台風が来ているということで、明日は仕事がなくなり、休みになりました。11日が振替出勤とのことです。その日浜名湖花博に行くのにがっかりです。
社会保険労務士の試験を3年連続して失敗してしまったショックから、何をするにも億劫になってしまいました。やることがないので本でも読んでみようかと思い、若いころ好きだった中野重治の小説でも読んでみようかと、町内唯一の図書館から本を借りてきました。好きといっても、初期の詩だけで、プロレタリーアートとなってしまった後の詩や小説はどうもにも肌が会わず、ずっと避けてきました。彼の初期の詩が好きなのは、シンプルな言葉をリズミカルに表現している点で、頭の悪い私にもよく理解できたからです。またどことなく寂寥感が滲んできていて、特に「わかれ」、「たんぼの女」などは、若いころにしか書けない、何と言うんだろ、切実な心情をよく表現しています。お時間がある方は読んで見ては如何でしょうか?
これから読もうとしている小説は、プロレタリア文学運動を背景としたものと、後の転向した時期に書かれたもので、ちょっと難しいかなあと思いつつも頑張って読んでみたいと思います。最近はテレビと漫画で私の頭はバカになっているので、いい意味での刺激剤になってくれたらなあと思います。
中野重治ってどんな人だったのでしょうか?私の印象では、ちょっと気難しいけど純粋な人ではなかったのかと思います。奥さんは女優の原泉という人だったかな?
読書の秋、秋の夜長はこれで過ごそうかと思います。