五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

カール復活か!?ふるさと納税返礼品のカールが大人気

 もうすぐ10月も終わります。早いもので2023年もあと2月を残すところになりました。月並みの言葉で申し訳ないのですが、月日が経つのは早いものですね。特に40、50、60と年を取るごとに実感しています。 

 さて今から6年くらい前に私はスナック菓子のカールについての記事を書きました。それはカールの製造元である明治製菓がカールの東日本で販売を中止するとの報を聞き、惜別の意味を込めて書いたものでした。

 

kitajskaya.hatenablog.com

 

 そのカールですが、思わぬ所から再び人気に火が付いたようです。産経新聞の記事からです。

 

 「おやつはカール「」のテレビCMで知られる明治のスナック菓子「カール」。今年から、国内唯一の生産工場がある松山市ふるさと納税の返礼品に採用され、カール目当てに東京を中心に東日本からの寄付が圧倒的に多いという。関西では今も身近なお菓子だが、平成29年から販売が西日本限定になったからだ。東日本の人たちから「懐かしい」と異例の反響を呼んでいる。

 カールは日本初のスナック菓子と銘打って昭和43年に登場した。原料はトウモロコシで、ノンフライ製法にこだわる。親しみやすいテレビCMや、「カールおじさん」というなじみのキャラクターもあり、全国的なブランド力を誇る。

 しかし、市場環境や顧客ニーズの変化などから売り上げは徐々に低迷。同社は平成29年に生産拠点を四国明治松山工場の1か所とし、商品も「チーズあじ」「うすあじ」の2種類にして西日本での販売に切り替えた。生産や物流コストなどから「関西地域以西への販売であれば何とか収益を確保できる」と判断したという。

 松山市は市内で生産されるカールのブランド力を生かそうと、今年からふるさと納税の返礼品に採用。4月26日から受付を始めた。1口6000円の寄付でカール10袋(1ケース)が返礼品として送られる。

 当初はチーズあじ、うすあじ各5000袋を用意したが、カールの人気と知名度は絶大だった。申し込みが殺到し、5月の大型連休のころには予定数に達する勢いで、その後数度にわたり追加発注。締め切った6月末には、チーズあじ7200袋、うすあじ9620袋まで増えたという。

 好評を受け、同じく5000袋ずつ用意して7月14日から第2弾2をスタート。チーズあじは翌日に確保分が、追加発注した10000袋も8月末でなくなった。9月28日には15000袋が完売した。

 担当の市地域経済課主任、小切山早織さんによると、同市のふるさと納税返礼品は約1000種類あり、「紅まどんな」などのブランド柑橘(かんきつ)、シラス、ポンジュース、旅行券が上位。カールはこれらに次ぐ人気ぶりで、第1弾の寄付額は1000万円を超えた。

 「松山市の場合、ふるさと納税の申し込みは東日本が7割、西日本が3割。ところがカールは東西比98対2ぐらいで圧倒的に東日本、東京が特に多い」と小切山さん。東京の人からは「こっちにはないから」との声が聞かれるという。

 東京出身で大阪で働く会社員の男性(29)も「今は東京で売ってないんですか」とびっくり。「子供のころから身近にあったので愛着がある。帰省の際には土産にしよう」と話した。

 松山市では第3弾の実施も予定する。小切山さんは「ふるさと納税をしてくださる方に楽しんでもらえるよう趣向を凝らしたい」とアピール。 明治広報部は「ふるさと納税によってカールが地元で愛されるスナック菓子であるとの認知強化にも貢献できればうれしい」とコメントしている。

         産経新聞 10月22日付 深層レポート愛媛発 松山市ふるさと納税に反響 より引用

 

 カール、懐かしいですね。カールが店頭から消える2017年9月に近くのスーパーから1ケース買った記憶があり、それ以降は2019年くらいに実家に帰省した際に5~6袋買って帰った記憶があります。

 カールは今は福井県岐阜県愛知県以東では販売されていません。ただ今では販売されている地域でも「チーズ味」と「うすあじ」の2種類しか製造されてはいないようです。通好みだった「カレーあじ」も残念ながら今では手に入れることはできません。

 記事ではふるさと納税の返礼品としてカールを選ぶのは東日本、特に東京が人が多いとし、「チーズあじ」の人気が高いとありますが、以前の記事にも書きましたが、カールは東日本と西日本では極端に嗜好が違っています。

 これも2017年の記事にも書きましたが、Jタウン研究所が2014年9月に行った「おやつのカールといえば何味ですか?」というアンケートでは以下の結果が出ています。

 

f:id:Kitajskaya:20170528083222p:plain

 

 グラフでわかる様に東西で「チーズあじ」「うすあじ」の人気が二分されています。これも以前の記事にも書きましたが、西日本出身の私はカールといったら当然「うすあじ」ですが、東日本出身の嫁は「チーズあじ」。「うすあじ」はスーパーの店頭ではほとんど見なかったそうです。ちなみに私の住んでいる静岡県ではカールは「チーズあじ」と「カレーあじ」に人気が二分され、「うすあじ」の支持は皆無だったそうです。

 カールが製造されている四国では「うすあじ」のシェアが70%で「チーズあじ」のシェアが20%、西日本でも「うすあじ」が「チーズあじ」のシェアの1.5倍あります。対して東日本では「チーズあじ」のシェアが「うすあじ」の倍以上あり、ふるさと納税の返礼に対してすぐさま欠品になるのはこうした背景があります。

 私の住んでいる静岡県藤枝市には明治製菓東海工場があり、国内5か所で作られていたカールの製造工場の1つでした。今はわかりませんが、かつては工場の外壁に高架となった道路から見えるように「カールおじさん」の絵が描かれていましたし、工場の入り口では「カールおじさん」のパネルが迎えてくれていました。

 

明治製菓 東海工場 (2017年撮影)

 

 

 ちなみに藤枝市内の小学校は小学校3年生の時くらいに明治製菓の工場見学が社会科の教育の一環として組まれているようです。息子が小学校3年生の時にここに行き、お土産にチョコレートなどのお菓子や文房具などを頂きました。ただ娘は小学校4年生の時に藤枝市に転校したため、明治製菓の工場見学には行けず終いで、息子のお土産を悔しそうに見ていたことを思い出します。

 6年前に惜しまれつつも一部地域を除き、生産を終了したカール。ふるさと納税の返礼品としてではありますが、反響を呼んでいます。口に含んだら忘れられない感触と塩辛い風味。東日本での生産再開にはハードルが高いと思いますが、是非とも昔のようにスーパーの店頭に並ぶことを願っております。

 

参照:産経新聞 10月22日付 深層レポート愛媛発

    松山市ふるさと納税に反響 カール返礼品東日本から寄付殺到

   Jタウン研究所 2014年10月3日

    「カールの味といえば?」という質問で、相手の出身地がわかる

 

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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