五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

2015年初詣は、近くの飽波(あくなみ)神社へ

 初詣、今のように有名な寺社仏閣にお参り行くようになったのは、明治以降だそうで、鉄道網の発達により誰でも有名な神社に気軽に行けるようになったという。俳句の世界でも「初詣」という季語が登場するのは大正に入ってからだそうだ。

 私は子供の頃から初詣というのは疎遠だった。というより皆無だったと言っていい。実家は日蓮宗の檀家だったせいもあるが、子供の頃、正月に初詣に言った記憶が全くない。近くには‘喧嘩の神様’で知られ、全国八幡宮の総本社である宇佐八幡宮があったが、当時は家には車がなかったことやお金がなかったこと、どういうわけか父親が正月に初釣りに出かけていたこともあり、家族で参拝した覚えがない。中高生になっても友達同士で行くということもしなかった。(当時からあまり友達はいなかったのだが・・・。)受験生だった頃も、合格祈願のための初詣にもいかなかったなあ。高校受験の時、気を利かせて誰かが学問の神様‘太宰府天満宮’のお札を送ってくれたこともあったが、競争率が限りなく1倍に近く、誰でも受ければほぼ合格する高校だったせいか、お札のご利益というものはなかったように思える。

 とはいえ苦しいときの神頼み、神社には正月以外は結構お参りに行っている。大学生の頃、落第しないようにとかカンニングがばれませんようにと、同じく学問の神様で知られた‘湯島天神’とかよく行った。(参拝の帰りに近くのラブホテル街にしけこむといったことはなかったが・・・。)会社員になって人間関係に悩んだ時にも住んでいるところの近くの名前も知れない神社とかによく参拝に行った。そう考えれば私にとって初詣とは4月とか8月、年によっては12月ということになる。

 記事にも書いたが、今年は大分の実家には帰省しなかった。地域の行事の当番になったことが理由だが、実のところやはり帰省するには金銭的な負担が大きい。さらに言えば、今年は息子が中学生になる。普通の子と比べて体は小さいがそれでも中学生、嫁、娘を含め大人4名で大分までとなると往復15~16万近くかかる。そうなると今までのように年2回とはいかない。福島にいた時もやはり飛行機代が嵩むので、年1回だった。両親はどう思っているか知らないが、互いに人生も残り少なくなっているのだから、出来ることなら会えばお互い嫌味言しか言わないまでも、帰省したいと思っている。

 話は脱線したが、今年おそらく、記憶にある限り人生で初めて、正月に初詣に出かけた。近くの飽波神社(あくなみじんじゃ)という神社である。「飽波」という変わった地名、昔は湧波(わくなみ)と言われ、山裾の石の周りから水がこんこんと湧き出てて来て、人々を疫病や災難から護ってくれたことに由来するそうで、藤枝市では一番大きな神社で、歴史も古く、古墳時代仁徳天皇の時代(西暦316年)に創設された由緒ある神社である。戦国時代に武田軍の乱入により社殿は焼失したが、江戸時代中期の正徳5年(1715年)に現在の藤枝市岡出山に社殿を再建したとされている。

 家族4人でお参り行くのも、実は何年か振りで、お参りのやり方を息子に教えながら参拝した。息子に気を取られて、何も考えずに参拝したため神様にお願いができなかったのは残念。ちなみ神社では2礼2拍手が普通だが、宇佐神宮出雲大社だけは2礼4拍手1礼だそうだ。宇佐の鬼門に当たる方角は出雲、何かしら古代ミステリーがあるかもしれない・・・。娘は勉強のこと、息子はおそらく何も考えていないと思うし、嫁は家内安全をお祈りしたそうである。参拝後、御神籤をひいた。私は大吉、嫁は末吉、娘は小吉、息子は吉だった。吉と小吉、末吉の優劣の順番がわからないが、お互い自分のほうが運勢がいいと張り合う子供たちに、「凶じゃないだけ幸せ」と返した。

 今年は家族で世間でいう正月体験というものをした。こうして家族でのんびりするのもたまにはいいかもね!

f:id:Kitajskaya:20150102210004j:plain  飽波神社

 私の旅日記でもあるブログにも、記事を載せました。宜しかったらご覧ください。


飽波(あくなみ)神社 - ぶらりフォト日記

 飽波神社は毎年10月の第1週の土日に例大祭が開かれ、3年に1度「藤枝大祭り」と呼ばれるお祭りは特に盛り上がります。

お祭りのある街 - 五つの池の喫茶店