五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

コスモス畑でつかまえて

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 一昨日と昨日の土日、私の住んでいる藤枝市は秋晴れのいいお天気、こんな絶好のお天気なのにうちの中に籠っているのはもったいないと思いました。土曜日は仕事だったので出かけることができませんでしたが、昨日の日曜日に出不精でゲームばかりやっている息子と受験勉強で運動不足気味の娘を強引に誘い、コスモスを見に行きました。

 コスモスの咲いている畑があるのは旧岡部町、現在では藤枝市と合併していますが、サッカー元日本代表の中山雅史選手の故郷としても知られています。静岡では中山選手のお父さん、中山儀助さんも有名で、最近ではあまり見なくなりましたが、静岡のローカル放送局である静岡第一テレビの夕方のワイド番組「静岡〇(まる)ごとワイド」で「儀助さんぽ道」というコーナーをもっていました。

 コスモス畑は休耕田を利用して毎年行われており、今年で13回目になるそうです。東京ドームと同じくらいの広さの畑に地元の町内会・自治会や児童、園児ら総勢200人が参加して、8月9日に70kgのコスモスの種を蒔きました。花は約50万本にもなるそうで、2010年には「第3回県景観賞」を受賞しています。先週と今週はコスモスの切り花や地元の農産物の販売が行われていました。ちなみに切り花はコスモス畑に入ってコスモスを20本以内摘んで300円、仏壇にお供え(コスモスをお供えしていいのか不明ですが・・・)する花がなかったので、挑戦してみました。

f:id:Kitajskaya:20151018203054j:plain 家族連れで賑わい

 最初は何だろうと思いましたが、こちらは枝豆の販売でした。

f:id:Kitajskaya:20151018213458j:plain 枝豆の畑

 コスモス畑には見晴らし台が設置されていて、満開のコスモス畑を一望できました。私のカメラの腕が未熟なので伝わりにくいのですが、赤・白・ピンクと艶やかな色の50万本のコスモスは圧巻でそれはもう言葉に表せないくらい綺麗でした。

f:id:Kitajskaya:20151018184513j:plain 見晴らし台から

 コスモス畑の端に火の見櫓のようなものが建っています。これは龍勢常設櫓と呼ばれていて、龍勢(りゅうせい)とは筒に黒色火薬を詰めてそれを竹竿に結んだもので、ロケット花火のようなものです。この場所で2年に1度朝比奈大龍勢(あさひなおおりゅうせい)と呼ばれる伝統的な行事が行われます。

f:id:Kitajskaya:20151018184253j:plain 龍勢常設櫓

 朝比奈大龍勢について、Wikipediaでは以下のように解説されています。

発祥は戦国時代に現在の静岡県藤枝市岡部町に居を構えた今川家臣の朝比奈氏と岡部氏が用いた緊急連絡用の狼煙(のろし)が起源とされる。

岡部町では大字単位で「龍勢連」と呼ばれるグループが地域住民により形成され、各龍勢連ごとに伝承される技法にて製造を行う。朝比奈大龍勢の開催に併せて、各龍勢連には個人や地元の中小企業がスポンサーとして名を連ね、龍勢連から選抜された呼出の独特の口上によってその龍勢の仕掛けの特徴を暗示した短歌やスポンサー名が読み上げられ、打ち上げが行われる。

朝比奈大龍勢は昼の部と夜の部に分かれてそれぞれ約10発から15発前後が打ち上げられる。仕掛けは昼の部は煙幕付 きの落下傘が複数宙を舞う「煙龍」、夜の部は落下傘部分が発光する「花笠」や落下傘に吊された紐の部分が発光する「連星」などが中心でそれぞれ特色の違い が見られる。打ち上げから打ち上げ完了が呼出に宣言されるまでは、長いもので5分以上に及ぶことがあり、その間に龍勢本体を含む各落下傘からは連続して仕 掛けが作動し、その光景を呼出が実況するのが基本的な流れである。各龍勢の打ち上げにあたっては、15分から20分程度のインターバルがあるため、夜の部 では通常の打ち上げ花火やスターマインなどがインターバルの間に打ち上げられる。この打ち上げ花火も龍勢の打ち上げ同様、呼出によって概要やスポンサーの口上が行われる。

悪く言えば素人が製造するもののため、必ずしも龍勢連の意図通りに打ち上げが完了するとは限らず、仕掛けや落下傘が開かないまま龍勢が地上に墜落し たり、上昇途中もしくは発射台でそのまま爆発するなどの打ち上げ失敗もしばしば見受けられる。完全に仕掛けが稼働して打ち上げが成功した場合、呼出は万歳三唱で成功を祝うのが通例となっている。

                    Wikipedia 龍勢-朝比奈大龍勢の場合より引用

 私はこの朝比奈大龍勢は見たことがありません。You Tubeに大龍勢の動画(2012年10月20日)がありましたので貼っておきます。ちなみに大龍勢の打ち上げの日には約3万人が見物に来るそうです。これ近くで観たら臨場感があって凄いだろうなあ!?


朝比奈大龍勢 2012年10月20日開催 静岡県藤枝市岡部町 - YouTube

  コスモス畑に来たついで、近くにある「玉露の里」に足を伸ばしてみました。ちゃっきり橋と名付けられた吊り橋を渡るとすぐそこが玉露の里、案の定、子供たちが吊り橋を渡る際にふざけて橋を揺らしてます。運の悪いことに反対側に小さなお子さんを連れたお母さんが・・・。平謝りに謝りました。

f:id:Kitajskaya:20151018184542j:plain ちゃっきり橋

 ちゃきり橋を渡ると玉露の里のシンボル「瓢月亭(ひょうげつてい)」が見えてきます。岡部の朝比奈地区は福岡の八女、京都の宇治と並ぶ玉露の3大産地として知られ、玉露の里はこの地で生産された玉露と地域の自然・伝統・文化を紹介するために1991年にオープンした施設です。瓢月亭は施設の中にある茶室で風雅な趣の池や庭があり、四季を通して景観を堪能できます。ただ有料なため、今回はあまりお金の持ち合わせがなかったので入室はしませんでしたが・・・。

f:id:Kitajskaya:20151018184627j:plain 瓢月亭

 玉露は緑茶の中の高級品で、普通の煎茶と栽培方法が違います。茶葉を摘採する2週間ほど前に菰(こも)などで茶葉を覆い日光を遮ります。こうすることで煎茶のうまみの成分であるテアニンが増加し、渋みの成分であるカテキンが減少します。淹れ方も変わっていて、普通の煎茶より少し多めに茶葉を入れ、60℃くらいのお湯で約1分半から2分くらい浸し、淹れる時は最後の1適まで絞りきります。こうしたことでお茶の旨みを惹きだすとか。玉露というものを飲んだことがないので今一つピーンときませんし、この淹れ方はせっかちな私には到底無理ですね。尤もその前に玉露自体を買えないと思いますが・・・。

f:id:Kitajskaya:20151018184648j:plain 玉露の樹

 下の写真は日本を代表する茶の品種「やぶきた」です。やぶきたは日本で栽培されるお茶の約76%、静岡県内では90%以上のシェアを占めています。やぶきたの名前の由来では、開発者である杉山彦三郎が“自身が持っていた竹藪を切り開いて作った茶園の北側に植えられていた”からという冗談のような理由からだそうです。

f:id:Kitajskaya:20151018184754j:plain やぶきた

 最近は休みの日でもほとんど外に出歩かず、家でパソコン相手に日々過ごしていました。昨日は久しぶりに外の空気に触れ、休日を満喫することができました。やはり積極的に外に出なければダメですね。

f:id:Kitajskaya:20151019002752j:plain コスモス畑

 

追伸:玉露の里についてはなかなか更新しない私のブログに書いています。時間がある方で玉露の里に興味がある方はどうぞ。大したことは書いてありませんが・・・。

blog.goo.ne.jp

 

 参照:Wikipedia コスモス、龍勢玉露

   静岡新聞SBS-@S 休耕田のコスモス見ごろ 藤枝・岡部町

   NHK映像マップみちしる 朝比奈大龍勢

   藤枝市農林課 秋のおでかけ!コスモス畑に行こう!

   伊豆・駿河観光ガイド『駿河湾★百景』 玉露の里(岡部)

   お茶のまち静岡市 静岡市のお茶の歴史

   

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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