五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

女川原発は避難所、かたや福島原発は…?

 女川原発福島原発より震源地に近くしかも津波をまともに受けている。宮城県女川町は津波で壊滅的被害を受けているのに、女川原発は被災住民の避難所になっている。一方福島原発はどうだろうか?新聞やテレビ等で毎日、毎日悲惨な状況が流されている。原発からの出火、地域住民の強制退去などその惨状は目を覆うばかりである。しかも被害は現地を越え、放射能汚染として首都圏を襲っている。同じ原発でもこの違い、一体何なんだろうか?

 立地条件耐震構造の違いもあるだろうが、やはり東北電力東京電力の安全に対する考え方の相違があるのではないだろうか。聞けば福島にある原発は首都圏の電力を賄うためのもので、福島県に供給されないらしい。自分の所に危険なものがないので、東電の偉い人も危険性など余り頭にはなかったのではと疑ってしまう!第一首都圏原発が一基もないのがその証拠だろう。近い所にあれば誰も安全には気を遣うようになるだろう。相当ひどい揺れに対しても女川原発は耐えているし、その後についても深刻な事故などは発生していない。

 福島原発の安全性に関しては前の福島県知事佐藤栄佐久氏はその危険性を再三警告し、国の原発行政に見直しを求めていたはずだ。その警告を無視して突っ走った結果が、今回の絶望的な事態ではなかったのか。その意味では今回のケースは人災、いや犯罪だ。佐藤栄佐久氏はその後どういう訳か収賄事件に絡んで逮捕され、その主張は消されてしまった。現福島県知事の佐藤雄平氏は東電の謝罪を拒否していると言うが、彼は前知事で頓挫した原発の計画を推進した、いわば同じ穴の狢、彼の責任も重いと思う。電力の安定供給の為には原発は必要不可曽である。だから再三再四、安全性には十分に気を止めねばならない。危険物を扱う人間にとって当たり前のことである。

 福島の原発で自らの危険を顧みず、放水活動を行っている消防署、自衛隊、東電関係者各位には頭が下がる。このような事態を二度と繰り返さぬよう、再発防止に全力で取り組まなければならない。

 

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写真:無料写真素材 写真AC クレイアート 原子力発電所 acworks