五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

やっぱり喰わせ者だった、橋下大阪市長

 世の中には胡散臭い人がいるもので、言っていることは正論であっても、  何処となく信用が置けない。それはその人の容姿や言動といった目に見えるもので判断することが多いが、中には直感でこの人何かおかしいと思われることがある。自分の過去50年の余りの面白くもない人生のうちでもそういった人との出会いは何回かあった。実際直感を信じて難を逃れたことも、中には騙されることもあったが、何とか被害を最小限に抑えることが出来た。もともと他人をあまり信用しない性分で交友関係にも乏しいが、少なくとも今のところ自分や家族の人生を破綻させずにいることができたのは、消極的に生きてきたことが大半であるが、この直感を信用した事も一理あったのではと思う。(まあ大抵の人はそうだと思うが…。)

 

 昔からマスメディアに出てくる人は胡散臭い人が多かった。尤もある意味、夢を売る芸能人においては荒唐無稽な、大言壮語な話は自らを‘偶像(アイドル)’化する上で許容できる。しかし報道に携わる人間、政治家、言論人などが‘胡散臭い人’だとちょっと困る。私が胡散臭いと思った人、ジャーナリストの田英夫筑紫哲也大谷昭宏久米宏、評論家の佐高信、作家の大江健三郎小田実、ミュージシャンの坂本龍一、歌手の加藤登紀子、漫画家の小林よしのり、政治家の村山富市土井たか子石原慎太郎小泉純一郎竹中平蔵小沢一郎森喜朗竹下登三木武夫とその夫人、宮沢喜一河野洋平後藤田正晴何かがそうで、最近では人間としての器はないが胡散臭さでは格段にグレードアップした鳩山由紀夫菅直人、反社会勢力と繋がりがある枝野幸男、現総理の野田佳彦、言動がコロコロ変わる原口一博辻元清美福島瑞穂ちゃん、おチビの安住君、小宮山‘婆’さん、なんとかという帰化した民主党国会議員、アナーキスト千葉景子、おもろい顔してえぐいことをする恥知らずな岡崎トミ子、プレーボーイの細野豪志自民党片山さつき佐藤ゆかり、プロレス中継アナウンサー上がりの古舘伊知郎なんとかとなんとかという朝鮮系の学者、朝鮮籍崔洋一という映画監督、ライブドアの‘ホリエモン’こと堀江貴史金正日の料理人とかいう日本人、福島県知事の佐藤雄平東京電力福島第一原発吉田という所長、原子力保安院の連中なんかがそうだ。(福島瑞穂ちゃんとか鳩山なんかは胡散臭いというより単なる馬鹿といった方がいいかもしれないが…)

 

 鳩山、菅は人間として語るに値しないが、石原慎太郎、確かに言っていることは尤もだし、現在の日本の行く末を浮いていることは理解できるが、彼の行動、都知事でありながら重役出勤であることや、身内に極度に甘い事、都民の税金を湯水のように使いまた私的に流用している疑いがあること、人を人とも思わぬ傍若無人な態度を見ているとどうしても胡散臭く思えてしまう。またかつてどこかの雑誌に天皇陛下に対して侮蔑的な発現をしているのをみた。これらの事を総じて、少なくとも彼が尊敬に値する人物とは言えない。まあ彼が反日のマスメディアに対してぶれないし迎合しないところは立派なのだが…。
 

 さて橋下大阪市長である。タレント弁護士出身で知名度を活かして大阪府知事に転身、2010年には、競争力のある大阪を目指し「大阪都構想」の実現を目指すべく大阪維新の会を結成し自らが代表に就いた。その後任期を残して大阪府知事を辞任、大阪市長選に立候補し、現職の平松氏を大差で破り、2011年に豊中市民でありながら大阪市長に就任した。さらに2012年には国政進出を果たすべく「日本維新の会」を結成している。公務員改革、君が代、首相公選など耳触りのいい響きで、国民の支持を得、次回総選挙があれば、第一党となり、政権を奪取するなど気の早いメディアは国民の関心を煽っている。しかし私はどうしても彼は胡散臭く、信頼できる人間とは到底思えなかった。それはマスメディアを通じて流される彼が余りに軽かったこと、また発言は骨太だが、感情論で発言しているきらいが見えたこともあるが、先ほど述べたみたいに直感で胡散臭さを感じたからだ。

 

 橋下大阪市長のマスメディアに対する発言、特に反日である朝日新聞MBS毎日放送、及びNHKに対しては暴言に近い発言をしている。しかしこれらは所詮程度の低い三流売国メディアであるので、そこまで感情を露わにすることもないと思う。程度の低い人に自分を合わせると疲れるだけ、百害あって一利なしだ。これは石原慎太郎にも言えることだが、石原にしろ橋下にしろ恐らく宮仕えの経験が乏しいのだと思う。偉そうなこと言う割に社会経験がないので一般社会に揉まれたことがない。だから一般常識にそぐわないことをしてもそれが恥ずべき事とは理解できないのだろう。それに彼らは自分が一番偉いと思っているようなナルシストの面がある。だから彼らが美辞麗句を並べて見ても、何処となく底が割れ、所詮は成り上がったゴロツキにすぎないというような印象を与える。

 

 それに加え私が橋下が胡散臭い奴と決定的に思ったのは、2012年7月の日本の伝統芸能である文楽を巡る批判、「人間の顔が見えるのがおかしい」とか「ラストシーンがあっさりしすぎ、演出を考え直すべき」などの日本文化を軽視、侮辱する暴言、いったい「あんた何様何だ」という発言を繰り返し、文楽にとっての生殺与奪である「補助金のカット」するなど強硬な発言をしたことだ。橋下大阪市長文楽をたった2回しか見たことがないらしいが、たった2回で日本の古典芸能を理解するなど齢40代の人間には無理だと思う。第一多くの著名人でさえも歌舞伎を見てもよく分からないと思われるが、かといって彼らがそれに対していちゃもんを付けるような失礼なまねはしない。ゴーマンかもしれぬが、朝鮮系の映画監督の言葉を借りれば、橋下には文楽を語る資格」いや「日本文化」を語る資格、それ以上に「日本国家の大局」を語る資格はない文楽側に問題がないとは云えぬが、彼の日本の古典文化を冷遇する姿勢は、それまでの保守的な言動がまやかしであり、大衆受けをするためのものだったことを図らずも露呈したことになった。

 

 日本は一民族、一国家、一文明を持つ。2700年余りの長い歴史の中で、元寇、戦国の世、鎖国から開国、米軍の進駐など日本国存亡の内患外憂も多々あった。しかし我が国が世界でも類を見ない歴史を継続できたのは私たち日本人の先人達が、数多な犠牲を払いつつ守るべきものをしっかりと守り通したことだと思う。守るべきものとは、即ち日本の国体であり、文化や伝統と呼ばれたものである。異文化の侵入があった時は、時の為政者はそれをフィルターに掛けそれが日本の文化にとって良品と粗悪品であるかををしっかりと区別してきた。仏教神道の混合化、漢字の国字化の阻止やキリスト教の伝播の阻止などといったことはその顕著の例である。またあくまでも私感だが、日本の国体を転覆しようとした者(織田信長坂本竜馬は国家破壊を企てた為日本の見えざる意志の手にかかったのではないかと私は思っている。あくまでもこれは暴論だが…)は暗黙のうちに暗殺されている。だが橋下大阪市長は先人が守り抜いた日本の伝統や文化をいともたやすく破壊しようとしている。言葉を換えれば彼は日本を殲滅するアナーキストであり、彼が今まで言ってきた甘言は保守層を釣る餌だったようだ。

 

 橋下は「日本維新の会」の党首と大阪市長を掛け持ちしているが、そもそも国政を担う党首が片手間でできるとは思えないし、仮に出来たとしても大阪市の行政を手抜きしていると受け止められても仕方がないだろう。国政に専念すると言って、橋下が大阪市長を辞めてもそれはそれで無責任のそしりを受ける。

 

 橋下大阪市長の言動がブレ始めている。あれほど関西電力を非難し反原発に躍起だったのに、政府が福井県大飯原発をしたとたんに発言がトーンダウンし、原発を容認する発言をし、経済産業省のエリート官僚だった古賀茂明氏をはじめとする有能なブレーンを呆れさせている。また中韓に強硬だったはずなのに「竹島は日韓の共同管理で」という耳を疑う発言もしている。WiLL11月号で藤井聡京都大学大学院教授が寄稿した中に橋下が2006年に出版した著書の中の彼の言葉を引用している。

 「政治家を志すっちゅうのは、権力欲、名誉欲の最高峰だよ。その後に、国民のため、国民のため、お国のためがついてくる。自分の権力欲、名誉欲を達成する手段として、嫌々国民のため、国民のため、お国のために奉仕しなければならないわけよ。(中略)別に政治家を志す動機付けが権力欲、名誉欲であってもいいじゃないか!(中略)ウソをつけない奴は政治家と弁護士にはなれないよ!嘘つきは政治家と弁護士のはじまりなのっ!」

 

 それを言っちゃお終めいよ!結局橋下徹という人間は、権力欲と名誉欲の塊で、大衆に迎合した喰わせ者でしかなかったのだ。民主党の前原は兵庫県小野市での講演で日本維新の会の国政進出について「政治経験のない人がいっぱい出てきて議席を取ったら、この国の政治はどうなるのか」と述べ、橋下を牽制した。さすが‘言うだけ番長’、橋下大阪市長にすればお前には言われたくないという心境だろうが、もしも日本維新の会が権力を持てば、民主党が政権を奪取した3年前と同じで、日本は民主党がぐちゃぐちゃにしたくらいにおかしくなるだろう。ただ最近では橋下大阪市長の化けの皮が剥がれ、日本維新の会政党支持率は低空飛行をしている。さらに自民党安倍晋三氏が総裁に選ばれた。極悪国家「中国」と「韓国」の日本侵略の進行とデフレ不況で瀕死の状態の祖国日本に一筋の光が見えたのは喜ばしいことである。

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