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五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

アウンサンスーチーとヒラリー・クリントン女史が握手!?

国際・政治

 今月初め、アメリカのクリントン元大統領の嫁で現国務長官であるヒラリー女史ミャンマーを訪問、テインセイン大統領アウンサンスーチーとそれぞれ会談した。ミャンマーの軍事政権を「民主化の敵」と必要以上に煽っておいて、この変わりよう、アメリカの節操がなさには呆れるが、懸念されるのはアウンサンスチーの動向である。これまで欧米諸国の経済制裁に耐え、隣国の中国・インドと等距離外交を行い、近隣諸国と波風を立てない穏やかな外交政策を取っていたミャンマーに暴風雨が吹き荒れるかもしれない。

 アウンサンスチーと言えば、「ミャンマー民主化の指導者」という印象が強い。ミャンマーネ・ウィン将軍が1962年にクーデター起こして以来、長らく軍事政権が続いている。マスメディアは民主化=善’‘軍事政権=悪’という図式が決まっているが、ミャンマーの軍事政権は‘悪’なのだろうか?違うだろう。軍事政権=悪’というのは、政権維持のためには‘拉致’や‘軍事的挑発’を引き起こす北朝鮮のような極悪非道な国家を差す。ミャンマーの軍事政権がそのようなことをした話は聞かない。欧米諸国の経済制裁を受け、国民生活は貧しいが、毛沢東中国共産党北朝鮮金親子のように何百万の餓死者は出していない。ましてや国民の6分の1を粛清したポルポトクメール・ルージュのような凄惨な事は起こすはずもない。

 もともとビルマ単一民族国家だったミャンマーはイギリスによって、他民族国家にされてしまった。しかも経済はインド人や中国人に、警察は山岳少数民族の手に委ねられ、ビルマ人は最下層に貶めらてしまった。植民地から独立後、この国の人たちはビルマ人の手に政治を取り戻すべく過酷ともいえる経済政策で財政をインド人や中国人の手から奪い、山岳少数民族には共存を訴えた。国名を「ミャンマー」と変更したのがその証拠だ。その過程で徹底的に欧米色、特にイギリス色を排除した。道路交通方式を「左は人」を「右は人」に変え、旧植民地諸国で形成される「大英連邦」への参加を拒否した。国連で植民地時代のイギリスが取った非人道的行為を非難し、また略奪されたビルマ王家の財宝の返還を要求した。面白くないイギリスはミャンマーに混乱を起こし、あわよくばミャンマーの地にある豊富な資源を牛耳ろうと最終兵器を投入した。それが「アウンサンスーチー」だった。

 アウンサンスーチーはビルマ独立の父’であるアウンサン将軍の娘で、15歳の時からイギリスで暮らしており、旦那はイギリスの諜報部員だという噂である。母親の看病のため40年ぶりにミャンマーに帰国したが、手始めに彼女は国内の不満分子や少数民族を焚きつけ、政情不安を煽る。それを現軍事政権の所為にし、欧米に受けがいい「民主化」という心地よい言葉を使って、自らの正当性を主張する。軍事政権側は‘ビルマ独立の父’の娘である手前、最初は遠慮するが、ミャンマー国内の法律を再三無視し、好き勝手に活動をするアウンサンスーチーにさすがに堪忍袋の緒が切れ、彼女を自宅軟禁にする。しかしこれが曲者、自宅軟禁と言えば、普通は狭い場所で常時軍人や警察官が周りを取り囲み抑圧してるイメージだが、アウンサンスーチーの自宅は荘園のように広大でしかもそれが国内に何ヶ所もあるらしい。自宅軟禁中のアウンサンスーチーにどこかの国のメディアがインタビューしようとしたが、違う自宅だったという話もある。自宅軟禁というより軍事政権側がアウンサンスーチーを警護していると言ったほうがいい。

 アウンサンスーチー、この気位が高く、神経質そうで、底意地の悪そうなおばさん、実は日本に対しても嫌悪感を抱いてようだ。さるNPOの代表者が「日本がミャンマーに対して出来ることはないか?」と尋ねたところ、上から目線で傲慢な態度だったという。これを聞いて、イギリスはさすがに007を産んだ国で、彼女をうまく日本蔑視に手懐けたんもんだと感心した。彼女はミャンマー人であってミャンマー人ではない。恐らく大半のミャンマー人の生活など眼中にないだろう。茨の道であった独立後のミャンマーを統治した人たちの苦悩、努力や誇りを全く理解しようとせず、不満ばかりを論う。心は完全にイギリスにあり、イギリスでの何不自由することない贅沢な暮しをミャンマーでも続けたいだけなのだろう。

 今回の、根性が曲がった性悪女、アウンサンスーチーと自らの欲望の為にだけ動く獣のような国家、アメリカとの握手、さながらブラック・ジョークかと思うが、ミャンマーはこれからどうなるのだろうか?アウンサンスーチーが政治の表舞台に立つと、独立以来初めて未曾有の国難が降り注ぐと思う。ただ現ミャンマー大統領であるテインセイン氏は、中国寄りだった外交政策を転換し、アメリカとも外交関係を築こうとしている。昔北朝鮮が援助を引き出すために中国とソ連を手玉に取ったやり方に近いが、巧く両国を天秤に掛けミャンマーに利益を導くことが出来るいい意味での‘策士’かもしれない。そう考えれば、アウンサンスーチーは捨て駒に使われる事のなるかもしれないが、それもミャンマー国民にはいい厄介払いが出来て、まんざら悪い事でもないだろう。

 最後に駐ミャンマー大使だった山口洋一さんがミャンマー情勢を語った動画があったので掲載します。外交官と言えば、北朝鮮との国交正常化で国を売るような事をした田中均メドベージェフ大統領の北方領土訪問を読めずに菅直人に叱責され「ロシアは専門外」と居直ったロシア大使の河野雅治といった「勉強はできるが頭は悪い」人ばかりだと思っていたのだが、山口さんのような有能で真摯な外交官もいるのだなあと驚いています。


【山口洋一】ミャンマー情勢とアウンサン・スーチー女史の実像[桜 H21/8/17] - YouTube

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写真 無料写真AC マンダレーヒル てるまかし

 

追伸:先日ミャンマーで総選挙があり、アウンサンスーチー女史が率いる政党が勝利を収めた。その為か今から5年ほど前に書いたこの記事が結構読まれているようで、普段の月は1000もいかないアクセスがほぼ2日で1000ポイントを達成した。今読み返すとお恥ずかしい限りである。

 スーチー女史は外国籍を持つ子供がいるためミャンマーの大統領にはなれないようだが、「私は大統領よりも上の存在になる。」とか言い出し、早くも独裁者の顔を見せ始めた。民主化という言葉は聞こえがいいが、それは西欧諸国の論理であり都合に過ぎない。スーチー女史の言う「民主化」なるものがミャンマー国民にとって幸福なのかは甚だ疑問だし、あくまでも私感だが彼女の支配欲を満たすための手段に思えてならない。

 ミャンマーの国の行く末はミャンマー国民一人一人が決めるべきだが、美辞麗句に酔いしれて誤った方向に導かれないことを切に望む。それこそこの国の歴代の指導者たちが忌み嫌った「イギリス」がほくそ笑むことになる。