五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

結婚でき“た”男

 10月もあと残り少し、2019年も2月足らずとなり、月並みの言い方ですが、月日が経つのも早いものです。さすがにこの時期になると、朝晩は肌寒く感じられます。あっという間に秋がが過ぎ、冬になって行くように思います。

 さて今月も随分とブログも更新せずに来ましたが、今回は久々にテレビドラマについて書いてみたいと思います。この秋フジテレビ系列で阿部 寛さん主演の「結婚できない男」が13年ぶりに、新シリーズ「まだ結婚できない男」として放映されました。この「結婚できない男」はスカパーで何度も再放送されており、私は再放送される度に視ていました。今回の新シリーズには私はかなり期待していましたし、実際に視聴してみても、巷では視聴率が今一つという話もありますが、私としては主人公の偏屈ぶりに磨きがかかり、以前と同様に楽しんで視ています。

 

www.ktv.jp

 

 ドラマの内容ですが、まずは前作の内容から、

 主人公の桑野 信介(阿部 寛)は腕のいい建築家で仕事の評価も高く、ルックスも良く高身長で高収入。いわゆる“三高”で、世の男性が羨むべき存在ですが、性格に難があり、協調性や社会性に乏しく、偏屈で独善的、さらに皮肉屋ときているので、女性は辟易し、彼もまた結婚とか女性には嫌悪感を持っています。

 そんな彼が一人の女性、女医の早坂 夏美(夏川 結衣)に出会うことで、それまでの桑野の環境が変化します。ほどなくして、桑野は早坂 夏美の事を気になって仕方なくなりますが、悲しい哉その性格のために素直に気持ちを表現することがは出来ません。

 さらに数人の男女が関わり、桑野の前にも隣の部屋の住民の田村 みちる(国仲 涼子)、仕事上パートナーの沢崎 摩耶(高島 礼子)といった女性たちが現れ、それぞれの恋愛模様が展開されます。そんな中で桑野は結婚とは何か、自分にとって結婚が幸せなのかを改めて考えることになります。最後は桑野と夏美は暗に結婚をほのめかすことでドラマは終わります。

 今回の続編、タイトルに「まだ」が付いているので、結局桑野は夏美とは結婚せず、何でも桑野のあまりの偏屈な性格に夏美が付いていけず、破局を迎えたとか。夏美は後に大富豪と結婚したそうです。

 今回はエゴ・リサーチに勤しむ桑野が、桑野を誹謗中傷している“やっくんのブログ”が検索上位に入っていることの腹を立て、それを事務所の近くの弁護士吉山 まどか(吉田 羊)に相談したところからスタート。そこに吉山に離婚の弁護を依頼した田中 有希江(稲森 いずみ)、隣の部屋の住人で俳優の卵の戸波 早紀(深川 麻衣)といった女性が加わり、桑野を巡る様々な人間模様を描いています。

 前回は阿部さん演じる桑野と夏川さん演じる夏美の丁々発止の皮肉の掛け合いがテンポよく面白かったのですが、今回も吉田さん演じるまどかと桑野の会話もそれに伉わず面白いものとなっていました。

 また前作から13年といった年月が経っていますので、社会情勢の変化もさりげなく描写しています。前作が放映された2006年は携帯電話が主流でしたが、今はスマホの時代、桑野はAIを使ったハイテク機器(この機器を桑野はミスター・スポックと呼んでいますが、桑野はスタートレックのファン?)を自分の部屋に取り入れています。また今回ではコンビニの店員に女性の外国人労働者を入れており、彼女が日本人の高齢バイトを叱責しながら指導しているシーンもありました。

 ちょっと余談になりますが、前作では桑野が羨望視している建築家の金田 裕之(高知 東生)のブログが随所に出てきます。金田は女性にモテて、毎回桑野が行きつけのバーに違う女性を連れきます。乗っている車もかなり高級車(私は車は無頓着でわかりません)ですが、仕事は常に「Under Construction(工事中)」。桑野と上手くコントラストができていて、金田の存在はこのドラマでは必要不可欠の存在でした。ただ高知さんが2016年に覚醒剤大麻所持の疑いで逮捕された後、高知さんが出てくるシーンは再放送ではほぼカットされています。これはすごく残念なことです。ドラマの最終話では金田が一人で寂しげに焼き肉を食べるシーンがあります。いくらモテようとも彼もまた桑野同様に「結婚できない男」だった、これが実はこのドラマの見所だっただけに実に残念なことです。

 私がこのドラマにハマった理由として、私自身性格が桑野とそっくりだったことです。ただ高身長と高収入ではありませんが・・・。(高学歴についてはちょっと微妙です)ドラマで桑野は一人で焼き肉を食べに行ったり、余計な知識を惹けらすシーンが出てきますが、私も全く同様で周りから疎まれていたり、引かれたりしています。社交性や協調性に欠け、集団で行動するのが苦手で、一人で行動するのが気が楽、押しの強い人には弱いことなど、そういった点で桑野に親近感を覚えながら、毎回ドラマを何回も何回も飽きることなく視ていました。

 また桑野のワークスタイルが私にとって理想なものでした。ドラマの中で桑野が「煩わしい人間関係に悩むことのない一級建築士を目指した」とセリフを吐くシーンがあったように思います。似たような性格の自分自身にとっては自分の夢を叶えた桑野の姿を羨望の眼差しで見つめ、叶うことのなかった自分の仕事上のサクセスストーリーをドラマの桑野に投影していました。

 しかし私は桑野と違い、何とか結婚はできました。1990年代の半ばのことでしたが、生まれるのが後10年遅かったら、恐らく結婚はできなかったのではないかと思います。結婚できたとはいっても、やはり性格上、周りの家族とはかなり変わった家庭を築いていると思いますし、うすうす家族もそれに気付いています。また2人の子どもたちも多少なりとも私の遺伝子を受け継いでいる所もあります。ですので、家族にも「変なお父さんでごめんなさい。」と申し訳ないと感じることも多々あります。

 最後になりましたが、「結婚できない」現状について私なりの意見を述べてみたいと思います。このドラマの冒頭にも出てきましたが、50歳を超えて一度も結婚したことない人の割合を示す生涯未婚率は2015年の統計では男性で23.4%、女性14.1%だそうです。これが2040年には、実に男性29.5%、女性18.7%になる見込みで、男性は3人に1人、女性は5人に1人が生涯パートナーを得られないことになります。ちなみにこのドラマの前作が放映された2005年の統計では男性が16.0%、女性が7.3%で、10年で男性も女性も大幅に増加しており、特に女性は10年前の2.5倍となっておりこれは少子高齢化を考える意味で深刻な問題となっています。

     適齢期を迎えた男女が結婚しないのは何が問題なのかはいろいろと理由はありますが、少子高齢化により国の存亡が今、国はいろいろと施策を考えてますが、私は大元である結婚する男女を増やすこと、もしくは結婚しなくても子供を育てられる環境を整備することからスタートすべきではないかと思います。さらに言えば、結婚すれば、家事や育児等を女性に押し付ける傾向がありますが、グローバル化した現代社会においては男性1人だけではもはや家計を遣り繰りできない現状を踏まえ、男女平等に子育てを行う教育が必要ではないかと思います。

 ただこの考えは私の個人的な意見なので、専門家すれば一笑に付されると思いますが、将来にわたって国が存続していくにはやはり沢山の子供の笑顔のある社会が未来に続く事ではないかと思います。(最後はタイトルとは違う方向に行ってしまい申し訳ありません。)

 

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参照:Wikipedia結婚できない男、高知 東生、生涯未婚率

   フジテレビ 結婚できない男 番組内容

   8カンテレ まだ結婚できない男 イントロダクション、あらすじ

写真:無料写真素材 写真AC 結婚式 リゾートウェディング OFF

 

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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