◆◆◆この記事の目次◆◆◆
- はじめに
- 2023年秋季静岡学生野球リーグは日本大学国際関係学部が圧倒的な強さでリーグ最多の27回目の優勝
- 2023年秋季リーグ 開幕時の予想
- 春季3位から躍進、日本大学国際関係学部が13勝1敗と他校を寄せ付けず、27回目の優勝!!
- 2023年秋季リーグ戦を振り返って
- 東海地区学生野球秋季大会の結果
- おわりに
はじめに
10月も残り少なくなってきました。最近では日の入りが早まってきたのと相まって、朝晩はめっきり涼しくなってきました。今年も11月、12月と2月を残すこととなります。言い古された言い方ですが、月日が経つのが本当に早いですね。
第二の社会人生活が始まって、半年が過ぎようとしています。責任のない立場となり、ほぼ残業がない日々を送り、気楽な立場だとも言えますが、ただそれ以上に体にガタが来ていることを痛感しております。慢性的に胃腸が弱いことに加え、最近では結構な頻度で整形外科、耳鼻科、歯科にお世話になることしばし。この状態で果たして第二の社会人生活の終焉を迎える65歳までもつのか?不安は尽きません。
2023年秋季静岡学生野球リーグは日本大学国際関係学部が圧倒的な強さでリーグ最多の27回目の優勝
私は何年か前から私は世間ではあまり注目されることがない超マイナーな静岡県学生野球リーグについての記事を書いてきました。今年もその秋季静岡学生野球リーグが10月8日に閉幕しました。今季は日本大学国際関係学部が13勝1敗と圧倒的な強さで、2021年春以来2年ぶり(5季)、リーグ最多の27回目の優勝を果たしました。
以下は順位表です。
順位 | 大学名 | 試合数 | 勝利 | 敗退 | 引き分け | 勝率 |
1 | 日本大学国際関係学部 | 14 | 13 | 1 | 0 | 0.929 |
2 | 静岡産業大学 | 14 | 11 | 3 | 0 | 0.786 |
3 | 東海大学静岡キャンパス | 14 | 10 | 4 | 0 | 0.714 |
4 | 静岡大学 | 14 | 8 | 6 | 0 | 0.571 |
5 | 常葉大学浜松キャンパス | 14 | 6 | 8 | 0 | 0.429 |
6 | 静岡理工科大学 | 14 | 3 | 11 | 0 | 0.214 |
6 | 聖隷クリストファー大学 | 14 | 3 | 11 | 0 | 0.214 |
8 | 常葉大学静岡キャンパス | 14 | 2 | 12 | 0 | 0.143 |
歴代の優勝校です。なお浜松大学は現常葉大学浜松キャンパスです。東海大学海洋学部は現東海大学静岡キャンパスに改名となりました。
年度 | 優勝校 | 優勝回数 | 2位 |
1999年秋 | 浜松大学 | 初 | 静岡大学 |
2000年春 | 浜松大学 | 2 | 静岡産業大学 |
2000年秋 | 静岡産業大学 | 初 | 浜松大学 |
2001年春 | 静岡大学 | 初 | 浜松大学 |
2001年秋 | 浜松大学 | 3 | 静岡大学 |
2002年春 | 静岡大学 | 2 | 浜松大学 |
2002年秋 | 日本大学国際関係学部 | 初 | 静岡大学 |
2003年春 | 静岡産業大学 | 2 | 東海大学海洋学部 |
2003年秋 | 浜松大学 | 4 | 静岡大学 |
2004年春 | 日本大学国際関係学部 | 2 | 東海大学海洋学部 |
2004年秋 | 東海大学海洋学部 | 初 | 静岡産業大学 |
2005年春 | 日本大学国際関係学部 | 3 | 東海大学海洋学部 |
2005年秋 | 東海大学海洋学部 | 2 | 日本大学国際関係学部 |
2006年春 | 日本大学国際関係学部 | 4 | 静岡産業大学 |
2006年秋 | 日本大学国際関係学部 | 5 | 浜松大学 |
2007年春 | 日本大学国際関係学部 | 6 | 東海大学海洋学部 |
2007年秋 | 日本大学国際関係学部 | 7 | 東海大学海洋学部 |
2008年春 | 東海大学海洋学部 | 3 | 日本大学国際関係学部 |
2008年秋 | 日本大学国際関係学部 | 8 | 東海大学海洋学部 |
2009年春 | 東海大学海洋学部 | 4 | 静岡大学 |
2009年秋 | 日本大学国際関係学部 | 9 | 浜松大学 |
2010年春 | 東海大学海洋学部 | 5 | 浜松大学 |
2010年秋 | 日本大学国際関係学部 | 10 | 東海大学海洋学部 |
2011年春 | 日本大学国際関係学部 | 11 | 東海大学海洋学部 |
2011年秋 | 日本大学国際関係学部 | 12 | 浜松大学 |
2012年春 | 日本大学国際関係学部 | 13 | 浜松大学 |
2012年秋 | 浜松大学 | 5 | 日本大学国際関係学部 |
2013年春 | 日本大学国際関係学部 | 14 | 常葉大学浜松キャンパス |
2013年秋 | 日本大学国際関係学部 | 15 | 常葉大学浜松キャンパス |
2014年春 | 静岡大学 | 3 | 常葉大学浜松キャンパス |
2014年秋 | 日本大学国際関係学部 | 16 | 静岡大学 |
2015年春 | 常葉大学浜松キャンパス | 6 | 日本大学国際関係学部 |
2015年秋 | 日本大学国際関係学部 | 17 | 東海大学海洋学部 |
2016年春 | 日本大学国際関係学部 | 18 | 東海大学海洋学部 |
2016年秋 | 日本大学国際関係学部 | 19 | 静岡大学 |
2017年春 | 日本大学国際関係学部 | 20 | 静岡大学 |
2017年秋 | 日本大学国際関係学部 | 21 | 東海大学海洋学部 |
2018年春 | 日本大学国際関係学部 | 22 | 東海大学海洋学部 |
2018年秋 | 日本大学国際関係学部 | 23 | 静岡産業大学 |
2019年春 | 東海大学海洋学部 | 6 | 日本大学国際関係学部 |
2019年秋 | 日本大学国際関係学部 | 24 | 東海大学海洋学部 |
2020年春 | ― | ― | ― |
2020年秋 | 日本大学国際関係学部 | 25 | 静岡産業大学 |
2021年春 | 日本大学国際関係学部 | 26 | 静岡産業大学、静岡大学 |
2021年秋 | 静岡大学 | 4 | 日本大学国際関係学部 |
2022年春 | 静岡大学 | 5 | 日本大学国際関係学部 |
2022年秋 | 静岡産業大学 | 3 | 日本大学国際関係学部、静岡大学 |
2023年春 | 東海大学静岡キャンパス | 7 | 静岡大学 |
2023年秋 | 日本大学国際関係学部 | 27 | 静岡産業大学 |
2023年秋季リーグ 開幕時の予想
開幕当初はいつも通りに春季優勝の東海大学静岡キャンパスを筆頭に、春季プレーオフで惜しくも敗れた静岡大学、静岡産業大学、日本大学国際関係学部の常連上位4校が優勝争いを展開されると予想されました。
東海大学静岡キャンパスは、春季優勝の立役者となったエースの佐藤 孝介投手と打者では山本 好輝選手と投打の軸がしっかりとしており、加え左腕の宮原 駿介投手も調子を上げてきており、一歩抜きんでていた存在でした。
対抗する春季プレーオフ敗退の静岡大学は、プレーオフで東海大学静岡キャンパスのエース佐藤 孝介投手と投げ合い最優秀防御率を獲得した吉田 哉太投手が順調な仕上がりを見せており、打者でもプロ注目の佐藤 啓介選手も好調を維持していました。また昨秋のリーグ新人戦を制した新戦力の台頭もあり、春の雪辱に燃えていました。
昨秋の優勝チームの静岡産業大学は主力に故障が相次ぎ、序盤戦は苦戦が予想されましたが、2年生エース見目 大弥投手を中心に将来性がある若い選手が多いので萩原 輝久監督の采配に期待が持たれていました。最多優勝を誇る日本大学国際関係学部は、最終学年から頭角を現してきた杉田 健投手を中心に5季ぶりとなる王座奪還を目指していました。
今季注目となったのは春季7位と低迷する常葉大学浜松キャンパス。常葉大学浜松キャンパスはリーグ優勝6回を誇る名門ですが、2015年春を最後に優勝から遠ざかっています。今季から静岡高校を2回甲子園に導いた鈴木 祥充監督が就任し、下位低迷からの脱出を図ります。鈴木監督は「エラーと無駄な四球を減らし、負けない野球を目指したい」と述べられており、その手腕に名門復活の期待の声が上がっていました。
昨秋の台風の目になった聖隷クリストファー大学、少ないメンバーで健闘している静岡理工科大学、最近低迷が続いている常葉大学静岡キャンパスは上位校相手に奮闘し、春からの順位を少しでも上げられることが期待されました。
春季3位から躍進、日本大学国際関係学部が13勝1敗と他校を寄せ付けず、27回目の優勝!!
2023年の秋季静岡県学生野球リーグは最終節を残し、日本大学国際関係学部が破竹の12連勝で優勝目前でしたが、昨秋の覇者静岡産業大学が土壇場で意地を見せます。エースの見目 大弥投手が春の王者東海大学静岡キャンパスを相手に、今季初の完封勝利を収め、対戦成績を10勝2敗し、最終節の日本大学国際関係学部との直接対決に望みを託します。ここで静岡産業大学が連勝すれば、対戦成績で12勝2敗と5分となり、春季同様にプレーオフに持ち込むことが出来ます。
迎えた最終節第1戦、日本大学国際関係学部の先発は左の勝間田 康生投手、対する静岡産業大学の先発は見目 大弥投手で始まったこの試合、先取点を奪ったのは静岡産業大学でした。4回裏2死満塁のチャンスで、秋季は右肩の怪我のため開幕から出遅れていた春季リーグ本塁打王の後藤 維吹選手がライト前へ2点タイムリーヒット。これを見目 大弥投手が日本大学国際関係学部の反撃を1点に抑え、2試合連続完投勝利し、優勝に望みを残しました。
日本大学国際関係学部は9安打を放つも得点は僅か1点と打線が繋がらず、全勝優勝を逃してしまいました。エース杉田 健投手は体調不良で先発を回避しましたが、途中から登板し、3回を5奪三振パーフェクトに抑えていただけに悔やまれる試合となってしまいました。
この試合で静岡産業大学は2位以内が確定し、日本大学国際関係学部とともに第54回明治神宮野球大会への出場権をかけ、第19回東海・北陸・愛知三連盟王座代表決定戦への東海地区代表として出場をかけた東海地区大学野球秋季選手権大会への出場権を獲得しました。(ちょっと複雑ですが・・・。)
翌日の最終節第2戦、負ければプレーオフと劣勢に立たされる日本大学国際関係学部でしたが、前日の試合の憂さを晴らすかのように打線が奮起しました。小刻みに得点を重ね、結果12安打で7得点を挙げ、投げては先発の林 京平投手が静岡産業大学打線を被安打3に抑え零封。試合は8回コールドで日本大学国際関係学部が快勝しました。この結果、日本大学国際関係学部は対戦成績13勝1敗、全勝優勝を逃したものの、2021年春季以来5季ぶりリーグ最多の27年度目の優勝を決めました。
2023年秋季リーグ戦を振り返って
次に2023年秋季リーグを振り返ってみます。
5季ぶり27回目の優勝を果たした日本大学国際関係学部ですが、春季3位タイの王者らしからぬ成績に奮起し、課題だった打力不足を積極的な走塁とエンドランを絡め得点力をアップし、春季から頭角を出し、ドラフト候補にもなった杉田 健投手や林 京平投手などの投手陣も充実し、完成度の高いチームに仕上がりました。それは今季13勝1敗と他校を寄せ付けない成績が証明しています。
2位の静岡産業大学は序盤の故障者が続出したことが最後に響きました。いみじくも萩原 輝久監督が最終戦で「うちは点を取らなければ勝てない」と語っていたように春季リーグ本塁打王の後藤 維吹選手の序盤欠場と不調は痛かったと思います。ただエースの見目 大弥投手、主力打者の後藤 維吹選手の投打の主力がともに2年生なので、来季以降に非常に期待が持てるチームだと思います。
春季優勝の東海大学静岡キャンパス、選手層が厚く、開幕前は優勝候補の筆頭でしたが、下位の聖隷クリストファー戦での1敗と日本大学国際関係学部で連敗したのが痛かったです。チーム防御率・打率とも優勝した日本大学国際関係学部にかなり離されたことも優勝できなかった敗因だと思われます。ただ上位2校とは力の差は僅かなので来季は期待が持てると思います。
4位の静岡大学は序盤で常葉大学浜松キャンパスに1敗したのを含め、上位校との取りこぼしが目立ち、思うような成績を残すことが出来ませんでした。特にチーム打率が8校中6位の.225と不調を極めており、これは下位の聖隷クリストファー・常葉大学浜松キャンパスの後塵を拝しており、打力アップが今後の課題となっています。
今季で最も躍進したのは5位の常葉大学浜松キャンパスだと思います。前述したように今季から静岡高校を2回甲子園に導いた鈴木 祥充監督が就任しましたが、早速その効果は出ていて、序盤の静岡大学戦に1勝しており、全敗はしたものの上位3校とも互角の試合をしています。下位との取りこぼしを無くせば、監督経験が豊富で野球を知り尽くしている鈴木監督だけに必ずや名門復活の兆しが見えてくるものと期待が持てます。
6位タイの静岡理工科大学、部員数は僅か12名、チーム防御率・打率とも8校中8位、圧倒的な不利な状況でしかも理科系なので練習にも時間が取れない中でこの成績は某朝のワイドショーではありませんが、思わず‟あっぱれ!!”と言いたくなります。これまで通りの効率的な練習と頭を使った野球で上位チームに一泡吹かすような試合を来期以降に期待しています。
同じく6位タイの聖隷クリストファー大学、こちらも静岡理工科大学同様に部員数15名とかなり少なめですが、こちらは個人的にはレベルが高い人材もちらほらと見受けられ、特にチーム打率は8校中4位とレベルの高さが見受けられます。潜在的には上位進出の能力はあるので、まだリーグに加盟して浅いだけに試合経験を通じて、勝ち方を学んでほしいと願っております。
残念ながら最下位に甘んじた常葉大学静岡キャンパス、県内では静岡大学に次ぐ規模の総合大学だけにこの成績は少し物足りなさを感じています。常葉大学静岡キャンパスは2018年に富士市にあったキャンパスが統合し、静岡市に移転し都市型の大学になってまだ日が浅く、都市近郊型のキャンパスにありがちな練習環境がまだ整備されていないような気がします。環境さえ整ってくれば、良いところまで行けると思いますので、長期的な視点で見守っていきたいと思います。
東海地区学生野球秋季大会の結果
10月21日と22日に静岡県の浜松球場で行われた東海地区学生野球秋季大会で、静岡県代表に選出された2校。うち日本大学国際関係学部は21日の第一試合で三重県代表の皇学館大学と対戦しました。この試合は点の取り合いとなり、日本大学国際関係学部は先発した杉田 健投手が8回被安打12、失点6と不調でしたが、最終的には日本大学国際関係学部が7-6と皇学館大学との打撃戦を制し、翌日の東海地区大学代表決定戦に駒を進めました。
続く第二試合では静岡産業大学は岐阜県代表の中部学院大学と対戦。静岡産業大学は連打と相手の送球ミスで3点を先制したものの、中部学院大学は先発のエース見目 大弥投手を完全にノックアウト。見目 大弥投手は5回被安打13、失点8と大不調でした。これが最後まで響き、静岡産業大学は9-5で中部学院大学に敗退しました。
翌日22日の東海地区大学代表決定戦、日本大学国際関係学部と中部学院大学の試合、日本大学国際関係学部の先発は静岡産業大学戦で好投した林 京平投手でしたが、この試合では林 京平投手が絶不調。2回1/3で被安打は2ながらも5四死球、冒頭、失点4と3回も持たずに降板。打線も相手と同じ6安打を放つも要所を締められて得点を奪えずに5-0と中部学院大学に完敗しました。
東海地区学生野球秋季大会を制した中部学院大学は第54回明治神宮野球大会への出場権をかけ、10月28日、29日に石川県の小松運動公園末広野球場で行われる第19回東海・北陸・愛知三連盟王座代表決定戦に出場し、北陸大学野球連盟1位の金沢学院大学と対戦します。
この試合の勝者が愛知大学役連盟代表の名城大学と北陸大学野球連盟2位の福井工業大学の勝者と対戦し、勝ったチームが東海地区代表として明治神宮野球大会に出場します。
おわりに
昨日行われた東海地区学生野球秋季大会で静岡県の代表と出場した日本大学国際関係学部でしたが、やはり岐阜・三重の壁は厚く、今回も明治神宮野球大会に静岡県の代表が出場することは叶いませんでした。ただ静岡県の学生野球のレベルもプロに進む学生が徐々にですが増えていますので、近い将来は必ず‟神宮への道”は開かれるものと確信しております。
毎年秋の静岡野球リーグの記事を書き終えるたびに、今年も残りが僅かになっていることと冬が近くなっていることを自覚します。特にここ数年はドカ雪が冬のしょっぱなから到来し、交通機関がマヒしているの見ています。特に出かける予定はなく、静岡には滅多なことでは雪⛄が降ることはありませんが、寒くなるであろうことは予測しております。
ただ残念ながらすでに懐具合は冬が到来し、銀行預金🏦の残高をヒヤヒヤしながら見ています。困ったものですね・・・。
参照:あなたの静岡新聞
2023年8月26日付
静岡学生秋季リーグ、きょう開幕 東海大静岡など4チームの争い
2022年10月9日付
静岡学生秋季リーグ 日大国際5季ぶり優勝
スポーツ報知
2023年8月25日付【大学野球】
静高を2度甲子園に導いた鈴木祥充監督が常葉大浜松を変える…
静岡学生野球秋季リーグ・26日開幕
2023年10月2日付【大学野球】
静岡産業大が優勝戦線残った!…エース・見目大弥が東海大静岡を完封
日刊スポーツ
2023年10月7日付
静岡産大2季ぶり優勝に望みつなぐ
後藤維吹の決勝打で首位・日大国際関係に競り勝つ
写真:無料写真素材 写真AC 球場の観客席 ぴーうさ
お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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