五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

土用丑の日

 この前の記事ではまだ東海地方は梅雨が明けていませんでしたが、先週の20日に梅雨が明け、いよいよ夏本番となりました。相変わらず暑い日が続いています。一昔前では、たまに冷夏というのがあったように思いましたが、年齢のせいもあって、最近ではひと昔と違い、私にとっては耐えられないくらいと暑さになっています。そういう訳で電気代は今日の記事のタイトルではありませんが、うなぎ登りに上がっています。しばらくは財布👛の中身が気にある日々が続きますね・・・。

 さて今日は土用丑の日ですね。年に何回かの贅沢で、我が家でも今日はの蒲焼を買って、鰻丼🍚にして食べようと、近所で一番規模の大きいスーパーに買いに行きました。そこではまさかの品切れ・・・。次に行ったスーパーでも品薄状態!?

 「ひょっとして鰻って予約して買わなければ駄目だったのかなあ?」と多少焦りつつ、最後に行ったスーパーでは品定めできるくらいに商品があったので、何とか買うことが出来ました。それにしても鰻って高いですねえ!!1尾1980円もするとは・・・。

 ちなみにこのスーパーでは静岡産の鰻を店頭での実演販売で売っていました。鰻を炭火で焼いた香ばしい香りはよだれが出るほど美味しそうでした。ただちょっと値段が張ったことと夕食に食べるので一旦冷蔵庫に入れなければならなかったため、焼きたてではもったいないと思ったので、迷った挙句に静岡県のライバルでもある鹿児島産の冷凍ものを買いました。

 ちなみに鰻と言えば、真っ先に静岡県浜松市が思い浮かばれると思います。(少なくとも私には)そのまま考えると鰻の生産量の日本一は静岡県と思われがちですが、実際には生産量が多い方からに鹿児島県愛知県宮崎県と続き、静岡県は全国4位となっており、この順位はもう十何年も変わっていないようです。

 静岡県の鰻の生産量が減ったのは鰻の稚魚であるシラスウナギが激減したことにあり、一方の鹿児島県では温暖な気候と良質な天然水など鰻を生育する環境が整っていたことと、黒潮に乗ってきたシラスウナギが大量に獲れたことから、1990年代頃から養殖鰻の一大生産地となりました。今では静岡県の鰻の生産量は1557㌧(2021年)と鹿児島県の8772㌧に比べ大きく水をあけられています。

 鹿児島県には静岡の名産であるお茶に続いて鰻まで、しかもこれはもう十何年も前からトップの座を奪われていたとは・・・。静岡県民としては忸怩たる思いがします。

 そういえば子供の頃に過ごした九州では、夏になると土用丑の日に限らず、よく鰻を食べていたような気がします。鰻で思い出すのは父親が川で獲ってきたのか、貰ったかは忘れましたが、夏の暑い日、鰻をさばくの手伝わされた記憶があります。

 まな板に鰻を掴んで動かないようにして、を鰻の首のところ(?)に刺すのですが、鰻を掴んでおくのが子供の役割。これがまた大変で、鰻が暴れるので固定するのに一苦労。しかも鰻を触った人ならわかると思いますが、あのぬるぬるとした不快な感触で、しかも石鹸🧼で手を洗ってもなかなかぬるぬるは落ちません。さらに錐を刺すので大怪我でもしたらと生きた心地がしなかったのを覚えています。

 鰻はさばき方や調理の方法で関東風関西風がありますが、さばき方は子供の頃なので、あまり記憶がありませんが、鰻をさいてすぐに腸を出したのだから、よく言う関東風の「背開き」ではなく、関西風の「腹開き」だったと思います。

 ただ焼き方は関西風。関東のように蒸すことはせずに、いきなりタレを付けて七輪で焼いていました。タレも何十年も付け足してきた秘伝のタレではなく、醤油に砂糖や日本酒、みりんなんかを合わせた簡単なものでした。この我が家流(?)の鰻の蒲焼きは、少々生臭みはあり、食感がやや硬かったですが、偏食気味の私にも食べられる一品でした。しかし母親だけは鰻の生臭みが嫌いだったので、ほとんど口にすることはありませんでした。

 関東風と関西風の鰻の蒲焼き、実際に関西の鰻の名店の一品を食べたことはないので、個人的な感想をいいますが、美味しさに関して言えばやはり関東風に軍配があると思います。社会人になって、初めて関東風の鰻を食べた時には鰻のとろけるような柔らかさに吃驚!!あまりの美味しさに「これが鰻!?」とお店で思わず口走ったことがありました。あの時はちょっと恥ずかしい思いをしましたね。

 ちなみに鰻の蒲焼きの関東風と関西風の境界線は浜松から諏訪湖までの天竜沿いだそうで、実際に浜松や諏訪湖周辺では関東風・関西風のお店が混在するそうです。

 そういえば子供の頃、田舎の川で白い鰻が見つかったことがあり、これは全国のニュースにもなりました。時代は1970年代の前半で、ちょうど大気汚染など公害が話題になり始めた時期でした。何故白くなったのかは結局はわからず仕舞いだったようですが、当時の環境破壊のニュースと相まって、「もう鰻は食べられない」と地元では悲観めいた声があがっていました。

 あれから50年近くなりますが、今では鰻はすっかり貴重品種となりました。悲しいですが、近い将来に別の意味で「もう鰻が食べられない」日がくるかもしれませんね。

 

 

参照:All Aboutグルメ 山室 賢治

    「うなぎの蒲焼」関西風と関東風はどう違うの?比較してみた!

   日本養鰻漁業協同組合連合会 統計資料 都道府県別養殖鰻収穫量

   TV TOKYO 虎の門コラム 

    うなぎの名産地はどこ?美味しいうなぎが有名な県やブランドうなぎを紹介

写真:無料写真素材 写真AC うな重 ふじさん3776

 

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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