五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

戦後70年 中国、平和への誓い

   先月23日、ニューヨークで開かれた国連安全保障理事会公開討論会で、中国の王毅外相は、「過去の侵略の歴史を糊塗しようとしている国がある」と発言した。

 最近、南シナ海東シナ海での素行の悪さや世界各地での傍若無人ぶりが世界中から非難され、振り返れば味方が韓国のクネクネしかいなくなった習近平君が焦って、しおらしく自らのチベットウイグル内モンゴルへの侵略を反省したのかと思いきや、これって日本のことを批判しているんですね。(当たり前ですが・・・。)

 この公開討論会、「反ファシスト戦争の勝利」と国連創設70周年を記念し、中国が主催したもので、テーマは「国際平和と安全の維持」。何だかブラックジョークのような話、産経新聞の阿比留記者が2月26日の朝刊のコラムで書かれていたのだが、王毅さん、戦後の中国の歴史について、 「戦後70年間、国連の創設メンバーで、安保理常任理事国の中国は、常に国連憲章の精神に従い、国連の役割を支え、平和と安定を守ることに尽くしてき た。今日の開かれた討論会が、反ファシスト戦争勝利国連創設70年の記念の序幕になることを望む(25日付読売新聞朝刊)」と語っていたという。

 しかし「平和と安定を守ることに尽くしてき た。」って、恥ずかしげもなくそんなことが言えるなあというのが私の見解。そもそも、今の中国、中華人民共和国が建国したのは1949年、国連に加盟したのは1971年、このことからして、中国は国連の創設メンバーではないでしょう。ここまで臆面なく平気で嘘がつけることは逆の意味すごいと思う。朝鮮戦争チベット動乱、中印戦争、中ソ紛争、中越戦争台湾海峡ミサイル事件、南沙諸島尖閣諸島の領有権紛争など中国の「力」による現状変更は紛れもない事実であり、王毅さんのいう「平和」という言葉ほど薄っぺらに聞こえるものはない。

 王毅さんの発言に対し、日本の吉川元偉国連大使は「日本は大戦の深い反省に基づき、国連とともに世界の平和と安全に貢献する『平和を愛する国家』としての道を歩んできた」と訴えた。(吉川大使の発言時、何故か王毅さんはその場にいなかったようだが・・・。)また菅官房長官も2月24日の記者会見で「日本は戦後70年にわたって先の大戦の深い反省の上に立ち、平和国家として世界の平和と繁栄に貢献してきた。多くの国際社会から理解を得て、評価されている。日本として主張すべき点はしっかり主張することが大事だ」と述べられている。

 菅官房長官は以前の国会答弁で、日本の名誉や信頼の回復を図るべく、日本の基本的立場や取り組みについて、これまで以上に戦略的に広報活動を行っていく語っていた。こうした取り組みは大いに評価することが出来るが、相手は権謀術数や謀略戦や心理戦に長けた国、しかも兵法の極意とされる「孫子の兵法」を生んだ国である。日本政府の広報活動は健闘はしているが、いまだ中国や韓国の捏造された歴史を国際社会が支持していることは紛れもない事実である。

  日本政府の広報活動が真実を真摯に主張したとしても、声の大きい中国人や韓国人には太刀打ちできない。彼らには真実などはどうでもよく、自らの主張のみが正しいと考える。正攻法で攻めても、相手に与える影響は少ないだろう。そのために発想の転換が必要となってくるのではないだろうか?

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 以前中国が尖閣諸島領海侵犯事件を起こした時、「日本鬼子」という中国では最大級の蔑称で日本をあらん限り侮辱するはずだったが、ネットに現れた「ひのもとおにこ」ちゃんというキャラに攻撃をそがれたことがあった。こうしたことも一種の戦術としても検討してもいいのでは・・・。

恐るべし 「ひのもとおにこ」ちゃん - 五つの池の喫茶店

「ひのもとおにこ」ちゃん、ついにメジャーデビュー - 五つの池の喫茶店

  中国や韓国は太古より、前言を翻したり、虚言を弄したりすることを当たり前のように行ってきており、日本政府が真実を執拗に彼の国に叩きつけても、彼らにとっては「どこ吹く風」である。だから彼らが恐れることを、ひとつは「華夷秩序の崩壊」だと思うが、まずそこから攻めていくことも有効的な方法であろう。中国が宇宙の中心であり、最も文化の卓越した中央の地であるとし,周辺の諸国を文化の遅れた低劣の地と蔑視し,夷狄(いてき)と称してこれを差別する「夷狄思想」に基く中国の考え(これも一種のヘイトだと思うのですが・・・。)、この独善的な思想はすでに安倍首相の地球儀俯瞰外交のよりその効果が表れており、国際社会における日本の存在感と影響力を拡大することに成功した。昨年11月、北京で行われたAPECで中国は自らの要求を引込めざるを得なかった。

 孫子の兵法に「彼(てき)を知り己を知れば、百戦して危うからず」という言葉がある。中国のような一癖も二癖もある相手と渡り合うには、まず中国の歴史や文化に精通することが肝要である。高山正之さんの著書「プーチンよ、悪は米国に学べ」の中にイギリスの歴史家クリストファー・ソーンの言葉を紹介している。

・・・(中略)ルーズベルトが好い人ぶって蒋介石のために香港を返還させようと英植民地相オリバー・スタンリーに掛け合った一幕を紹介している。

 「香港は中国から対価を払ってお買いになったわけではないですね」力ずくで奪ったものは返してやったどうだと仄めかす。

 植民地相は答えて「はい。米国がメキシコの領土半分を奪ったころでしたか」自分のやったことを少し考えてみるがいい。大統領は黙ってしまったとつけ加える。

変見自在 プーチンよ、悪は米国に学べ

変見自在 プーチンよ、悪は米国に学べ

 

 日本の外交担当者もこのくらいのウィットが欲しいものである。中国や韓国を言い分を鵜呑みに検証や反芻をせずにただただ謝罪と賠償を繰り返していけば、やがて国家は破綻するだろうし、それこそかつて李鵬という中国の偉い人が言ったように、日本という国家がなくなってしまうかもしれない。今活躍しているのは私と同世代の方々だが、私たちの時代も歴史を学ぶ上で、意図的かどうか知らないが近現代史に割く時間が少なかった。国益を考える上で、政治の中枢部にいる方々の勉強はさることながら、今後は次世代を担う若者たちの歴史教育の在り方も見直すべきである。

  ただ厄介なのは、日本の中、それも政府自民党の中に足を引っ張る連中の存在だ。いわゆる長老と呼ばれる人たちだが、どういうわけか週刊朝日で安倍首相を批判している。

 山崎拓自民党副総裁は

 安倍首相は、自分がしていることの恐ろしさをわかっていない。「戦後以来の大改革」などと言って、タブーを破った快感に酔いしれて、個人の名誉心でやっているのです。

  古賀誠自民党幹事長は

 ベテランの二階俊博総務会長には存在感を示してほしいし、期待します。倒閣うんぬんではなく、やはり、対抗勢力があって初めて健全な政党と言えるのではないでしょうか。

 と5月におよそ3000人を引き連れて(朝貢外交か!?)中国を訪問する予定で、また先日韓国に行ってクネクネに産経新聞元ソウル支局長の拉致についてまともな抗議をしなかった二階俊博務会長にエールを送っている。

 挙句は河野洋平衆議院議長、この人自らの舌禍である所謂「河野談合」、もとい「河野談話」で禍根を残したものの、そのことに対しての反省や弁明をすることなく、私には逃げ回っている印象が強いが、名古屋で開かれた講演会で、

自民党がこれ以上「右」に行かないようにしてほしい。今は保守政治と言うより右翼政治のような気がする。

 と中国が聞いたら泣いて喜びそうな発言をしている。おいおい・・・。

 先に取り上げた産経新聞のコラムで阿比留さんは「何を口にしようと言論の自由だが、ホンの少しでも国民の迷惑も考えてもらいたい。」と述べられている。こういう人たちにとって「国民の迷惑」などそれこそ「馬の耳に念仏」だろう。自らの影響力を誇示したいのはわかるが、醜態をさらすことなく政治家としての引き際を見据えてほしい。

参照:Wikipedia 孫子李鵬中華思想

   産経新聞 2月25日付 「過去の侵略  糊塗する国」

                   安保理討論会合 中国外相、日本を批判

        2月26日付  阿比留瑠比の極言御免

                   中国あきれる歴史修正宣伝  

   高山正之 「変見自在プーチンよ、悪は米国にから学べ」 新潮社

   週刊朝日 2015年3月6日号 山崎拓 古賀誠 安倍流を叱る 

 

静岡市郊外の丸子梅園に梅を見に行きました。

f:id:Kitajskaya:20150228212803j:plain 丸子梅園にて

 

追伸:書いているうちに、何だか支離滅裂になってしまいました。

こんな恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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