて胸が熱くなる。
本日静岡のローカル局であるSBS静岡放送で、今年の藤枝大祭りの模様がオンエアされた。老若男女を問わず、地域社会がこうした歴史と伝統の継承に打ち込む姿が、昨今言われ始めた「孤独死」や「地域社会崩壊」といった忌まわしいことを防ぎ、地域の交流や団結を再構築していくことになると思う。そういう意味では全国に16万社あるといわれる寺社仏閣に対する理解を深める教育もあった方がいいのではないだろうか?
各町内の屋台が市内を回ります
屋台の中にはお囃子、長唄、三味線
屋台の前後に地踊りが披露されます
藤枝大祭りについては