齢を取ると月日の流れが早く感じられます。早いもので2016年もすでに1か月が経とうとしています。最近ではやっと冬らしくなりましたが、季節感を感じるのはいい事なのですが、やはり気になるのは光熱費。この寒さを恨めしく思っている小さい自分がいます。
さて、ちょっと前になりますが、産経新聞に新しい天体についての記事が載りました。それによりますと、
米カリフォルニア工科大のチームは20日、海王星の外側に新たな惑星が存在する可能性があると発表した。太陽系外縁部にある天体の軌道を分析した結果、分 かったという。実際に観測によって見つかると、準惑星に「格下げ」となった冥王星に代わり太陽系の第9惑星になると期待される。
チームは米メディアに「5年以内には望遠鏡で発見されるのではないか」と予測を示している。2008年に同様の手法で海王星の外側に惑星があると指摘した向井正・京都情報大学院大教授は、「これまでもいくつか似た仮説が出ているが、内容が少しずつ異なる。関心が高まり、もっと多くの観測が行われることを期待したい」と話した。
チームによると、惑星は地球の10倍程度の質量があり、太陽から海王星までの平均距離(約45億キロ)の20倍遠い軌道を回っている。太陽の周りを1周するのに1万~2万年かかるという。木星や土星などと同じガス惑星とみられる。
チームは太陽系外縁部の「カイパーベルト」と呼ばれる領域の周辺にある6個の天体に注目。太陽の周りを回るスピードや、軌道の傾き などから計算すると、大きな質量を持つ未知の天体の影響を受けていることが分かり、新たな惑星が存在すると理論的に示した。
太陽系の第9惑星はもともと冥王星を指していたが、質量が小さいことなどを理由に、06年の国際天文学連合総会で準惑星とされた経緯がある。
海王星より外側に惑星が存在する説は以前から唱えられてきました。1930年に冥王星が発見されましたが、1990年代以降、機器設備の向上もあり、同じ領域に冥王星に似た天体が次々と発見されました。また他の8つの太陽系の惑星と比べて可なり性質が違うことから、「冥王星って惑星?」という議論が湧いてきました。2005年に冥王星より大きいとされる惑星エリスが発見されたことで、その議論を終止符を打つべく翌2006年8月チェコのプラハで「国際天文学連合」の総会が開かれ、惑星の定義づけがなされまれました。
それによると、惑星とは、(Wikipedia-冥王星 国際天文学連合での議論より引用)
- 太陽のまわりを公転していること。
- 自己の重力によって球形になるほど十分な質量を持っていること。より明確にいうと、自己の重力により重力平衡形状になっていること。
- 軌道上の他の天体を排除していること。
残念なことに、この会議で冥王星は上記3の条件を満たさず“準惑星”に降格となります。この冥王星の降格に世界中、と言っても主にアメリカですが、冥王星を発見したクライド・トンボーがアメリカ人であったこともあり、降格に反対するキャンペーンもあったそうです。何でもディズニー映画のキャラクターであるプルートは冥王星の英語表記“Pluto”から採られたとか。それほど愛着が強いせいでしょうか、2007年にはニューメキシコ州で、2009年にはイリノイ州で毎年3月13日を「冥王星の日」と定め、「州の上空を取っている間は、冥王星は惑星として扱われる」としたそうです。もっとも冥王星がニューメキシコ州やイリノイ州の上空を通ることはないそうですが・・・。
そんな冥王星ですが、地球から約48億キロも離れていることもあり謎多い天体です。昨年7月にNASAの無人探査機「ニューホライズンズ」が冥王星と衛星「カロン」の撮影に成功しました。その結果、冥王星には天文学者の予想を大幅に覆す信じがたい事実が発覚したそうです。その辺をナショナル ジオグラフィックの日本語サイトは詳しく書いています。なお冥王星の衛星「カロン」も不思議な衛星で、直径が冥王星の2分の1以上と余りに大きいことから、共通の重心を周回する“二重準惑星”と考えられているそうです。
さて、今回発見が予想される天体、地球の10倍程度の質量があるとされていますが、そのことで思い出されるのが一部オカルトファンの間に語られた惑星“ニビル”。何でもその存在を追っていた科学者が相次いで死去するという曰くつきの惑星で、マヤの文明の終末論と相まって2012年に惑星ニビルが地球に接近し、人類が滅亡すると噂が巷で流行しました。結局はノストラダムスの大予言の時のように、人類が滅亡することはありませんでしたが、今でも2012年ではなく2015年、2016年から2018年だったとかとまだまだ噂話は拡大しているようで、油断はできないかもしれませんね。もっとも、その噂のニビルが接近するより、人類は己の醜い欲望を剥き出しにして愚かな戦争を起こして滅亡する可能性の方が高いと私は思いますが・・・。
ニビルは今から約4000年も前に栄えた古代シュメール文明の粘土板に記載された文書に登場し3600年の周期で地球に接近するそうです。シュメールの文献によるとそこに住む知的生命体である“アヌンナキ”が人類に文明を教授したとか。さて、私たち人類の恩人でもあるアヌンナキさん、今の地球をみてどう思うのでしょうか?私たちの行状に激怒し、やけを起こして地球を滅ぼすことにならなければいいのですが・・・。
おまけ;惑星に関しての過去の記事からです。
Isao Tomita - Holst - The Planets - Neptune - The Mystic
Wikipedia 冥王星、カロン(衛星)、エッジワース・カイパーベルト、惑星X
マナペディア 冥王星はなぜ太陽系の惑星から外されたのか
ナショナル ジオグラフィック日本版
冥王星に信じがたい5つの新事実発覚
写真:無料写真AC 45m電波望遠鏡 ma35
お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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