先日会社の先輩たちと法多山の夜景を観に行きました。
法多山、「はったさん」と読みます、は静岡県中部の袋井市にあります。高野山真言宗の別格本山の寺院で、寺号を尊永寺と言います。法多山は山号で同じく袋井市にある遠州三山(法多山尊永寺、萬松山可睡斎、医王山油山寺)の一つであるため、こちらの山号の方がよく知られています。
法多山の本尊は正観世音菩薩で、正観世音菩薩は厄除開運のご利益があるとされ、古来より厄除観音と知られています。法多山の歴史は古く、725年に聖武天皇の勅命を受け、「大悲観音応臨の聖地」を探し求めた行基上人が、この地に自ら刻んだ本尊正観世音菩薩を安置したのが縁起とされています。
中世以降は守護大名であった今川氏の庇護を受け、その後は豊臣氏、徳川氏の寺領としての安堵を得て、幕末までは維持されました。最盛期には60の子院があったとされています。明治維新に朱印地返還、子院を廃して尊永寺と改め今日に至ります。
手振れで、しかも夜間撮影なのでわかりずらいかもしれませんが、法多山の境内入り口にある仁王門です。仁王門は1640年に建立され、国の重要文化財に指定されています。
11月23日から12月3日まで、境内は17:00から21:00までライトアップされており、ちょうど紅葉の季節でもあり、赤や黄色、それと緑のコントラストがとても綺麗でした。
法多山を訪れた時は18:00くらいでしたが、空にはお月様が出ていて、何となく風情がありました。
法多山の中には神社が3つあり、そのうちの1つの二葉神社。かつては浜松市の遊郭にあった神社で、遊郭の解体後の1956年に法多山に移動されました。二葉神社は芸者、茶屋など夜の世界で働く女性の守り神として信仰されており、現在でもサービス業や客商売に携わる女性にご利益があるとされています。
暗くてわかりずらいですが、法多山本堂です。本堂は度々戦火や火災に遭い、現在の本堂は1983年に建立当初の姿を再建したとされています。
法多山は江戸時代より厄除だんごが名物となっています。厄除だんごは江戸時代末期に門前に住む寺士八左エ門が観世音名物団子🍡を登城の際に土産物に添えることを発案したことが始まりとされ、将軍家より「くし団子」と命名され、以降参拝客も食することとなり、厄除だんごとして今に至っています。
写真ではちょっと見にくいのですが、だんごは小ぶりで串にさされたものが5つ並んでおあり、その上に少し粗目のこし餡がたっぷりとかかっています。5本の串にさされただんごは、頭・首・胴体・手・脚を表しており、だんごに厄除の意味をこめたものとされています。
厄除 法多山名物だんご
お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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