先週は子供たちの学校の運動会、特に娘の方は今年が小学校生活で最後の運動会ということで特に張り切っていた。神奈川県から嫁の両親も見に来てくれて、嬉しかったようだ。結果は、二人とも徒競走はビリだったが、チームは優勝したのでほっとしたみたい。二人とも今まで自分が所属したチームが優勝したことがなかったので感激もひとしおのようだ。
運動会の次の日の夜、白ふじの里という所に蛍を見に行った。白ふじの里は藤枝市が市の東北部、葉梨地区の地域振興を推進するために2009年5月にオープンした施設で、地元産の農作物の販売や蕎麦打ちや味噌作りの体験ができる。近くを流れる葉梨川は蛍の生息地と知られ、今年(毎年かもしれないが?)は6月の1,2,3日と‘白ふじホタル祭り’が開催された。私たちは午後7時過ぎに到着したが、会場は屋台が出店していて、家族連れで盛況だった。竹の筒で作られたランタンが葉梨川に土手の道に並び、風情をかき立てていた。蛍は空が暗くなった7時半過ぎにぼちぼちと現れた。乱れ舞う程ではなかったが、それでも黄緑がかった淡い光は見るものを魅了した。蛍は見物している人の傍まで飛んできた。捕まえた人もいて、それはうちの子供たちとほぼ同年輩だったが、たまたま居合わせた私たちに捕まえた蛍を小さな手のひらにのせて見せてくれた。蛍を見るのは、中学校2年生の初夏(だったと思う…?)、塾の帰りに見た時以来、36年ぶりくらい、過疎と言われる大分の田舎町でも、それ以降はお目に掛かっていない。唱歌‘蛍の光’で唄われ、かつてはどこにでもいた蛍、今では保護する時代になっている。日本の自然や風情が廃れていくのは寂しい。
白ふじの里