五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

北海道では支持政党なしが社民党、次世代の党を上回る勢い

ちょっと遅くなりましたが・・・・。

 選挙も終わりました。大方の予想通り、自民党が大勝しました。この選挙の意義は賛否両論ありま すが、これからは選ばれしものとして、生活の向上と有事の備え、国家の繁栄を目指してもらいたい。また決して驕らず、言動に注意し、国民の範たる存在に なってほしい、私は政治家ならそうあるべきだと常々思います。

 さて、ニュースで報道されているようですが、今回の選挙、北海道では支持政党なし社民党や次世代の党を上回る10万票余りを獲得したとありました。一見普通のニュースですが、ここで言っている「支持政党なし」は「支持をする政党がな い」という意味ではなく、そのものずばり「支持政党なし」という政党名だそうです。つまり社民党や次世代の党はそんなパッと出の政党に得票数で大差をつけ られたわけで、まじめに選挙運動している人たちはさぞかし臍を噛んでいることでしょう。

 不謹慎かもしれませんが、私はこのニュースを聞い て「一本取られた」と思いました。この「支持政党なし」、安楽死制度を主張されている佐野秀光さんという方が2013年に結成されたようで、今回の選挙に 他1名の方と立候補されています。気になる政策ですが、これに関しては吃驚しました。政策は一切ないそうです。その理由がこの政党のHPにあったので、載 せてみました。

 

現在様々な世論調査では「支持政党なし」が圧倒的に多くなっておりますが、その支持政党なしの方の投票する選択肢がありません。

                

よって仕方がなく自分の考え方に全て合致していなくても、考え方が近いとかその時に人気のある政党や政治家に投票するしかありません。

                

また支持政党がある方も、その政党の政策が10個あって7つ賛成で3つ反対でも、他の党よりも賛成の政策が多いからこそ、その政党を支持して投票するだけで、決してその党の政策が全部賛成で一括してお任せした訳ではないはずです。

                

そして選ばれた議員は自分の政策と違っていても当然に所属政党の政策に合わせざるを得ません。

                       

支持政党なしでは、党としての政策はなく、議会において出てくる各種の
議案や法案については、その議案や法案ごとに一つずつインターネット等を通じて皆様方にその議決に参加して頂き、一括してお任せ頂く訳ではなく、個別にその議案や法案ごとに賛成多数であれば賛成に反対多数であれば反対へと、皆様方の使者として議決権を行使しに行くだけと考えております。

                

よって事前に党としての政策は一切ございません。

 

   う~ん、言わんとしていることはわかるが・・・。この理念が民主主義の究極のスタイルかもしれない。しかし多数決が絶対正しいとは言い切れないし、このや り方だと国自体がぐちゃぐちゃになってしまうんじゃないのかな?やはり政治家を志すのであればしっかりとした政治理念を持つべきで、国家の繁栄と国民生活 の向上を常に考えて行動しなければならないと思います。政治家は使者でいいと考えるのであれば、私には責任放棄としか受け取れません。佐野さんには申し訳 ないのですが・・・。

 この支持政党なしのやり方は考えようによっては恐ろしいことかもしれません。意図的にやったかどうかはわかりません が、投票所の張り紙に「支持政党なし」の表記は一番端に記されており、略称は「支持なし」とされていたそうです。(確か?)これだとわからない人は誘導さ れて、支持なしと記名するのではないでしょうか?北海道ではさすがに当選はしませんでしたが、これが無党派層が45%台もある首都圏だとどうなったか?そ して悪意ある誰かが多数決を逆手にとって、国家の屋台骨を揺るがすような政策の是非を問えと迫るかもしれません。杞憂だといいのですが・・・。

 最後に、このような紛らわしい政党名をよく北海道の選挙管理委員会は許可しましたねえ!Wikipediaで調べましたら、選挙を管轄する総務省によれば、政治団体名の届け出は公表済みの名称や類似名称でなければ、公序良俗に反しない限り原則自由だとか、総務省の考える公序良俗がどういうものかわかりませんが、それ以前に常識とか良識があって然るべきだと思いますがねえ。

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写真:無料写真素材 写真AC 札幌市時計台 中村昌寛