今週のお題「好きな街」
先々週のお題になってしまいましたが・・・。前々回の記事で昔住んでいた「街」について書きましたが、今回は私が今住んでいる「街」、静岡県藤枝市について書いてみたいと思います。
◆◆◆この記事の目次◆◆◆
- 藤枝市ってどんな「街」?
- 藤枝市のランドマーク“蓮華寺池公園”
- サッカーのまち
- お茶のまち
- ラーメンのまち
- おわりに
- おまけ①:藤枝市のプロモーション映像
- おまけ②:藤枝市の歌
- おまけ③:藤枝市の地名クイズ
- おまけ④:藤枝市・恵庭市共同通販サイト「藤の恵」の紹介
藤枝市ってどんな「街」?
藤枝市は静岡県中部、下のGoogleの地図で赤い線で囲まれた地域になります。人口は約14万6千人、県庁所在地である静岡市に隣接しており、静岡市のベットタウンになっています。一年を通して温暖な気候であり、北部の山間部を除き、冬でも雪が降ることは滅多にありません。
藤枝市の歴史は古く、律令時代に志太郡の役所が置かれ、江戸時代には東海道53次の22番目の宿場町として藤枝宿が設置されました。1954年に藤枝町、葉梨村、稲葉村、青島町、大洲村、高洲村が合併し、藤枝市として市制を施行、翌55年には瀬戸谷村、57年には広幡村を編入し、2009年には志太郡岡部町と合併し現代に至っています。
藤枝という地名の由来は、後三年の役(1083年~1087年)で源義家が奥州に下る際に、立ち寄った若一王子神社(にゃくいちおうじじんじゃ)の裏山の松の木に藤の蔓(つる)が絡み、藤の花が咲き誇っているの見て、「松に花 咲く藤枝の 一王子 宮居ゆたかに いく千代をへん」と和歌を詠んだことがきっかけとされています。藤は藤枝市の市の花にもなっています。
藤枝市のランドマーク“蓮華寺池公園”
藤枝市のシンボルともいえるのが、市のほぼ中央部に位置する蓮華寺池公園(れんげじいけこうえん)。蓮華寺池公園は「花と水と鳥」をテーマに作られた公園で、休日には多くの家族連れで賑わう市民の憩いの場になっています。公園のランドマークである蓮華寺池は周囲約1.5キロあり、ジョギングのコースにもなっています。公園の至るところで、春には桜、夏には藤、秋には彼岸花、そして冬には椿と四季折々の季節の花を楽しむことができます。また毎年8月7日には恒例の藤枝花火大会が開催されています。
蓮華寺池公園については私のブログでも何回も紹介しています。つい最近にも9月末日に紹介しています。
サッカーのまち
藤枝市はサッカーのまちでもあります。藤枝市とサッカーの歴史は、1924年に志太郡(=しだぐん 藤枝市と焼津市のほぼ全域と島田市と川根町の一部)で初となる県立中学校、志太中学校の校長となった錦織 兵三郎(にしごり ひょうさぶろう)が校技として“蹴球(しゅうきゅう)”、すなわちサッカーを取り入れたことから始まりました。翌々年の1926年には蹴球部が発足し、その後志太中学蹴球部は東海地方大会で優勝をするなど次第に力をつけてきました。1936年のベルリンオリンピックには志太中学出身の笹野 積次(ささの せきじ)、松永 行(まつなが あきら)が日本代表として出場し、強豪スウェーデンを破り、後に「ベルリンの奇蹟」として語り継がれている快挙をなしました。
戦後の学制改革により志太中学は新たに藤枝東高校となり、地域でも1957年の静岡国体で藤枝東高校のグランドがサッカーの会場として使われるなど、地元のサッカー熱は一段と盛り上がってきます。1962年には藤枝東高校は毎年お正月に行われている全国高等学校サッカー選手権で埼玉県の浦和市立高校を破り悲願の初優勝を果たします。藤枝東高校の快進撃は続き、1966年には夏の高校総体、秋の国体、冬の全国選手権をすべて制覇し、史上初の3冠を達成しています。
藤枝東高校は全国サッカー選手権大会では優勝4回、準優勝3回を誇っています。現在では静岡県の他の地域や同じ藤枝市でも藤枝明誠高校の躍進のため、一時期の圧倒的な強さはありませんが、それでも全国大会には何年に一度は出場しております。ちなみに藤枝東高校は入学と同時に男子生徒は全員サッカーシューズを購入しなければならず、体育の授業もサッカーがメインになっているようです。また志太地方で最も難関な進学校でもあり、文武両道に重きを置いたレベルの高い高校です。
うち子供たちは2人とも運動、学力とも藤枝東高校のレベルには到底達していなかったので、別の高校に入学しましたが、そのうち子供たちの小中学校の同級生で藤枝東高校出身の凄いサッカー選手が出てくるかもしれません。今から楽しみです!!
名実とも“サッカーのまち”である藤枝市は、子供のころからサッカーに慣れ親しむ子供が多く、高校のみならず、中学もサッカーは全国屈指の強豪です。1970年には全国サッカー少年団大会で全藤枝が、全国中学校サッカー選手権大会で西益津中学校(にしましづちゅうがっこう)が、高校ではもちろん藤枝東高校が優勝し、小・中・高と3冠を達成しています。1970年代後半から1980年代にかけては藤枝中学校と西益津中学校が全校大会で優勝や準優勝をするなどの活躍もありました。
1992年より女子でも全国高校サッカー選手権大会が開催されましたが、1995年創部の藤枝順心高校は2006年の初優勝を皮切りにこれまで優勝3回、準優勝1回と抜群の強さを誇っており、これまでになでしこジャパンをはじめ多くの日本代表選手を輩出しています。ただ藤枝順心高校は礼儀作法や規則が厳しいことでも有名で、緩い生活を送っているうちの娘ではここでのハイスクールライフは到底無理だったと思います!?
藤枝市出身のサッカー選手
藤枝市出身のサッカー選手を調べてみました。
・藤枝東高校出身:長谷部 誠、赤星 貴文、 大井 健太郎、山田 大記、河井 陽介、藤田 息吹、杉本 拓也、中山 雅史、成岡 翔、村松 大輔、山田 暢久、碓井 博行、石川 竜也、岡村 新太郎、菊川 凱夫、桑原 隆、山口 芳忠 その他多数
・藤枝順心高校:北原 佳奈
・西益津中学校:名波 浩
私はサッカーには疎いのですが、それでも大概の人の名前は知っていました。この中でジュビロ磐田の名波 浩監督は高校時代の進路を巡って藤枝市内のサッカー関係者及び父兄とひと悶着があったようです。また河井 陽介さんは以前ブログで紹介したピエール瀧さんの“しょんないTV”でアシスタントを務める静岡朝日テレビのアナウンサ―広瀬麻知子さんの旦那さんです。
藤枝市にはサッカーに関するモニュメントが市内の随所で見受けられます。一例を紹介してみますと、まず最初の写真は通勤途上にあるコンビニにあった看板です。
藤枝駅北口にもありました。
サッカーのまち藤枝らしく、お菓子もサッカーボールを形にしたものが、藤枝市の名物となっています。下の写真にあるのが、「サッカーエース最中」1957年の静岡国体で藤枝東高校が優勝したことをを記念し、市内のお菓子屋さんの共同で作られたそうです。サッカーボールの形をした皮の中にぎっしりと餡子が詰められています。
- ジャンル: スイーツ > 和菓子・駄菓子・中華菓子 > もなか > 小倉もなか
- ショップ: 静岡産 楽天市場店
- 価格: 1,328円
サッカーのまち 藤枝ですが、藤枝市には2014年まではプロのサッカーチームはありませんでした。そんな状況下、2009年に志太・榛原地域(藤枝市・焼津市・島田市・牧之原市・吉田町・川根本町)をホームタウンとする藤枝MYFCが創設されました。藤枝MYFCは2014年にはJ3リーグに入会しました。藤枝総合運動公園サッカー場をホームグラウンドにしている藤枝MYFCですが、昨年は17チーム中7位と健闘しましたが、2018年度は11月4日現在で15位と低迷しています。来期は是非とも奮起を期待し、J2昇格を目指して頑張ってもらいたいものです。
余談ですが、現在J2リーグで活躍しているアピスパ福岡、かつてのチーム名は中央防犯FC藤枝ブルックスと言って、Jリーグの準会員として藤枝市に本拠地を置いていました。しかし藤枝市にはJリーグ基準を満たすスタジアムが存在しなかったこともあり、チームは当時Jリーグクラブ誘致に積極的に動いていた福岡市の要請を受け、福岡市に移転しました。
お茶のまち
藤枝は江戸時代からお茶が作られたと謂れており、市内を流れている瀬戸川、葉梨川それに朝比奈川の上流の山間部は水捌けのいい肥沃な土地とあるとともに、一日の寒暖の差が激しく、この厳しい気象環境が上質なお茶を育んでいます。
江戸末期にはお茶の輸出が始まったとされており、藤枝は茶の栽培地に近く、交通の便の良いので茶商が集まり、輸出用のお茶を扱うようになり、志太地方のお茶の集散地として大いに栄えました。市内には茶町という地名がありますが、それは茶商が集まっていることの名残のようです。
隆盛を誇っていた藤枝の茶業界ですが、戦後は新興の茶産地の隆盛に伴い停滞気味でした。地元の藤枝茶振興協議会は“お茶のまち 藤枝”の復活のために、新たに「口の中に広がるジャスミンの花のような香りとまろやかな旨味に加えたやさしい渋味が特徴」の“藤枝かおり”という新しい商品を開発しました。最初は苦戦したようですが、「飲料」としてペットボトルに入れて販売したところ、これがヒットし、現在では藤枝を代表とする商品となっています。
藤枝市では日本茶インストラクター協会との協調し、小学校4~5年生を対象に「お茶どころ藤枝」の茶の歴史や淹れ方を学ぶ講座を開催し、修了者に対し「藤枝ジュニアお茶博士」の称号を与えています。この事業は2012年に誕生した藤枝市独自の取り組みです。
お茶博士の認定を受けた子供たちは、お茶に対する意識を醸成するとともに、各種イベント等で藤枝のお茶のPR活動を実施します。お茶博士から藤枝発のメッセージを発することで、藤枝のお茶の消費拡大につなげていきます。また「おもてなし」を行い、さまざまな人たちとふれあうことで、子供たちのコミュニケーション能力が向上するため、藤枝市としては子供たちがお茶を通じて人としても成長していくことを期待しているようです。
2009年に藤枝市は志太郡岡部町と合併しましたが、旧岡部町の朝比奈地区は福岡の八女、京都の宇治と並ぶ日本三大玉露の産地として有名です。朝比奈で玉露が栽培されるようになったのは諸説あるようですが、本格的になったのは昭和30年代からだと言われています。私は玉露というものは飲んだことはありませんが、何でも八女や京都の玉露と比べて、後味がすっきりしているそうです。
朝比奈地区では玉露と朝比奈の地区のことをより多くの人に知ってもらおうと道の駅と一体化した地域振興施設である“玉露の里”が1991年10月にオープンしました。玉露の里では玉露をはじめとして日本茶について学べるほか、食事ができたり、茶室の瓢月亭(ひょうげつてい)では落ち着いた雰囲気のもと、最高級の玉露が和菓子と一緒に味わえます。玉露の里には私は何回か行きましたが、いずれも子供たちがまだ小さかった頃で、落ち着きのない子どもたちと一緒では到底落ち着いた雰囲気でお茶が飲めませんでした。子どもたちも大きくなったので、そろそろ行ってみようと思っています。
ラーメンのまち
これは何回もこのブログで記事にしてきましたが、藤枝市を代表とする食文化に“朝ラー” というものがあります。これは文字通り朝からラーメンを食べる習慣のことを言います。
藤枝市がある旧志太地区ではお茶の産地であり、お茶の取引をする人たちは日の出前の3時か4時ごろから仕事を始め、5時、6時に仕事が終わります。仕事を終えた茶業者たちが朝食代わりにラーメンを食べていたことから、朝ラーは始まったとされています。
藤枝市にあるマルナカが早朝営業と朝ラーの発祥だとされていますが、このマルナカを中心にあっさりとした醤油味をベースにし、麺は日本そばを思い起こすような細麺が藤枝の朝ラーの特徴で、これを志太系ラーメンと呼んでいます。朝ラーはこの志太系のラーメンが大半を閉めますが、中にはこれらと違う味を求める非志太系ラーメンのお店もあります。
朝ラーのお店では、志太系・非志太系を問わず、温かいラーメンと冷たいラーメンを出すのが特徴で、両方を同時に食べるのが藤枝流だと言われています。「朝からラーメン2杯も!?」と吃驚される方もいらっしゃいますが、案外いけますよ!!ただ非志太系の豚骨ラーメンはちょっと厳しいかもしれませんね!?
わたしの一押しの朝ラーのお店
私がよく行く朝ラーのお店は、支那そば処 麦です。詳しくは知りませんが、焼津の方に本店があり、藤枝のお店は支店だとか。テーブルが4つのこじんまりしたお店ですが、連日お客さんで朝早くから賑わっています。朝ラーを知ってから、藤枝と焼津にある朝ラーのお店を食べ歩きましたが、結局このお店に落ち着きました。
ここのラーメンはあっさり醤油味のマルナカ系、私としては本家のマルナカよりもここの味が好きです。日本そばを思わせるような極細麺はのどごし爽やかで、いくらでもお腹に入りそうで、特に醤油ベースのスープが美味、いつもは温かい“支那そば 大盛”(550円)を注文しますが、たまにチャーシューが1枚多く入っていることもあり、その時は“ラッキー”と思っています。 藤枝にお越しの際には、是非立ち寄ってほしいお店です。
おわりに
ざっと藤枝市を紹介してきましたが、この記事を読まれている方に藤枝市の魅力が上手く伝わったでしょうか?本当はもう少しコンパクトに書こうと思ったのですが、あれも載せたい、これも載せたいと欲張ってしまい、気が付けば文字数が6000字を超えてしまいました。ブログの適正文字数が2000字~3000文字だと言われているので、明らかに私の場合は失敗していますね。読みづらくなってしまい反省しております。
私が藤枝市に越してきたのは2010年4月で、住み始めてから今年で9年になります。恐らく定年退職する2023年3月までは藤枝市に住むことになると思います。住めば都という言葉があるように、私にとって自然豊かなこの藤枝市は住みやすいし、自分のフィーリングに合っていますし、何よりこの街が好きです。そしてこれからもブログを通して、藤枝の魅力を、拙い文章で申し訳ないですが、発信していきたいと思います。
おまけ①:藤枝市のプロモーション映像
おまけ②:藤枝市の歌
おまけ③:藤枝市の地名クイズ
下の地名は藤枝市に実際にある地名です。一部は記事の中で答えは出ていますが、それはさておいて、これらの地名はいったい何と読むのでしょうか?答えは地名の右を左クリックの長押しをすると見ることができます。
・久兵衛市右衛門請新田(きゅうべえいちうえもんうけしんでん)
・益津(ましづ)
・岡出山(おかでやま)
・若王子(にゃくおうじ)
・五十海(いかるみ)
・谷稲葉(やいなば)
・蓮華寺池公園(れんげじいけこうえん)
・志太(しだ)
おまけ④:藤枝市・恵庭市共同通販サイト「藤の恵」の紹介
藤枝市は友好都市を締結している北海道恵庭市と地場産品や地元の逸品を全国に発信するため、ネット通販サイト「藤の恵」を立ち上げました。
参照:Wikipedia 藤枝市、蓮華寺池公園、静岡県立藤枝東高等学校、藤枝MYFC、
藤枝順心中学校・高等学校、J3リーグ、アピスパ福岡、朝ラーメン
藤枝市ホームページ 郷土博物館・文学館 藤枝のいわれ
市政情報 市歌・市民憲章、
市章・市の木・市の花・市の鳥
藤枝サッカー(藤枝の歴史は、サッカーの歴史だ)
藤枝市観光ガイド お茶、サッカー
お茶を愛する富士のマイスター 美味しいまとめ 玉露の産地 岡部
お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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