今週のお題「マメ」
もうすぐ節分。子どもの頃は家族で豆まきをした記憶はありません。ただ祖母が熱心な日蓮宗の門徒だったので、節分の日にはよくお寺に連れて行ってもらいました。そこでは日蓮宗のお上人様がお経を唱えるのですが、子どもながら退屈なお経を聞いて、飽きてくるし、足は痺れてくるのですが、一通りお経や説法が終わった後に行われる豆まきが楽しみでした。というのも、豆と一緒に蒔かれるお菓子がお目当てで、あまりお菓子を買って貰った事がなかったので、この日ばかりはお菓子が一杯食べられる日でもあったのです。
ただ世の中には強欲な人が居て、初めてお寺の豆まきに行ってから数年がたった年、私がせっかく集めたお菓子を横から根こそぎ持って行くおばさん（おばあさん？）がいて、「それ僕の・・・。」と言っても、ジロリとこちらを睨んでくるので、怖くって何も言えず、それ以降はお寺の豆まきに参加することはありませんでした。
私の家族、特に嫁はイベントものが好きなようで、クリスマスや子どもの誕生日🎂などは当然のことですが、ひな祭りや子どもの日などにもちらし寿司や蛤のお吸い物、粽などを作ったりしていました。節分の豆まきは当然ながらやっており、我が家では豆の代わりに落花生を部屋から部屋に蒔いて居ました。
この豆まき、息子はあまり乗り気ではなく、イヤイヤ参加してしていました。一方娘は積極的で、住むところが変わっても、年がいってもいつも明るく笑いながら「鬼は外、福は内」と常に鬼役の私に落花生を蒔いてくるのです。私が仕事で遅く帰宅しても、寝ずに待っており、帰宅と同時に豆まきをせがんだこともありました。
そんな娘も今年から社会人。そして3月からはこのうちを出て行くことになります。先日、娘が新しく住まいになるアパートの契約に立ち会ってきました。ようやく一人目の子どもの子育てが終わり、ホッとしたところですが、「この子も我が家から巣立っていくのか」と思うと、何となく切ない思いがします。今はまださほど感じませんが、きっとこの子が出て行ってしばらくすると、深い寂しさとか悲しみが湧いてくのでしょうねえ・・・。
写真：無料写真素材 写真ＡＣ 節分 coro-coro.photo
お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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