五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

静岡途中下車の旅 ~ 静岡鉄道編⑤ 狐ヶ崎駅・桜橋駅編~

 2月も中旬、寒さはまだまだ厳しいですが、昨年度よりの交代勤務は遅出、深夜出が中心となったので、朝が寒くてなかなか布団から出られないことはなくなりましたが、それでも夜や早朝に帰ったからの湯船に浸かるのがつい億劫になりがちで、徒に時間を浪費してしまいます。それでも春はもうすぐです。早く暖かくなることを心待ちにしています。

◆◆◆この記事の目次◆◆◆ 

はじめに

  11月のブログ記事で静岡鉄道途中下車の旅を取り上げました。草薙駅で終わてしまい、12月に記事を書く下りでしたが、年末年始の慌しさと新型コロナの感染のこともあって、草薙駅より先には出掛けることが出来ませんでした。

 ようやく今月の始め、息子の大学受験の会場が静岡市清水区になったので、送迎と合わせて、草薙-新清水間の途中下車の旅に出かけることにしました。当日(2月2日)は冬晴れのいい天気で、後程写真も掲載しますが、この時期らしく富士山もはっきり拝むことが出来ました。特に今年の冬は富士山に雪がないと心配されましたが、ようやく今年になってまとまった積雪量があったようで、例年のように雪化粧をまとい、冬空に荘厳な姿を見せています。

 

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途中下車の旅 7-1 ~ 狐ヶ崎駅:狐ヶ崎ヤングランド跡地と上原堤(宗丹池)

 今回は前回の草薙駅から先の途中下車の旅を紹介します。草薙駅から乗車し、新清水へ向かう途中、最初に下車したのは狐ヶ崎駅(きつねがさき えき)でした。狐ヶ崎駅は静岡鉄道静岡清水線の中で草薙駅に次ぐ4番目に乗降客が多い駅です。

 駅開業は1908年、開業当初の駅名は駅がある地名をとって上原駅としていましたが、1927年に狐ヶ崎遊園地が開業したのを機に遊園前駅と改称しました。さらに1968年に狐ヶ崎遊園地が狐ヶ崎ヤングランドと改称されたことに伴い、駅名も狐ヶ崎ヤングランド前と改称、その後1980年代の後半に現在の駅名になったとされています。

 狐ヶ崎ヤングランドは施設の老朽化などに伴い、1993年に閉園し、その跡地は現在はイオン清水店として営業しています。

 

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イオン清水店

 狐ヶ崎遊園地のCMソングとして、静岡鉄道が依頼・制作したのが「ちゃっきり節」です。ちゃっきり節の作詞は当時日本を代表する詩人となった北原白秋が担当しています。何でもちゃっきり節の歌詞は静岡で白秋が芸者遊びの最中に思いついたそうです。1932年に芸妓から歌手に転身した市丸がレコードに吹き込んで、全国的な大ヒットになりました。

 


平成ちゃっきり節(公式)

 

 上原堤(うえはらつつみ)は農業用水のため池として、数百年に渡り、地域の人たちに利用されてきました。また狐ヶ崎ヤングランドが営業時にはボート遊びの場として大いに賑わっていたそうです。現在では観光に訪れる人も疎らで、池の周りの遊歩道も整備されていませんでした。今では花見やバードウォッチングなどで観光客がわずかに訪れるそうです。

 上原堤の別名の「宗丹池(そうたんいけ)」ですが、名前の由来は戦国時代の武将の若い頃の名前とという説があるようですが、詳細は分からず仕舞いでした。

 

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上原堤(宗丹池)

 

途中下車の旅 7-2 ~ 狐ヶ崎駅:上原子安地蔵堂

  上原子安地蔵堂(うえはらこやすじぞうどう)は、上原堤の袂にあります。地蔵堂が創建された年代は分かっていませんが、古来より長寿、安産、子育、安全の守護として、近隣の人々の信仰を集めてきました。

 1582年、徳川家康武田勝頼を攻める際、武田側の武将の穴山梅雪とこの地蔵堂で会見し、穴山梅雪は家康に投降し、これが武田氏滅亡の切掛となったと言われています。

 

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上原子安地蔵堂

途中下車の旅 8 ~ 桜橋駅:追分羊かん本店

  桜橋駅(さくらばしえき)は静岡清水線新清水駅へ方面に向かう方向の狐ヶ崎駅の次の駅です。桜橋駅周辺には名波浩さんや川口能活さんといった多くのJリーガーやサッカー関係者を輩出した旧市立清水商業(現在の市立清水桜が丘高校)やアニメ‟ちびまるこちゃん”の舞台となった静岡市立清水入江小学校があります。

 その‟ちびまるこちゃん”の舞台となった静岡市立清水入江小学校の近くに、以前のブログ記事でも紹介しましたが、追分羊かん本店(おいわけようかんほんてん)があります。

 

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追分羊かん本店

 追分羊かん本店の創業は1695年。江戸幕府3代将軍徳川家光公の時代、箱根山中で倒れた明からの僧侶を手厚く介抱した先代が、そのお礼として羊かんの製法を教わったことが起源とされています。

  追分羊かんの名前の由来は東海道清水港への道の分岐点(追分)に店を構えたことに因みます。東海道を旅する旅人や参勤交代の大名にも人気があり、徳川慶喜公や清水次郎長にも愛されたと言われています。

 

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道標 ~ 是より志三づ道 ~ 

  追分羊かん本店の横には「是より志三づ道(これよりしみずみち)」と彫られた道標が残されていました。

 追分羊かんの製法は餡を竹皮で包み、竹皮ひもで結んで蒸しあげるものです。夏に実際に追分羊かんを買ってきて食べてみましたが、あまり甘くなく、羊かんというよりはむしろ名古屋のういろうに近い感じがしました。

 

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追分羊羹

おわりに

  今回の記事で新清水駅まで紹介しようと思いましたが、新清水駅と狐ヶ崎駅・桜橋駅を合わせるとかなりの文字になるので、2回分に分けることにしました。次回は静岡鉄道途中下車の旅の最終回となります。

 

参照:Wikipedia 狐ヶ崎駅、狐ヶ崎ヤングランド、ちゃっきり節、市丸、追分羊かん

 

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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