五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

今年もイグ・ノーベル賞の季節がやってきました!!果たして前人未到の12年連続の日本人の受賞はあったのか!?

 9月も残り少なくなってきました。あんなに暑かった日々もここ数日ではすっかり涼しくなってきております。たまに暑さがぶり返すこともあり、エアコンを点けることもありますが、それもめっきり減り、日増しに秋の気配を感じている今日この頃です。

 

◆◆ この記事の目次 ◆◆

 

はじめに

  さてちょうどこの時期になると何かと話題になるのはイグ・ノーベル賞。今年のテーマは「HEART」だそうです。イグ・ノーベル賞には毎年日本人の受賞者がいて、何かと話題になります。昨年は北海道大学吉澤和徳さんと慶應義塾大学上村佳孝さんがブラジルの洞窟内で雌雄が逆転した昆虫を発見した件で受賞されました。日本人の受賞は昨年で11年連続!!今年は前人未到12年連続で日本人が受賞されるかが期待されましたが、期待に違わず(?)やってくれました。

 

おめでとう!! 12年連続日本人受賞  イグ・ノーベル医療教育賞に長野県の医師 堀内朗さんが受賞

 産経ニュース2018年9月14日付「自分の体で大腸内視鏡試す 長野の堀内朗医師にイグノーベル賞」からの引用です。

 ノーベル賞のパロディーで、ユニークな科学研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が13日(日本時間14日)、米マサチューセッツ州ケンブリッジハーバード大で開かれ、大腸内視鏡検査を自らの体で試した長野県駒ケ根市の昭和伊南総合病院の堀内朗(あきら)内科診療部長兼消化器病センター長(57)=松本市=が「医学教育賞」を受賞した。日本人のイグ・ノーベル賞受賞は12年連続。

 授賞理由は「座って行う大腸内視鏡検査-自ら試して分かった教訓」と題した研究。大腸がん検診などの内視鏡検査は、通常、横になった状態で肛門から管状の内視鏡を入れるが、堀内さんは苦痛を減らす方法を模索して、座った姿勢で挿入したという。2006年に学会誌に体験談や研究内容を発表した。

 AP通信によると、堀内さんは取材に対し「大腸内視鏡検査を受けるのは簡単だと示したかった。私が自分で検査しているビデオを見れば、それが分かります」と答えた。

 


イグ・ノーベル賞に日本人医師 痛みは軽減・・・でも(18/09/14)

 

 厚生労働省の統計によると、昨年の日本人の死亡原因のトップは“がん”で、中でも大腸がんで死亡するケースは近年は増加傾向にあります。大腸がんは早期発見が重要で、大腸の内視鏡検査を受け、検査で見つかった大腸ポリープを切除すれば、大腸がんの発症の9割を抑えることができると言われています。ただ内視鏡検査には苦痛がつきもの、受賞された堀内先生は「内視鏡検査の苦痛を軽減したい」という強い思いがこの研究のきっかけだったそうです。この研究は2006年にアメリカの消化器内視鏡学会の機関紙に発表したそうです。

 動画の中で堀内先生は「私自身はいままでずっといい事をやっていると思ってやってきましたけど、いいことは伝わらないというのが私の実感というか研究してきたものです。」と述べられていますが、今回のイグ・ノーベル賞の受賞でその熱い思いは十分に伝わると思います。

    それにしてもこれで日本人のイグ・ノーベル賞の受賞は12年連続、環境や資金のこともありますが、この快挙には「日本人ってやっぱすげえ~なあ!!」と思いました。

 

2018年度 イグ・ノーベル賞 受賞者一覧

  今年のイグ・ノーベル賞を受賞された方とその受賞内容の一覧です。今回は情報が少なかったため、受賞者の名前と国籍が一部不明な所がありました。YOU TUBEでイグノーベル賞授賞式の動画を参照に名前と国籍を入れてみました。私の不確かな聴取力で聞き取った名称ですので、一部名前が間違っているかもしれません。

 

    受賞名    受賞者          受賞内容
医学賞  マルク・ミッチェル、デイヴィット・ワーティンガー(アメリカ) ジェットコースターに乗ることによって腎臓及び尿管結石を取り除くことができる研究について
人類学賞  トマス・ペーション、ガブリエラ=アリーナ・サワチュク、エレイニー・マドセン(スウェーデン 動物園で人間がチンパンジーの真似をするのと同じくらい、チンパンジーも人の真似をしている証拠を集めたことに対して
生物学賞 ポール・ベッヒャー、セバスチャン・ルブルトン、エリカ・ヴァリーン、 エリック・ヘデンストローム、フィリップ・ボレロ=エチェベリ、メアリー・ベングトソン、ボルカー・ジョウルガー、ピーター・ウィッツゴール(コロンビア、ドイツ、フランス、スウェーデン、スイス) ワインの専門家はワイングラスに入ったたった1匹のコバエでも確実に匂いでかぎ分けることを証明したことについて
化学賞  ポール・ロマオ、アデリア・アラコ、シーザー・ビアナ(ポルトガル ヒトの唾液が物の表面の汚れを落とすのに優れていることを計測で示したことについて
医療教育賞 堀内朗(日本)   座った状態で大腸の内視鏡検査を受けると苦痛が少ないことを発見―自ら試してわかった教訓
文学賞  ティア・ブラックアラー、ラファエル・ゴメス、M・ヘレン・トンプソン(オーストラリア、エルサルバドル、イギリス) ややこしい製品を使う際に、たいていの人は取り扱い説明書を読まないことを記録したことについて
栄養学賞  ジェームズ・コール(イギリス、タンザニアジンバブエ 人間の共食いで得られるカロリーは、伝統的な肉料理から得られるカロリーよりも明らかに低いことを計算で示したことについて
平和賞  フランシスコ・アロンソ、クリスティーナ・エステバン、アンドレア・セルジュ、マリア・ルイサ・ボールスター、ジェイム・サンマルタン、コンスタンツァ・カラタユ、ビアトリス・アラマー(スペイン、コロンビア) 自動車の運転中に大声を出したり罵ったりすることの頻度、動機、効果の計測
生殖医学賞  ジョン・バリー、ブルース・ブランク、ミシェル・ブイロー(アメリカ、日本、サウジアラビア、エジプト、インド、バングラディシュ) 男性器が正常に機能していることを1列の切手シートを使ってテストする方法を記載した論文「切手を使う就寝中のペニスの勃起検査」
経済学賞  リンディ・ハンユー・リアング、ダグラス・ブラウン、ホウェイ・リアン、サムウェル・ハニグ、D・レンス・フェリス、リサ・キーピング(カナダ、中国、シンガポールアメリカ) パワハラ上司に対する仕返しとして、ブードゥー人形を使う呪術を行うことの効果について

                     Wikipediaイグ・ノーベル賞受賞者一覧より参照

 

  今年も例年のようにイグ・ノーベル各賞について私なりのコメントしてみます。今年は自然災害の影響もあったのか、例年と比べて日本国内ではイグ・ノーベル賞はあまり盛り上がっていないように思います。Wikipediaも例年だと受賞者や受賞内容がすぐさま記載される(昨年は若干遅かったようですが、今年ほどではなかったなあ!!)のに、今年は受賞者名(日本語表記ですが)や国籍の詳細が未だに更新されていません。繰り返し書きますが、今年はいつもの年と比較してかなり情報が少ないようです。筆の進みが遅い私ですが、情報量のなさがそれに拍車をかけて、記事を書くのにも四苦八苦しています。

 今回は私の購読している産経新聞日刊ゲンダイでもイグ・ノーベル賞の記事を見ることはありませんでした。(2018年9月17日現在、9月19日の産経抄に一部記載がありました)ですので、受賞のジャンルによっては著しく情報が少ないモノもあり、一部真実とかけ離れている可能性があります。その点は申し訳ございませんが、悪しからずご了承くださるようお願い申し上げます。 

イグ・ノーベル医学賞:ジェットコースターに乗ることによって腎臓及び尿管結石を取り除くことができる研究について

  アメリカのミシガン州立大学のチームが2016年ごろに発表した研究のようです。きっかけはある腎結石患者の「ディズニーランドのビックサンダーマウンテンに乗ったら腎結石が3個出てきた。」の発言からで、独自の装置を作成し、約20回ほどビックサンダーマウンテンいにて実験を行ったそうです。

    結果として約60%強の確率で腎結石が排出され、「ジェットコースターの適度の振動が腎結石の排出にある程度は効果がある」ことがわかりました。研究によれば、先頭の座席より後部座席の方が効果があり、およそ4倍の違いがあったとか。腎結石も臓器の上部にある石の方が排出されやすいようです。またジェット―コースターはどれでもいい訳ではなく、ビックサンダーマウンテン以外のジェット―コースターでは思うような効果は無かったみたいです。

    私はディズニーランドにもジェットコースターにもほとんど興味がないので、ビックサンダーマウンテンというものがどういうものかは分かりませんが、ネットで調べてみると東京ディズニーランドにはあるようです。またこのジェットコースターはあまりスピードがでないようなのです。研究の結果から言うと、腎結石排出にはあまり過激なアトラクションは向かないようですね。医療関係者ではないので無責任かもしれませんが、腎結石に悩んでいる方は気晴らしに一度遊園地に行かれてジェットコースターに乗って見るのもいいかもしれませんね。

 

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イグ・ノーベル人類学賞:動物園で人間がチンパンジーの真似をするのと同じくらい、チンパンジーも人の真似をしている証拠を集めたことに対して

  この研究はスウェーデンの動物園で検証が行われたようです。私はこの賞の受賞内容を見て、TVのバラエティ番組でゴリラの着ぐるみを着て檻の中に入るお笑いコンビ“FUJIWARA”の原西さんのことを思い出しました。Twitterでも似たようなコメントがありましたので、皆さん考えていることは一緒なんだなあと思いました。

 TVでは檻の中での原西さんは時折踊りとかをして見せて、ゴリラを見物している人たちを驚かせますが、檻の中にいるお猿さん達も同じような心境なんでしょうかねえ!?

     

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イグ・ノーベル生物学賞:ワインの専門家はワイングラスに入ったたった1匹のコバエでも確実に匂いでかぎ分けることを証明したことについて

  研究内容はワイングラスに5分間雌のハエを飛ばし、そのワイングラスの残り香でハエがいたかどうかを判断する内容だったようです。つまりハエの出す僅かなフェロモンをワインの専門家は一瞬で嗅ぎ分けることができるというもの。臭覚に敏閣なワインの専門家でなければできない職人芸といえますね!!ただ雄のハエがワイングラスを5分間飛んでいたらどうなんだろう?

 

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イグ・ノーベル化学賞ヒトの唾液が物の表面の汚れを落とすのに優れていることを計測で示したことについて

  ポルトガルのチームの研究成果です。今回はスペインやポルトガル、それに南米のコロンビアといったラテン系の国の受賞が目立っていました。

 ヨーロッパでは昔から絵画など美術品の汚れを落とすためにヒトの唾液が使われてきました。今回ポルトガルのチームはそれが何故なのかを実証したことになります。研究によれば人の唾液が美術品の汚れを落とすのに最も効果があったようです。ヒトの唾液の中のデンプンを分解して糖に変える酵素であるアミラーゼが汚れを落とす主成分だそうです。

 受賞のプレゼンテーションではビデオ参加のプレゼンテーターが「キッチンでは使わないでね!!」とコメントしていますが、これを知った世の奥様方が旦那さんの食器に大量の唾を吐きつけて洗うかもしれませんねえ!!

 

イグ・ノーベル医療教育賞: 座った状態で大腸の内視鏡検査を受けると苦痛が少ないことを発見―自ら試してわかった教訓

  私は例年人間ドックを受診していますが、その際内視鏡検査による食道と胃の検診には憂鬱な気分に苛まれます。胃カメラを口から挿入するわけですが、その際の苦痛に耐えきれず難儀をしています。毎回涙をぼろぼろ流し、鼻水や唾液などは垂れ流す醜態を医師や看護師さんの前で曝け出し、いつも自己嫌悪に陥ります。私の場合は普通の人の2倍以上の時間がかかるようで、誰かから「鼻から入れた方が楽だよ」と言われ、一度鼻から内視鏡を挿入してみましたが、これが口から挿入する以上に困難を極め、結局喉まで内視鏡を通すことができず、再度口からとなりました。

 前にも記述しましたが、受賞された堀内先生は「内視鏡検査の苦痛を軽減したい」が研究のきっかけだったようですが、ここで問題となるのは検査の方法!! 現在では恥ずかし過ぎるという理由で実用化には至っていないようです。堀内先生は受賞のプレゼンテーションで前のめりになった姿勢でお尻から内視鏡を入れる仕草をしていますが、その際にやはり前はタオルかなんかを巻いて隠すのでしょうか?動画を見ていても何だかやりにくそう・・・。

 ここから下ネタが入ってきて申し訳ないのですが・・・。この研究の実用化を促進するには、普通の椅子よりは、ちょっと言いにくいのですが特殊浴場で使われている例の椅子が使い勝手がいいような気がします。

 

 

 Amazonの商品紹介で調べたのですか、例の椅子「介護風呂イス」というのですね。知らなかった・・・。(ちなみに私がこの椅子をどういう名称で検索したかは秘密です)これを改良すれば検査用の椅子としては十分に機能すると思います。恥ずかしい部分にもタオルを巻きつければ見られることはありませんしねえ!!

 でも問題はもう一つあります。それは誰が内視鏡を操作するかです。私は実際に大腸の内視鏡検査を受けたことがないので、詳細はわかりませんが、想像で書くと内視鏡検査を受ける場合には、検査する人が最低2名は必要だと考えられます。被検査者の体を押さえつける人と内視鏡を挿入し操作する人。そうなると2人の人間から自分の下半身をジロジロ見られる訳で、その羞恥心は半端ないと思います。超が付くほど恥ずかしがり屋の私は大腸の内視鏡監査なんて到底無理・・・。また男性の場合は男性器が邪魔になって内視鏡の操作がやりずらそう!!ちょっと内視鏡の位置が悪いと中断し、下手したら自分のモノをいじられる危険があります。想像するだけでもぞっとします。

 そうなってくると、被検査者自らが内視鏡を挿入し操作することがベストの選択になると思います。これはあくまでも私の主観ですが、内視鏡の検査を受ける前にある程度のレクチャーがあれば、案外スムーズに内視鏡検査ができるような気がします。他人に機械を使って自分の体をいじらるには恐怖心が伴いますし、その恐怖心や緊張のあまりに体が硬くなり苦痛が伴うのではないかと思います。その点自分で検査器具を操作をすればある程度は緊張が和らぎ、苦痛も減少するような気がします。繰り返しますが、これはあくまでも私の主観ですので、正しいとは言い難いのですが・・・。

イグ・ノーベル文学賞ややこしい製品を使う際に、たいていの人は取り扱い説明書を読まないことを記録したことについて

  息子が高校生になった今年の春、息子と一緒にスマホを買いました。その際に取扱説明書が付いていましたが、そこに書かれている内容が理解不能なので、全く読まないまま部屋の隅に置いてあります。スマホの扱い方が分からない時はちょうど2年前にスマホを持つことになった娘に聞いています。それでもわからない場合は携帯ショップに行ったり、電話で直接メーカーに問い合わせをしています。これは会社にあるOA機器の操作もそうで、同僚が取扱説明書を読むのを見たこともありません。

     今回の受賞内容を見て「取扱説明書を読まない」ことは万国共通だと知り、少し安心しています。いつも思うのですが、メーカーは「消費者目線で」とか「お客様が第一」とかアピールしている割には、商品説明や操作方法といったことに関しては専門家的な視点が丸出しになるのは何故なんでしょうねえ!?

 ちなみに取扱説明書を読まないのは、男性より女性の方が多く、若年層や高学歴の人たちほど読まない傾向が強いそうです。

 

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イグ・ノーベル栄養学賞:人間の共食いで得られるカロリーは、伝統的な肉料理から得られるカロリーよりも明らかに低いことを計算で示したことについて

  ちょっと意味不明の研究です。伝統的な肉料理の方が人肉よりもカロリーが高いということなら、ダイエットには人肉がいいということ?そんなことはないでしょうけど!?それとも人肉はあまりにカロリーが低いので、普段の食事には適さないということなんでしょうか?こちらの方が説得力はありますね!!

 研究では旧石器時代の食生活を調査した結果を発表したようですが、このような訳の分からないテーマについても取り上げるイグ・ノーベル賞、そこに何といいますか、凄みさえ感じます。

 

食人種の真実:カニバリズム
 

 

イグ・ノーベル平和賞自動車の運転中に大声を出したり罵ったりすることの頻度、動機、効果の計測

  私は気の弱い性格で、年上年下、男女を問わず人前では面と向かって自分の意見を言えず、相手の言いなりになっています。これは家庭でもそうで、気の強い嫁の尻に敷かれている情けない親父です。そんな私ですが、車の中だと豹変します。とろとろ歩いていたり、信号無視して横断歩道を渡る歩行者、車道を我が物顔で走っている自転車、スピードを出さないバイクなどには容赦なく罵声を浴びせます・・・。車の中でね!!

 この研究はスペインとコロンビアのチームが検証したようですが、残念ながら検証結果の詳細はちょっとわかりません。イグノーベル平和賞のプレゼンテーションの動画を見ましたが、英語を理解できない悲しさか、プレゼンターの言っているいることが理解できませんでした。この研究についての英語で書かれたPDFがあり、翻訳してみましたが、少しおかしな日本語になっていました。私の空っぽの脳みそで解釈してみると、どうやら自動車の運転中に大声を出したり罵ったりすることは危険な行為(「運転の侵略」と訳されていました)とみなされており、重大事故につながるような旨が書かれて、いるようです。

 

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イグ・ノーベル生殖医学賞:男性器が正常に機能していることを1列の切手シートを使ってテストする方法を記載した論文「切手を使う就寝中のペニスの勃起検査」

  受賞内容にある「切手を使う就寝中のペニスの勃起検査」とは一体どういった検査なんだろう?このことに興味を惹かれて、イグ・ノーベル生殖医学賞のプレゼンテーションの動画を見てみました。こちらは先ほどの平和賞と違い、言っていることはわかりませんでしたが、何を言わんとしているのかは大体わかりました。

     ここからはまた下ネタが入ります。今回のイグ・ノーベル賞は下ネタが多いですねえ!!さて動画ですが、受賞者と思しき人は3人の恰幅のいい老齢の男性。若いときはさぞモテたのではないかとされる風貌です。注目の検査ですが、寝る前に切手シート(説明イラストでは5枚でした。世の男性はとかく見栄を張るものですが、こちらのプレゼンテーターの御仁は違ったみたいです。)を自分の男性器に巻き付け、翌朝それが破けているかどうかを見て、男性自身がちゃんと機能を果たしているかどうかを確認するもので、正常な男性では一晩に1~5回は勃起しているそうです。ご丁寧に検査方法も図解で説明してくれていましたが、これはさすがに写真ではなくイラストでした。でも切手を持っているのは明らかに女性の手でしたが・・・!?

 この研究は40年前のもので、この検査方法は勃起不全のテストとして今では一般的だとか(さすがにアメリカだけだと思いますが)!!プレゼンテーションの合間に切手が出てきますが、切手の絵柄がエッフェル塔・火山の噴火・噴水・ユニコーン・ロケット・ミサイルといったように明らかにうけを狙ったようで、低い声で淡々と話す口調もあって、彼らのプレゼンテーションが終わるまで、会場は爆笑の渦に包まれていました。

 ちなみに受賞国に日本の名前がありますが、演壇に立たれた人で日本人らしき人はいませんでした。何処で関係しているのでしょうねえ?その昔、障子に勃起した男性自身を突きつけるシーンを書いた小説家がいて、当時の文壇の大御所である佐藤春夫さんに「下品である」と偉く罵倒されていましたが、ひょっとして3人のナイスガイはこのことを参照にしたのかなあ?

 

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イグ・ノーベル経済学賞パワハラ上司に対する仕返しとして、ブードゥー人形を使う呪術を行うことの効果について

  ブードゥー人形は、もともとはタイ北部のイーサン地方の願懸け人形がルーツでそれがアメリカ南部ニューオーリンズで西アフリカの由来の民俗信仰であるブードゥー教と誤って結び付けられてこの名前になったとされています。(ルーツは中世イギリスだという説もあります)このブードゥー人形使って、嫌な相手に「呪い」をかけることが知られていますが、今回のイグ・ノーベル賞ではその呪いについて研究したカナダのチームがイグ・ノーベル経済学賞を受賞するという驚くべく事態が発生しました。受賞者のプレゼンテーションで、プレゼンテーターが「前の上司に感謝したい」と述べていますが、これって怖くありません!!

 研究によると、フルタイム勤務の195名を2つのグループに分け、これまで上司から受けたことのある理不尽な仕打ちを思い出してもらい、片方のグループには上司に見立てたブードゥー人形を用意し、ブードゥー人形にピンを刺したり、叩いたり揚句には燃やしてもいいことにした結果、ブードゥー人形を用意しなかったグループと比較してストレスが解消され、仕事のパフォーマンスが著しく向上するという結果が出たそうです。

 だとしたら従業員の士気向上に大量のブードゥー人形を用意すればいいという結論になりますが、事はそう短絡的にはいかないと思います。最初のうちはそれで上手くいくと思いますが、時間が経つにつれ上司に部下に対する過度の気遣いが発生し、却って言いたいことも言えなくなるような気がします。結局意思疎通をきたし、組織が崩壊してしまうのではないかなあ!! 

 

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おわりに

 人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に授与されるイグ・ノーベル賞ノーベル賞のパロディとして1991年に創設され、今年で28回目の授賞式を迎えることになりました。イグ・ノーベル賞の受賞者の国別出身では、日本はアメリカ、イギリスに次いで3位であり、今年は12年連続で受賞者を輩出しており、すっかりイグ・ノーベル賞の常連になった感があります。これは日本人がいかなる研究でも真摯に取り組んだ成果だと思い、性格が悪く仕事もできない私ではありますが、自分自身が日本人であることに誇りをもっています。

 さて来年は平成も終わり、新しい元号でスタートする年でもあります。来年日本人がイグ・ノーベル賞を受賞となると13年連続となります。新たな時代を迎え、今年同様にユニークな研究成果が晴れの舞台で披露されることを今から願っています。

 

追記:イグ・ノーベル賞の展覧会が11月4日まで東京ドームシティで開催されています。授賞した研究の紹介や受賞した研究物の展示や実体験コーナー、また受賞した研究物の販売もあるようです。

 リンクを貼っておきますので、興味のある方や時間のある方はお気軽に出かけて視てはいかがでしょう?

 

イグ・ノーベル賞の世界展 | Gallery AaMo | 東京ドームシティ

 

イグ・ノーベル賞に関する過去の記事です

kitajskaya.hatenablog.com

kitajskaya.hatenablog.com

kitajskaya.hatenablog.com

kitajskaya.hatenablog.com

 

イグ・ノーベル賞の世界展 | Gallery AaMo | 東京ドームシティ

 

 

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参照:Wikipedia:イグノーベル賞2018、イグノーベル賞アミラーゼ、ブードゥー教

   産経ニュース 2018年9月14日付 

      自分の体で大腸内視鏡試す 長野の堀内朗医師にイグノーベル賞

      Gigazine おバカな研究に贈られる「イグノーベル賞」で

                    日本人が12年連続受賞の栄誉に輝く

   化学業界の話題 2018年 イグノーベル賞

   engadget 腎臓結石排出にジェットコースターが効果あり。

          特に後部車両が効果的との研究結果

   Twitter #イグノーベル賞

   Chem-Station 

     イグノーベル化学賞2018「汚れ洗浄剤としてヒトの唾液はどれほど有効か?

   edamame 【イグノーベル賞2018】

      「座ったまま大腸検査」で日本人が受賞し、会場の爆笑をかっさらう 

   トカナ 上司を「ブードゥー人形」で呪うと

         職場のモラルが超向上することが実験で判明!呪い方も伝授

   Hatena Keyword  ブードゥー人形

写真:無料写真素材 写真AC メディカルイメージ きなこもち

              ジェットコースター sugi1608

              チンパンジー ステキ

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              説明書 紺色らいおん

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                                                  切手 パンダの中のパンダ

              火のついた ろうそく bBear

 

 

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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