五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

花見山

 花見山は、福島市民なら誰でも知っている花見の名所で、花見のシーズンになると周辺の道路は、花見客で結構渋滞する。東北近県からのバスツアーもあり、他県からの観光客も多く訪れるようだ。花見山周辺は、昔は養蚕が盛んであったが、昭和の初め頃より、養蚕の合間に花木の栽培を始めるようになった。その後花材の需要が増すにつれ周囲の山々にも花木が増やしていくようになった。昭和34年に1件の農家が「きれいな花を皆さんに楽しんでもらいたい」という善意で、自らの土地を美しい花木が咲き誇る公園として、無料で開放した。蝋梅・梅・山茱萸(さんしゅゆ)・連翹・染井吉野が咲く春の時期の眺めは素晴しく、写真家の秋山庄太郎氏をして「福島に桃源郷あり」と賞したほどである。

 花見山は、自宅から歩いて20分ぐらいの距離にあるが、情けないことに福島に来てから一度も訪れていない。私が勤務している会社は4月が決算という事もあり、4月のこの時期はいつも忙しい。だが先週で仕事の方も何とか一段落し、土日も思わず連休が取れることになった。そこで行ける時に福島の名所に行ってみようと思い、昨日の土曜日、子供たちを連れてちょっと遅れた花見に出かけることにした。

 昨日は、天候も曇り空で、雨が降り出す心配もあり、阿武隈川の臨時駐車場まで車で行き、そこから花見山入り口までバスで行くことにした。バスに乗って約10分ほどで花見山の入り口に到着した。バスの駐車場には、福島県だけではなく東北近県や栃木県のバスも来ていた。駐車場の周りにはテント村もできていて、漬物・豆腐・納豆・ソーセージ・ソフトクリームなどの福島県の物産を販売しており、一般の人や観光客で賑わっていた。ここから10分ぐらい歩いて花見山公園入り口まで行く。途中にも染井吉野や連翹が咲いていて、花にはあまり興味のない自分でも美しい景観に感動した。

 

f:id:Kitajskaya:20140913161811j:plain 花見山の入口付近

 

 花見山公園は、見学コースが時間により30分、45分、60分と3種類あり、60分のコースで花見山を1週する。私たちは60分のコースを選び公園に入っていった。散策路は狭く、また勾配がきつかった。(入り口には杖を貸し出していた。)だが息子のほうはとても元気がよく、急勾配を難ともせずにまるで自分の庭の用に山道を駆け回る。息子を追いかけることに気持ちを取られたせいで、美しく花々が咲き誇る景観を十分に堪能することができなかった。娘の方は逆に「疲れた、疲れた」といって負ぶってくれとせがんでくる。最後は転んで擦り傷を作り、結局私が背負う羽目になったが・・・。

 花見山公園を散策する人の多くはカメラを持参し、美しい花々に出会う度に足を止め、その美しい姿を撮影していた。訪れる人は年配の方が多かったように思える。昨日は、やはり桜の多くは散り始めて、葉桜になっていた。しかし連翹(パンフレットで初めてその名前を知ったのだが)が美しい黄色の花を咲かせていたの印象的だった。花見山の山頂には展望場があり、遠く吾妻連峰福島市内を一望できた。60分のコースだったが、ほとんど息子が駆けずり回ったせいか25分ぐらいで1周した。美しい花々に足をとめて愛でる事はできなかったが、それでも淡いピンク、黄色の鮮やかな色のコントラストは目に焼きついた。

 

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 散策が終わり、テント村でソーセージと納豆を夕食のおかずに買った。子供たちは喉が渇いたと言うのでラムネを買った。さすが山を駆けずり回って疲れたのか、息子は帰りの車では鼾をかいて寝ていた。花見山は素晴しい景観の場所、今度はゆっくりと子供たち抜きで訪ねてみたいものだ。

 

花見山の概要は福島観光協会のパンフレットを参考にしました。花見山の詳細は福島観光協会のホームページをご覧になるとよろしいかと思います。

福島観光協会のホームページ 

www.f-kankou.jp

下写真:無料写真素材 写真AC 花見山と雪うさぎ ぱんち・ら