今週のお題「梅雨の風景」
昨日と今朝は梅雨の晴れ間でしょうか、時折雲の切れ間からお日様が顔を覗かせています。朝早く目覚めたので、近くの蓮華寺池公園(れんげじいけこうえん)まで散歩がてら、蓮の花を見に行ってきました。
今の時期、蓮華寺池公園は公園の名前の由来となっている蓮と睡蓮が見頃で、池の南西のほとんどの水面を覆います。蓮の花は朝早く開花し、昼頃には閉じてしまうため午前中が鑑賞するにもってこいの時間帯です。私と同じように美しい蓮の花を見ようとする人がかなりいて、公園の駐車場は朝の6時過ぎの早い時間帯にもかかわらず、すでに10数台くらい駐車していました。池の周りにはお目当ての画像を撮ろうとシャッターチャンスを伺うカメラ親爺が多数いましたし、また健康長寿の街‘藤枝’らしくラジオ体操やジョギングで汗を流す人もいて、早朝から蓮華寺池公園は多くの人で賑わっていました。
さて蓮と睡蓮ですが、私はこの2つはてっきり同じものだと思っていましたが、実は葉の形や花の咲き方にかなり違いがあります。違いを表にまとめてみると(グレゴリウス講座 Title53 スイレンとハス を参照しました)、以下のようになります。
蓮 | 睡蓮 | |
---|---|---|
葉 | 円形、切れ込みなし。 撥水性あり。 光沢なし。 浮き葉と立ち葉がある。 |
円形か楕円形、切れ込みがある。 撥水性なし。 光沢がある。 通常は浮き葉だけ |
花 | 水面から高く出て咲く。 花が終わると水上で花弁が散る。 果托ができる。 |
温帯性は水面に咲く。 熱帯性は水面から出て咲く。 花が終わると閉じて水中に沈む。 果托ができない。 |
根 | 地下茎が大きくなって蓮根になる。 | 温帯性は山葵(わさび)形の塊根 熱帯性は球根形の塊根 |
科目 | ヤマモガシ目ハス科ハス属 | スイレン目スイレン科スイレン属 |
花言葉 |
「清らかな心」「神聖」「離れゆく愛」「雄弁」 |
「清純な心」「信頼」「信仰」 |
注)果托(かたく)・・・種が作られる部分を指すそうです。
撥水性(はっすいせい)・・・水をはじく性質
確かに葉を比べて見ると、睡蓮には切れ込みがありますが、蓮にはありません。
蓮の葉
睡蓮の葉
次に花を比べて見ると、蓮の花は水面から出て咲いています。
蓮の花
蓮の花を拡大してみます。真ん中の丸い淵が黄緑なのが果托です。
次に睡蓮の花、蓮華寺池の花は温帯性なので水面に咲いています。
睡蓮の花
こちらも拡大してみると、蓮とは違って果托はありません。
公園のランドマークである蓮華寺池の周りを歩いていると、藤枝市郷土博物館の手前くらいの場所に鳥居が見えてきます。蓮華寺池の歴史は古く、400年以上も前に灌漑用として作られた人工池ですが、作られて100年、200年経つと自然の池のようになり、いつしか得体のしれない生き物が棲むようになり、池で遊ぶ子供たちに悪さをするようになったとか。
当時の村の長老たちは得体のしれない生き物を鎮めようと、池の畔に水の神様である弁財天を祀り、池の守り神として参拝するようになったそうです。それ以来得体のしれない生き物の悪さはピタリと止まったそうです。弁財天は今も同じ場所に祀られており、毎年4月5日には弁財天に日頃の感謝を込めて「蓮華寺池弁天祭」が催されます。
蓮華寺池をさらに歩くと、見頃は過ぎましたが、公園の所々に紫陽花が綺麗な花を咲かせていました。
蓮華寺池は一周約1.5㌔、今朝は日頃の運動不足解消のために池を二周、3㌔ほど歩きました。歩き終えて疲れたのでちょっと公園のベンチで座りひと休み。近くのコンビニで買ったお握りを頬張りながら、何気に池を眺めていたら、鴨が池のフチで毛繕いをしていました。可哀想にどうやら群れからはぐれたようです。鴨はしばらくそこにいましたが、いつの間にか池を独りぼっちで泳いでいました。気のせいか、ぼっちの鴨君の目はどことなく寂しげでした・・・。
蓮華寺池は天然記念物に指定されている鬼蓮(おにばす)を育成している調整池があります。こちらの方は残念ながらまだ花を咲かせていませんでした。8月頃から花を咲かせるそうなので、またその時期に観に来ようと思います。
参照:グレゴリウス講座 Title53 スイレンとハス
伊豆・駿河観光ガイド 『駿河湾★百景』Vol.54蓮華寺池公園(藤枝市)
「花・水・鳥」をテーマに作られた蓮華寺池公園、四季を通じて美しい花々を愛でることができます。そんな蓮華寺池公園の花々についての写真付きの記事です。拙い文章で蓮華寺池公園の魅力を今一つ惹きだせませんが、読んでいただけたらうれしいです。
拙い文章と写真で恥ずかしい限りですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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