五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

寄生虫がヒトを支配する!?

 毎日暑い日が続いています。特に今年は猛暑と豪雨が重なり、ついには気象庁も「7月は異常気象だった」と発表しています。今月もまだ猛暑が続くようで、しかも台風も接近しています。これからも一層の熱中症対策と災害への備えが必要で、油断は禁物。そういった意味で、今年は今世紀に入って最大の“大変な夏”になっていますね。

 さて久しぶりに私の愛読紙(?)である日刊ゲンダイに、先週面白い記事が掲載されていました。

 寄生虫が人間の感情をコントロールする―。こんなニュースが話題になっている。

トキソプラズマ」という寄生虫で、米コロラド大の研究チームが人間への影響を調査。大学生1500人のうち、この寄生虫に感染している学生は、感染していない学生に比べてビジネス系の専攻を選ぶ割合が1.4倍。会計や財務より経営や起業関連を勉強する割合が1.7倍だった。

 社会人200人の調査でも起業経験の割合は感染者が1.8倍。つまりトキソプラズマに感染した人のほうが起業に積極的なのだ。

 過去の研究では、感染したネズミがネコのニオイを嫌がらなくなることが分かっている。このことからトキソプラズマがネズミのホルモンや脳内の神経伝達物質を操作してわざとネコに食べられるように動かしているとの仮説が成り立つのだ。

ダーウィンの進化論に即した遺伝子の生き残り術です」とは医学博士で作家の左門新氏だ。

トキソプラズマがネコに食べられるようネズミを誘導するのは、ネコの体内のほうが自分を攻撃する要素がなく快適に過ごせるからでしょう。そのためにネズミの脳を動かして警戒心を弱めるのです。一方、人間も火が十分に通っていない豚肉やネコのフンがある砂場などでトキソプラズマに感染する。感染すると警戒心が薄れ、相対的にチャレンジ精神が活発になる。だから気が大きくなって起業に向かうと考えられます」

 トキソプラズマに感染した人には自殺や過度の飲酒が多いとの報告もあるが、左門氏は「脳の別の部位が操作されていると考えられる」とこう続ける。

トキソプラズマは妊婦が感染したら胎児が脳障害を受けかねない危険な寄生虫ですが、抗生物質で撃退できます。大人が感染したら風邪のような熱が出ることもあるものの、それほど重くない。大きな病気につながるわけでもないので、感染を知らないまま生涯を終える人がけっこう多いのです」

 世の中には会社をつくっては倒産させ、またつくるという行為を繰り返す人がいる。トキソプラズマの命令で失敗を続けているのだろうか。

 

  日刊ゲンダイ 2018年7月30日付 

        人間をコントロールする寄生虫トキソプラズマのしたたかな生き方 より引用

 

 寄生虫と言えば、東京に住んでいた学生時代、目黒にあった寄生虫の博物館を思い出します。当時初めて彼女ができて浮かれていた知人から「いいデート・スポット知らない?」と聞かれたので、冗談でここを紹介したところ、本当に彼女と行ったみたいで、後で彼から無茶苦茶怒られたことがありました。(ちなみに私は目黒の寄生虫博物館の前を通ったことはあるますが、中に入ったことはありません。)

 

www.kiseichu.org

 話は脱線しましたが、トキソプラズマはネコの糞や生肉から人間の体に入り、感染症であるトキソプラズマを引き起こします。トキソプラズマ症は人類の3割が感染していると推測されていますが、健康な大人だと感染してもほとんど自覚症状はありません。ただ妊娠中の女性が感染すると死産や流産、生まれてきた赤ちゃんには精神遅滞、視力障害や脳性麻痺といった症状をもたらすことがあります。また臓器移植をした患者やエイズ感染者などの免疫が抑制された状態にある場合、時には死に至ることもあるようです。

 トキソプラズマが人間の心を操るということは以前から知られており、チェコの生物学者のヤロスラフ・フレグル氏は20年以上にわたって、トキソプラズマに感染している人間の行動について研究をしています。フレグル氏によると、トキソプラズマに感染した人間はほぼ同じ行動がみられ、男女によって対照的な結果になるとそうです。男性は反社会的、リスクに対する恐怖心の欠如、集中力が散漫、規則を破る、独断的、反社会的、猜疑心が強くなる、嫉妬深くなる、閉鎖的になる、等の特徴が表れてきてます。逆に女性は社交的、男性に媚びをうる、淫乱などの傾向が見られ、男女真逆の特徴が表れるそうです。またトキソプラズマに感染している人は感染していない人に比べて交通事故に遭う確率が2倍以上高まり、行動に対する反応もかなり遅くなるようです。

 トキソプラズマ統合失調症の間にも潜在的なつながりがあることも指摘されています。米国の精神科医E・フラー・トーリー氏とジョンズ・ホプキンス大学ロバート・ヨルケン氏によると、統合失調症を発症した患者はトキソプラズマに感染している人の割合が非常に高いそうです。さらに言えばその他の精神疾患にもトキソプラズマが関連していることが言われています。

 トキソプラズマが人間の心を支配する―。俄には信じ難いことですが、昨今の不可解な事件が多発している現状を見れば、こうした考えもあながち嘘ではないような気がします。「まさかあの人が・・・」と言われる犯罪の裏側にはトキソプラズマの感染が疑われるかもしれません。トキソプラズマによって心を支配された人間は、体内からトキソプラズマを駆除したとしても行動パターンは変化しない可能性が高いとされています。これは恐ろしいことですね。

 さらに懸念されることは、このトキソプラズマの特性を把握し、それを悪用する者が出てくることです。所謂“バイオテロ”。トキソプラズマは20世紀初頭に発見されましたが、その実態が把握されたのは1960年代から70年代と言われています。その間トキソプラズマの特性に気付いた某国が秘密裏にトキソプラズマを研究し、敵対する国家に対し場トキソプラズマを使ったバイオ。テロを仕掛けてくることもがないとは言えないでしょう。例えば、トキソプラズマに感染させた男性を原発や政府主要機関で働かせ不側な事態に陥らせたり、女性が淫乱になることを利用しハニートラップを仕掛けたりと。さらに言うと日刊ゲンダイに記事にもありましたが、無理な投資やギャンブルを繰り返し、国家が破綻するほどの経済的混乱を引き起こし、その機に乗じて自国民の保護を名目に軍事的侵攻を企てることもあるやもしれません。 都市伝説の類かもしれませんが、冷戦時代のソ連はオカルト的な軍事研究を行っていたこともあり、これが杞憂であればいいのですが・・・。

  人類は万物の霊長と言われ、知らず知らずのうちに環境を破壊したりして驕り高ぶっていますが、実際はトキソプラズマのような寄生虫によってその行動を支配されているかも知れませんね!! 人類の行動は多数の寄生虫の住みやすい環境にするべくプログラミングされており、環境破壊に起因する異常気象が繰り返される現在の地球は実は人類の体内に寄生した寄生虫の最も住みやすい環境かもしれません。

 またトキソプラズマが増殖するのは猫のお腹のみとされていることから、ネコとトキソプラズマは共存関係にあり、種の保全の観点から人間がネコを邪険にしないようにコントロールしているかも!?ネコって犬ほど役に立たないし、しかも我儘なのに、どういう訳か人間に可愛がられるのは裏でネコとトキソプラズマがタッグを組んでいるかも知れませんね。ラスボスは猫だった!!(さすがにそれは無いかなあ!?)

 


 

◆関連する書籍とDVDの紹介です。

 

心を操る寄生生物 :  感情から文化・社会まで

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猫はこうして地球を征服した: 人の脳からインターネット、生態系まで

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日本におけるトキソプラズマ症

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パラサイト・イヴ [DVD]

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パラサイト・イヴ (新潮文庫)

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参照:日刊ゲンダイ 2018年7月30日付 

       人間をコントロールする寄生虫トキソプラズマのしたたかな生き方

   Wikipedia トキソプラズマトキソプラズマ

   ナショナル・ジオグラフィック トキソプラズマが人の脳を操る仕組み

   国立感染症研究所 トキソプラズマ症とは

   MSDマニュアル家庭版 トキソプラズマ

          livedoor NEWS 体内に寄生して性格をゆがめさせるトキソプラズマの恐怖

   ネコホスピタル 猫の寄生虫トキソプラズマ)が人間を支配し性格を変える!?

写真:無料写真素材 写真AC 体を蝕む病 はむぱん

 

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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