7月の4連休はあっという間に終わってしまいました。尤も私は何故7月の後半に4連休があるのかその理由がわからず、会社が社会に忖度して休日にしていると本気で思っていました。馬鹿ですねえ・・・!?
その4連休ですが、最初の3日間はずっと家に籠ってゲームばっかりやっていました。以前の記事にも書きましたが、リアルタイムストラテジーゲームという舌を噛みそうなジャンル(戦略や戦術など勝利のために熟考して計画を練ることに焦点を置いたゲームのようです)のゲームである「Age of Empire:Definitive Edition」に嵌まってしまい、なかなか止められない状況でした。
というのも、最初の1日目であるステージをクリアしたのですが、どういう訳かクリアした記録が残らないため次のステージへ行くことが出来ず、結局また最初からやり直すことのに。でもどういう訳かクリアできたはずのステージが今度はクリアできず、意地になって何時間も何時間もやる羽目になってしまい、結局もうお休みがあと1日しかないので泣く泣く断念しましたが・・・。
この話を車の中で塾に送り迎えをしている息子にすると、息子曰く「リアルタイムストラテジーゲームは高度な戦略や戦術が必要となってくるので、頭が良くないと勝つのは難しい」とのこと。私「つまりお父さんは頭が悪いってこと?」息子「まあ、そういうことになるかなあ!?」おいおい・・・。
息子は学校の自宅待機が続く中、4月くらいにコロナ鬱になってしまいました。一時は大好きなゲームが出来なくなるくらい深刻でしたが、今ではすっかり回復して、前述したような冗談じみた会話までできるようになりました。ただねえ、最近ではまた新型コロナウイルスの感染が拡大がしているでしょう!?また自宅待機になってこの子が再びコロナ鬱になってしまうのではないかと、親としてはとても気がかりです。
◆◆ この記事の目次 ◆◆
はじめに
またまた前置きが長くなりました。今回は原稿用紙2枚分・・・。さて、今回の記事は前回の記事の続きです。当初記事のタイトルである「祝!弥次さん喜多さん、駿州の旅 日本遺産認定」は大まかな概要と歴史建造物を何点か紹介して終わる予定でしたが、記事を分けることにより、私としても‟欲”のようなものが出てきて、どうせならストーリーの32の構成文化財をすべて解説しようと思うようになりました。
今回はその第1弾として岡部宿にあるストーリーの構成文化財を解説します。岡部宿にしたのは、岡部宿の構成文化財の資料や写真が揃っているからで、ストーリー文化財の最初の方の静岡市清水区にあるものはほとんど揃っていません。というか、蒲原とか由比にはまだ行ったことがありません。蒲原と由比、それに興津にはこれから8月の上旬にかけて取材(?)に行ってこようと思っています。ですので、この記事は第3弾、第4弾、第5弾、第6弾くらいまでを予定しています。
おさらい~ストーリーを構成する文化財
前回のおさらいです。ストーリーを構成する文化財の一覧です。今回の解説するのは24~27となります。
構成文化財の名称 | ジャンル | 五十三次宿 | |
1 | 蒲原宿 | 史跡 | 蒲原 |
2 | 旧和泉屋(お休み処) | 史跡 | 蒲原 |
3 | 志田家住宅主屋 | 史跡 | 蒲原 |
4 | 由比宿 | 史跡 | 由比 |
5 | 静岡市東海道広重美術館 所蔵の浮世絵 | 美術工芸品 | 由比 |
6 | 間の宿西倉沢 | 史跡 | 由比 |
7 | 東海道の名主の館(小池家住宅) | 史跡 | 由比 |
8 | 薩埵峠 | 名勝 | 由比 |
9 | 清見寺 | 史跡 | 興津 |
10 | 三保松原 | 名勝 | 江尻 |
11 | 江尻宿名物 追分羊羹 | 名産 | 江尻 |
12 | 府中宿(駿府九十六ヶ町) | 史跡 | 府中 |
13 | 府中宿名物 安倍川餅 | 名産 | 府中 |
14 | 丸子宿名物 とろろ汁 | 名物 | 鞠子 |
15 | 丁子屋 | 史跡・名物 | 鞠子 |
16 | 慶龍寺 | 史跡 | 鞠子 |
17 | 間の宿宇津ノ谷 | 史跡 | 鞠子 |
18 | 十団子 | 文化・風習 | 鞠子 |
19 | 東海道宇津ノ谷峠越 | 史跡 | 鞠子 |
20 | 明治宇津ノ谷隧道 | 史跡 | 鞠子 |
21 | 蔦の細道 | 史跡・名勝 | 鞠子 |
22 | 坂下地蔵堂 | 史跡 | 鞠子 |
23 | 蘿径記碑 | 史跡 | 鞠子 |
24 | 十石坂観音堂 | 史跡 | 岡部 |
25 | 岡部宿大旅籠柏屋 | 史跡 | 岡部 |
26 | 岡部宿本陣址 | 史跡 | 岡部 |
27 | 東海道松並木(内谷地区) | 史跡・名勝 | 岡部 |
28 | 史跡田中城下屋敷 | 史跡 | 藤枝 |
29 | 大慶寺 久遠の松 | 史跡・名勝 | 藤枝 |
30 | 飽波神社大祭の奉納踊り | 文化・風習 | 藤枝 |
31 | 瀬戸の染飯 | 名産 | 藤枝 |
32 | 東海道松並木(上青島地区) | 史跡・名勝 | 藤枝 |
岡部宿とは
岡部宿は東海道の21番目の宿場町で、旅籠数が27の小さな宿場だったとされていますが、1635年の参勤交代が制度化されたことで、新たに内谷(うちたに)地区が加宿となり、江戸時代後期には本宿の岡部と加宿の内谷と合わせて人口2322人とされ、2軒の本陣を中心に商家や宿屋が立ち並び大層賑わっていたようです。
24.十石坂観音堂
それでは東海道五十三次21番目の宿場町であった岡部宿付近の構成文化財の解説していきたいと思います。
まずは十石坂観音堂から。じゅっこくざかかんのんどう と読みます。もともとはこの地には名刹であった西行山最林寺がありましたが、1808年の火災で焼失し、現在ではこの小さなお堂のみが残っています。
歌人の西行の生涯を記した西行物語に登場する「笠懸の松」が近くにあったことから、江戸時代には古典ゆかりの地として、訪れる旅人も多くいたそうです。「笠懸の松」とは西行の弟子の西住が、この地で病に倒れた時に、笠に辞世の句を書き、松に懸け亡くなったことがいわれとされ、後日、西行がこの笠を見て弔歌を残したと伝えられています。
せっかくだから、ここもちょっと訪れようと思いましたが、これが大誤算!!まず表記らしいものが見当たらず、あれこれ探してやっと見つけました。
これからどこへ行けばいいんだろうと思案すること10分くらい、奥の方に進むと入り浮く位置らしきものがあり、入り口から少し行くと看板がありました。
それから近くにあった遊歩道を登ること5分くらい(たった5分でも老体にはかなりきつい道程です・・・。)ようやく目的物がありました。
当時の松は現存していませんが、後代の松と西住の墓石が残されていました。
十石坂観音堂は岡部宿の東側にあったため、東海道を往来する多くの旅人がここで道中の安全を祈ったそうです。
25.岡部宿大旅籠柏屋
おかべしゅくおおはたごかしばや と読みます。岡部宿は東海道筋では小さい部類の宿場町で、宿場町全体に対する旅籠の割合が最も低かったとされています。その岡部宿を代表する旅籠となっていたのがこの大旅籠柏屋です。
大旅籠柏屋は過去2回火事に見舞われており、現在の建物は1836年に再建されたもので、1998年には国の登録有形文化財に指定されました。2000年には建物自体が歴史資料館となっています。館内では江戸時代の旅にかかわる貴重な資料を見ることが出き、当時の旅籠の様子、人々の暮らしぶりが一目でわかる貴重な建物と言えます。1Fには女将さんのおもてなしを受けている‟弥次さん喜多さん”の人形像があります。
弥次さん、喜多さんの人形は2Fにもあり、これはひと風呂浴びて、女将さんからお酌を受けている姿かな!?
あわてて写真を撮ったので撮影に失敗した写真が多く、展示物をあまり紹介できませんが、資料も豊富で江戸時代の宿泊事情が分かる貴重な資料館です。
毎年2月から2か月間「岡部宿のひなまつり」が大旅籠柏屋で開催され、等身大の雛人形が飾られます。この等身大の雛人形を作ったのが静岡ではちょっと名が知れた「顔よし、衣装よし、値段よし。よしが3つで好光」のCMで知られる好光人形店です。20世紀のデジカメで撮影したので画像がかなり小さくかつ不鮮明ですが、とりあえず、写真を張り付けておきます。(詳細は下記のぶらりフォト日記の大旅籠柏屋のひなまつりをご覧ください。)
大旅籠柏屋は過去にも記事にしています。
大旅籠柏屋の入場料は通常大人300円、中学生以下は無料となっていますが、今回‟弥次さん喜多さん、駿州の旅”が日本遺産の認定を受けたことを記念して、大人の入場料も8月2日まで無料となっています。
26.岡部宿本陣址
おかべしゅくほんじんあと と読みます。本陣とは、江戸時代以降の宿場で、大名や旗本、幕府の役人など身分の高い人が宿泊所として指定された施設のことをいい、岡部宿では内野家が代々本陣職を継いでいました。現在は、往時の佇まいを感じることができるように、表御門と塀を復元して大旅籠柏屋との調和を図り、内部の本陣建物跡を芝や板材で平面的に表示し、本陣建物を紹介しつつイベント広場などに活用できるようにしています。
門の中をいるとイベントなどが開催できる大きな広場になっていました。そういえば何年か前に息子と一緒にここで開かれる夏祭りのボランティアに参加したことがあります。夏祭りのスタッフの皆さまにはいろいろとよくしていただきました。
27.東海道松並木(内谷地区)
岡部宿から藤枝宿にかけての東海道には現在でもところどころに松が残されています。内谷地区にある松並木は藤枝宿へと向かう街道沿いの約 560㍍の松並木で、江戸時代以降も松を植えて街道の景観を守り伝えたそうです。
おわりに
「弥次さん喜多さん、駿州の旅」についての記事、当初は1つにまとめようと思いましたが、あれも入れなきゃ、これも入れなきゃと思っているうちに文字数が膨大な(私にとってはですが・・・。)量になることがわかり、2,3に分割しようと前の記事を概要のみで切りました。今回も記事を書き進めるうちに、また‟あれも入れなきゃこれも入れなきゃ病”(?)が再発して、また文字数が膨らみ、最終的には「弥次さん喜多さん、駿州の旅」関連の記事は6つくらいになりそうです。マイナーなローカルな記事で申し訳ありませんが、旅行に行きたくても、新型コロナウイルスの感染のためにご旅行を自粛されている方で、藤枝や静岡の関心がある方がご覧になっていただけたら幸いです。
参照:Wikipedia:リアルタイムストラテジー、ストラテジーゲーム、
大旅籠柏屋、本陣、岡部宿内野本陣史跡広場
岡部宿 内野本陣跡、笠懸の松、旧東海道の松並木(内谷地区)
お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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