五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

台風が去った そのあとに

 23日夜から24日未明にかけて、東海沖を通過した台風15号は、静岡県内に甚大な被害をもたらしました。県内では初となる線状降水帯が発生したこともあり、記録的な大雨となり、静岡市駿河区では24日早朝までの12時間に観測史上最多となる404.5ミリを観測、これは平年の9月降水量の約1.5倍に当たるそうです。また静岡市葵区では392.5ミリ、藤枝市で391.5ミリ、周智郡森町でも353.5ミリなどといずれも24時間あたりの降水量過去最多となったようです。

 


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 県内の被害状況ですが、各地で冠水被害が報告されている中、掛川市では土砂崩れで家屋が倒壊し1人、車の転落事故で1人と計2人が死亡しました。袋井市でも70代の男性が車から冠水した道路に出て溺死しました。榛原郡川根本町では、道路が陥没し、1人が行方不明になっている模様です。

 浜松市天竜区では天竜の支流の二俣川に架かる嘯月橋(しょうげつばし)では、橋脚と橋桁が壊れ、流されてしまった模様です。同じく天竜区緑恵台の住宅地では、土砂崩れが発生し、住宅3棟が全半壊し、3人がけがをしました。この土砂崩れですが、 複数の周辺住民の証言から崩落現場には盛り土が造成されたようで、この盛り土が被害を大きくしたのではとの指摘されており、犠牲者が出なかったのは幸いとはいえ、1年前の熱海市の悲劇の教訓が活かされてなかったようです。

 今回の台風15号🌀で最も被害を被ったのは静岡市だったのではないでしょうか。葵区では山崩れが発生し、中部電力送電鉄塔2基が倒れ、最大で10市町の計約12万戸が停電しました。この影響を受け、24日土曜日は市内の大手百貨店の松坂屋静岡店静岡伊勢丹JR静岡駅ビルパルシェでは終日休業を決めています。

 現在では一部の地域を除いて復旧していますが、土曜日の午前中は静岡市内の中心部の道路では信号が消え、警察官が交差点で誘導をされたようです。なお倒壊した送電鉄塔が完全修復されるにはかなりの時間がかかるようです。

 清水区では約5万5千戸で断水が発生しています。これは主要水源の興津川から谷津浄水場に水を送る取水口に流木などがたまるなど被災したためで、台風の被害もあり、現時点で復旧の見通しは立っていない模様です。静岡市は市内28か所に給水車を配置、また清水港には海上保安庁の巡視船2艘を配置し給水を行っています。

 ただ清水区内を流れる巴川が氾濫し、清水区では床下・床上浸水で家屋に甚大な被害が出ており、それに加え断水でため、地域住民では体調を崩される方が続出しています。給水場では3時間、4時間待ちが常態化しており、中には車で駿河区葵区、隣町の富士市焼津市まで遠征し、水の確保をされる方もいるようです。

 

  この度台風15号の被害にあわれた方々には、心よりお見舞い申し上げますとともに、1日でも早く復旧できるようにお祈りいたします。

 

 しかし解せぬのは、田辺信宏静岡市川勝平太静岡県知事の対応です。静岡市が大変な状況になっているのに、川勝知事が自衛隊災害派遣要請を出したのが本日(9月26日)の午前10時過ぎ・・・。県内各地であれほど被害が発生しているというのに、今まで一体何をやっていたのでしょうか?

 また田辺静岡市長も、復旧状況を事細かに報告するだけ、どことなく「一生懸命やっています」ってアピールしているだけで、地域住民へ積極的に支援の手を差し伸べていないような印象を受けました。

 私は自衛隊災害派遣要請の仕組みは詳しくはわかりませんが、自衛隊はいつでも災害支援の準備は整っているはずで、ただ地方自治体の長の要請がなければ動けないはず。ここでいう長とは静岡市長を指すのか、静岡県知事を指すのかわかりませんが、被害が分かってからまる2日経ってからのお粗末の対応に、怒りを通り越して、甚だあきれるばかりです。

 そもそも静岡県民の人なら薄々わかっていると思うのですが、とにかくこの2人仲が悪い!!それが原因で対応が遅くなったと思いたくはありませんが、私憤は忘れてこのような緊急時に相互が協力して対処していかないと、何のための首長だかわかりません。

 また県内の御殿場市には東富士演習場があり、応援要請があれば、自衛隊はすぐに駆け付けてくれはずですが、川勝知事は昨年の参議院議員補欠選挙御殿場市を「コシヒカリしかない」と馬鹿にした発言して、物議をかましています。この件は川勝知事が直接御殿場市長に謝罪して、一件落着となりましたが、そういった伏線もあり、頼みづらかったかもしれませんけど、やはりここは知事としては県民を第一に考えて行動して貰いたいと切に願います。

  それにどういう訳か、こうしたお粗末な対応に対して、マスメディアは批判めいた報道はしていないし、これは私の主観ですが、全国ニュースでも静岡の状況について、以前の九州で起きた豪雨と比較して、被害状況を取り上げられる量が何となく少ないように感じています。

 明日27日の14時から安倍晋三国葬日本武道館で執り行われます。川勝知事は欠席されるようですので、しっかりと県内の被害状況を把握し、1日も早く住民が普段通りの生活を取り戻せるように、是非とも粉骨砕身の思いで県民のために働いていただきたいです。

 静岡市静岡県の消極的な姿勢と反対に、近隣の愛知県岐阜県三重県の東海3県は静岡市長の要請を受け、給水車や職員を派遣してくれました。また静岡市清水区出身の女優の広瀬アリスさんもTWITTERを通じて応援メッセージを送ってくれています。

 

 

  また妹の広瀬すずさんもInstagramを通じてお見舞いのメッセージを送られています。すずさんはコロナ禍で大変だった2020年にも静岡市内の全小中学校に消毒用のハンドジェルを贈られています。広瀬姉妹の‟静岡愛”には感動するとともに、まだ若いのにこのように気遣いをしてくれるのを見て、日本もまだまだ捨てものではないと改めて思いました。

 さて我が家の状況ですが、台風15号が県内に最接近した23日の夜、娘は藤枝駅近くでバイトに行き、夜の10時くらいに嫁が車🚙で駅まで迎えに行きました。ちょうどそのころは線状降水帯が発生し、雨☔が最も激しくなった時間帯で、道路は冠水が始まり、嫁の車もタイヤの下側まで水が迫ってきたようでした。いつ車が止まるのかヒヤヒヤしながら帰ってきて、さながら生きた心地がしなかったと言っていました。(ちょっとオーバーかもしれませんが・・・。)

 ようやく家まで帰ったのに、娘がなかなか家の中に入ろうとしません、心配になったので、玄関のドア🚪を開けると、娘がスマホ動画を撮影していました。何でも家の前の道路に水が溢れ、道路がになっているとのこと。よく見ると、道路を水がすさまじい勢いで流れており、さながら本当に小さな川のようでした。雨が上がった翌日、幸いなことに家屋への被害はありませんでしたが、お隣の奥さんに聞くと、これは何十年かぶりの大雨だったそうです。

 最近では何十年かぶりの大雨とかの言葉がひっきりなしに使われるほど、大雨による被害が日本を襲っています。今まで身近にそういった被害を目にしなかったので、今回の台風に関してはどこか楽観視していました。ただ身近にこういった被害を目にするにつけ、災害はいつ何時自分や家族の身に降りかかるかわからないと実感し、改めて防災に対する備え心構えを改めようと思った次第です。

 

 

参照:日本経済新聞 2022年9月24日付電子版

     台風、静岡で豪雨3人死亡 大規模な停電や断水の被害も

   あなたの静岡新聞 2022年9月24、25日付電子版

     台風15号影響 静岡県内各地で被害 

     土砂崩れなどで3人死傷、1人行方不明

     静岡市内大規模停電 店舗の臨時休業相次ぐ 台風15号大雨

     静岡市清水区で断水 生活の影響大きく 台風15号

   毎日新聞 2022年9月24日付電子版

     静岡の大規模停電、一部まだ復旧せず 土砂崩れで送電鉄塔が倒壊

   Wikipedia 故安倍晋三国葬

写真:無料写真素材 写真AC 嵐の去ったあとには・・・ snowyukkii

 

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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