全国で熊🐻の被害や目撃が増えています。私の住んでいる静岡県でも令和5年以降熊の目撃情報が増えており、つい先日富士宮市の民家で1頭のツキノワグマが仕掛けた罠で捕獲され殺処分されています。
県内では富士山🗻周辺が熊の目撃情報が多いのですが、静岡県がネットで公開した熊の出没マップによると私の自宅のある藤枝市は熊の生息確認域にギリギリ被っており、昨年は静岡市の境の宇津ノ谷峠付近に出没したようで、「もし熊に出くわしたらどうしよう!?」と戦々恐々としております。
熊の被害が多いのは主に東北地方で特に秋田県や岩手県では、スーパーや銀行に熊が立てこもったり、更には住居や学校にも侵入したり、なかには玄関開けたら熊がいたというホラーな展開まで起きています。環境省のデータによると、2025年10月の段階で、全国の熊のよる死者は7名と過去最高となっています。
今年になって熊の被害が増えたのは、記録的な小雪による暖冬、住処になる山のブナの実などのエサ不足といった理由があるようです。ただ最近‟冬眠しない熊”が出現して問題となっているようです。
本来熊が冬眠するのは食料不足と寒さから身を守るためであり、それが暖冬と食べ物が常にある状態であれば、熊は秋に多くの食べ物を食べる必要性はなくなり、必然的に冬眠をしなくてよくなります。さらに暖冬ともなれば言わずもがなとなるでしょう。
昨今は人口減少と高齢化により、放置された果実が増えたため、山に食料が無くなり人里に降りて、果実の味を覚えしかも食料が豊富にあると分かると、熊は我も我もと人里を目指していくのは当然のことだと思います。しかも廃屋があれば、熊の格好の住処となります。
さらに厄介なことには人間の味を覚えた熊が出現したことです。熊は本来は雑食で、昆虫や木の実やはちみつを好んで食べるそうです。ただ5月から6月にかけて繁殖期が始まると、気が立った熊はイノシシや鹿などを襲って食べる傾向にあります。熊は学習能力が高く、それらの動物を自分の「餌」だと認識するといわれています。
春から夏にかけて、行楽や山菜取りなどで山に入り、熊に襲われて食べられた場合、熊は人間を「餌」として認識し、人間の肉の味を覚えた熊が食べ物が枯渇する今の季節に人間という「餌」を求めて人里に下りてきているのは、多少穿った見方かもしれませんが、熊が人間を襲うケースが多発して今、あながち事実ではないかと思います。怖い話ですが・・・。
農林水産省の調査によると平成15年と平成30年とで比較すると、熊類の分布域で、ヒグマ、ツキノワグマとも1.3~1.4倍に拡大しており、個体数もヒグマは30年間で2倍以上に増加しており、ツキノワグマもヒグマほどではないにしろ拡大傾向にあるようです。
かつて北海道では春先にかけて、熊が人を襲うリスクを避けるためハンターが山に入って冬眠から覚めたヒグマを駆除する「春グマ駆除」が行われていました。ただこの制度は個体数の激減と熊への保護意識の高まりにより、1990年に廃止されました。ハンターの高齢化や後継者不足も廃止の一因ともなったようです。
ただこの制度は「銃」で狙われながら山中を駆け回ることで、学習能力の高い熊に対して、「人間は怖い存在である」という認識を植え付け、熊が人里へ近づけさせない効果もあったようです。
駆除が廃止され、「人間は怖い存在である」という認識のある熊がいなくなった現在、人間への恐怖心を持たない熊が増え、またほかの動物と比べ無防備で弱弱しい人間を格好の「獲物」として再認識するのはある意味必然だったかもしれません。
熊による人的な被害が深刻な秋田県の鈴木健太知事は防衛省に対して熊対策での自衛隊の協力を要請、これに答える形で小泉進次郎防衛相は自衛隊の後方支援を検討しました。陸上自衛隊は部隊派遣に備え、秋田駐屯地で訓練を開始を実施したようです。
ただねえ自衛隊は有事や正当防衛などの場合を除いて、武器使用は認められていないそうで、熊を銃器で駆除することできず、駐屯地での訓練も熊に対する防御姿勢や、撃退用スプレーの使い方、箱罠の設置などがメインとなっているそうです。
そもそもそんなことで熊の被害を阻止できるか甚だ疑問だし、防衛のスペシャリストである自衛隊の無駄づかいと私は感じてしまうのですが・・・。
特撮映画のように大々的に自衛隊が武器を使って熊を駆除できないのは正直びっくりしていますが、人間にしろ動物にしろ日本国民に対する生存権にかかわる問題だけにこれを有事と認定しないのはどうかと思います。
むしろ東北地方の状況を鑑みて、私は国家非常事態宣言を出してもおかしくないと思いますし、それは多くの日本人も感じていることではないのかなあ?これはあくまでも私の意見ですが・・・・。
また本来の業務でもないことに駆り出される自衛隊の隊員さんの生命に係わることだけに、この後方支援なるものは「余りに自衛隊員の命を軽視し過ぎるんじゃない!!」と私は思いますが、如何なものでしょう。
確かに熊のために自衛隊に協力要請するのは想定外のことだと思いますが、ここ近年の熊の被害の増加や、ましては昨年は熊の人的な被害が顕著になった年でもあったはず。つまり今までの政権にいた政治家の人たち、特に側近の首相だった男の人にあまりに危機意識がなかったってことに集約されるのではないのでしょうか。ちょっと辛らつになってしまい申し訳ありません。
何はともあれ、新しい内閣となり、何よりスピードが実感されていますので、今回の自衛隊員の武器使用の件も含め、早急に熊の恐怖から国民が逃れられることを心より祈っています。

参照:techgym
【2025年最新】クマ被害が過去最多を更新!死亡者7人の実態と対策完全ガイド
テレ朝NEWS 2025年10月25日付
‟冬眠しないクマ”各地で出現の懸念
「食べ続ければ・・・」知られざる生態を観察
MBSNEWS
肉の味を覚えたクマ"が人を襲うおそれも
繁殖期の5~6月は「共食い」が多発するほどで特に危険!【相次ぐクマ被害】
YAHOO!JAPANニュース 2025年10月24日付
クマは明確に「人間を食べるため」に住宅街に現れている…
80年間の新聞を分析して判明「令和グマ」の異常さ
農林水産省 クマ類(ヒグマ・ツキノワグマ)の生息及び被害状況
AERADEJITAL
人を襲わなかった「知床のヒグマ」が凶暴化した“3つの原因”
専門家が「ついに起きてしまった」と語る予兆とは…
日本経済新聞 2025年10月28日付
クマ対策で自衛隊派遣へ 防衛省、秋田県要望受け後方支援を検討
静岡県 くらし・環境 生物自然 野生動物 静岡県のツキノワグマ
写真:無料写真素材 写真AC 熊 TCあゆ
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