7月も残り僅かになってきています。私の住んでいる静岡県藤枝市はここ数日は強い雨☔が降ったと思うと、次の日はカンカン照り☀の蒸し暑い日が繰り返し続いています。いずれにしろ蒸し暑いのには変わりなく、インドア派の私は相も変わらず部屋🏠に入り浸りなので、ずっとエアコンを点けっぱなしにしています。また今週は夜勤になったので、昼夜逆転となり、昼間の熱い中にエアコンをつけています。そんなこんなで来月に来る電気代の請求に今から頭を抱えている訳で、特に今年は電力不足やエネルギー不足の問題も含めて、私史上最高の電気量になるのでは・・・、と侃々諤々の状態です。
◆◆◆この記事の目次◆◆◆
はじめに
さて今週のお題(すでに先週となってしまいましたが)は「SFといえば」ですが、実は私はSFには一家言あるのではないかと自負しています。というのも、私のSF好きはかなり年季が入っており、今でもSFドラマやドキュメンタリー物(スカパーの「古代の宇宙人」とか)をよく見ています。
子供の頃は、親の過干渉もあって内向的な性格で、加えて運動神経が絶望的に悪いせいか、外で友達と遊ぶことはあまりなく、大概は学校の図書館で本を読んでいました。さすがに60近い今となっては、老眼👓とか、ネット💻とかテレビ📺とか他の物白い物も多々あって、活字📖とは縁が遠くになってしまいましたが・・・。
小学校中学年の頃だったと思うのですが、読む本がSF中心となっていき、この中学年レベルの本には飽き足らなくなって、小学校高学年や中学校くらいの生徒が読むSF作品、今でいうジュブナイルの小説を貪るように読んでいました。そういえば図書館で本を借りるときに、図書係の高学年の男子生徒によく珍しがられたり茶化されたりしていたなあ・・・。
ジュール・ヴェルヌへの憧れ
最初に読み始めたSFは、やはりジュール・ヴェルヌやH・G・ウェルズといった古典的な大家の作品だったと思います。
この2大巨頭の作品ですが、どちらかと言えばジュール・ヴェルヌの方が子供向けに書かれていたのに対し、H・G・ウェルズはSFのマニアック層に向けて書かれていたように思います。SF好きな子供と言っても、私は当時小学校の中学年くらいだったので、さすがにH・G・ウェルズの世界は難解すぎて、また子供ながらの冒険活劇ものに対する憧れ、空想の世界では自分がヒーローになれるという、みたいなものもあって、ジュール・ヴェルヌの作品に次第にのめり込んでいきました。
ジュール・ヴェルヌの作品ですが、50年以上経った今となっては、当時読んでいた作品の内容もほぼ忘れかけています。ただ海底二万里についてはいまだに鮮明に記憶に残っていますし、私の人生の中で恐らく最初に感銘を受けた作品だったと思います。
この海底二万里というタイトルですが、私が子供の頃は、確か海底二万マイルだったような気がします。海底二万里はその他にも、海底二万リーグという呼び方もありました。
Wikipediaの引用によると、ジュール・ヴェルヌはフランスの作家で、海底二万里の原題は日本語訳で海底二万リューとあり、英語版の日本語訳も海底二万リーグとなっていました。翻訳された当初は、リューの単位に合わせて、海底六万哩(マイル)というタイトルとされましたが、これが原題の「二万」と混合され、海底二万マイルとして広がったそうです。
距離の単位として、マイルは約1.6㌔、リュー(リーグ)は4㌔。里は約3.9㌔となります。海底二万里というタイトルは、リュー(リーグ)と里がほぼ同じ距離であることと語感が似ていることからつけられたそうです。タイトルの二万マイルと二万リーグ・二万里では約64000㌔も差があるですね!!地球🌏の一周が約40000㌔なので、これは地球約1.5周分の誤差があることになりますね!!
海底二万里は海難事故を調査するフランスの学者ら3人が、調査中に事故にあい、ネモ艦長を名乗る謎めいた人物が極秘裏に建造した新鋭潜水艦ノーチラス号に救助され、海洋を巡るという冒険譚です。ネモ艦長は国籍不明の設定で、性格的にはかなりの二面性を持ち、曲者のように描かれていました。
ネモ艦長は地上世界を極端に嫌い、海中世界を好んでいますが、ネモ艦長に憧憬は抱きつつ、私だったら狭い館内で長い時間過ごすのはとてもじゃないけど耐えられないと思いました。その背景には当時太平洋戦争で戦火に散った人間魚雷回天の事を漫画で知って、それが頭をよぎっており、その狭い中で死んでいくという計り知れない恐怖が心の中に合ったのだと思います。
ジュール・ヴェルヌがこの海底二万里を書いたのは1870年ですが、その時代に巨大な潜水艦を発想したこと自体、凄いことと思いましたし、ネットで知ったのですが、実際に物語ではネモ艦長のノーチラス号の概要も記載されています。ただ私が読んだのは、小学校高学年から中学校向けに書かれた物なので、そのような記述はなかったのではないでしょうか?今となっては記憶は曖昧ですが・・・。
ノーチラス号はネモ艦長により設計され、ネモ艦長の部下たちにより無人島で設計されました。ノーチラス号は全長70㍍、全幅8㍍、動力源は電気で、潜行時の最高速度は50ノット(約90㌔)。艦首には衝角があり、これで物語の冒頭にあった船舶への衝突事故を起こしています。
艦内には艦長室、食堂、調理室、乗組員室、浴室、機関室のほか、12,000冊の蔵書のある図書室、数多くの美術品や海中で採集したコレクションを陳列したサロンがあります。サロンの正面にはパイプオルガン🎹が置かれており、物語のラストで主人公たちがノーチラス号を脱出する際に、ネモ艦長がパープオルガンを淡々と弾くシーンは子どもながらに、ネモ艦長の心情をうまく捉えて感動したことを覚えています。左右の壁には巨大な展望窓があり、海中を眺望できます。
ちなみにノーチラス号はアメリカの技術者であるロバート・フルトンが1800年に発明した世界初の潜水艦に名前に由来するのだとか、フルトンは1810年に世界初の機雷💣も発明しています。
海底二万里に影響受けた作品
海底二万里に登場する新鋭潜水艦ノーチラス号は、アメリカやイギリスのTV📺番組にも影響を与えました。アメリカでは1964年からABC系列で原子力潜水艦シービュー号が4シーズン110回にわたって放映され、イギリスでも後にサンダーバードを手掛けたジェリー・アンダーソンにより、同じく1964年にサンダーバードと同様のスーパーマリオネーションと呼ばれる人形劇スタイルで「海底大戦争 スティングレイ」が製作されています。
ネット🥅での記述はありませんでしたが、日本でも東宝特撮映画の海底軍艦、円谷プロが制作したSF特撮テレビドラママイティジャックにもノーチラス号は影響を与えていたのではないかと思います。
また1960年代に小澤さとるさんのサブマリン707や青の6号といった本格的な潜水艦漫画が一斉を風靡しました。さらに1980年代後期から1990年代にかけてかわぐちかじさんが発表した沈黙の艦隊は国際政治や核戦争などを問題提起して話題になりましたが、ネットとか資料を探してもどこにも出てきませんが、これらにも少なからず海底二万里に影響を受けたのではないかと思います。
ちなみにこれ私知らなかったのですが、1990年から1年間NHKで放送されたアニメふしぎの海のナディア、この作品の原案となったのは海底二万里で、ネモ艦長やノーチラス号がそのまま登場します。ちなみにこのアニメの総監督を務めたのが、今や日本を代表とするアニメーターとなった庵野秀明さんでした。結構贅沢なキャスティングをしているので、機会があったら視てみたいです。
原子力潜水艦シービュー号
原子力潜水艦シービュー号、邦題は「原潜シービュー号 海底科学作戦」で、この番組は小学校高学年から中学校くらいに初めてテレビで見たように思います。当時は午前午後のいわゆる隙間時間に、各放送局はアメリカのTV番組を放送していて、特に電波状況が良かったので、地元大分のTV局以外にも、福岡はもちろん山口、たまに愛媛のTV局も受信できたため、かなりのアメリカのTV番組を観れたと思います。
アメリカのSFテレビドラマでは、その当時原子力潜水艦シービュー号 海底大作戦の他に宇宙家族ロビンソンや宇宙大作戦(スタートレック)などが放映されていましたが、私は原子力潜水艦シービュー号が一番好きでした。
その理由としては、やはりドラマの中に登場するメカニックが魅力的だったことに付きます。母船となるシービュー号はもちろんのこと、艦首下から発進するエイに似た形をした高速小型潜水手艇フライング・サブが格好良くて大好きでした。フライング・サブは海底だけではなく、空中でも走行でき、空中での最高速度がマッハ2で、様々な場面で活躍する姿が印象的でした。
原子力潜水艦シービュー号は、ハリマン・ネルソン提督が設計し建造した、技術の粋を集めた海洋調査を主目的とする最新の原子力潜水艦で全長124㍍、全幅24㍍、全高20㍍で、潜行時の最高速度は推定で40ノット(74㌔)、約1300メートの深さの海底まで潜ることが可能でした。また民間所属の潜水艦でありながら戦略兵器であるポラリス型核ミサイルを装備しているのは衝撃的でした。
原子力潜水艦シービュー号 海底大作戦のあらすじは、ハリマン・ネルソン提督とリー・クレーン艦長が中心となって、シービュー号で海洋調査の他、諜報活動を含む軍事的任務から、巨大海洋生物や宇宙人との戦いまでを描いたものでした。時代設定は1973年から1982年頃と推定されています。
物語の中で様々な困難な面に直面し、ネルソン提督とクレーン艦長がタッグを組み解決するのですが、とにかくネルソン提督とクレーン艦長のコンビは格好が良く、子ども心ながらこういう大人になれたら・・・と思ったものでした。あと冷戦沈着なモートン副長も良かったなあ!?
私は特にネルソン提督の落ち着いた渋い声が好きで、ロマンスグレイなシックな風貌とよくマッチしていました。ネルソン提督の声は黒沢 良さんが担当されており、ショッカー首領の声で有名な納谷吾郎さんが担当したクレーン艦長、そしてポパイの声やウルトラマン・ウルトラセブンのナレーションを担当した浦野 光さんがナレーションを務めるなど今からすると豪華なメンバーが揃っていました。
海底大戦争 スティングレイ
「海底大戦争 スティングレイ」は前述した通り、サンダーバードを手掛けたジェリー・アンダーソンにより制作されたスーパーマリオネーションで、この記事を作成する際に分かったのですが、サンダーバードよりも2年ほど早く放送されています。
「海底大戦争 スティングレイ」のあらすじは、地上侵略を目指す海底勢力にトロイ艦長とホーンズ少尉が搭乗する原子力潜水艦スティングレイの活躍を描いた作品で、トロイ艦長の声はサンダーバードでサンダーバード2号のパイロットのバージル・トレーシーの声を演じた宗近晴見さんが、ホーンズ少尉の声は何とロカビリー歌手のミッキー・カーチスさんが演じています。またナレーションでは当時人気芸人だったトニー谷さんが起用されていました。
実は私、この「海底大戦争 スティングレイ」を知ったのは社会人になって、家🏠にケーブルテレビを引いた時で1990年代の後半でした。ですので、この物語の詳しい内容は知りません。嬉しいことに8月にスカパーでこの「海底大戦争 スティングレイ」が再放送されるので、じっくり見てみたいと思っています。
ジェリー・アンダーソンは1970年代に入って、スーパーマリオネーションに代わって人間の俳優を使ったSF特撮ドラマ「謎の円盤UFO」を制作します。「謎の円盤UFO」はメカニックも数多く登場し、私の好きそうなドラマでしたが、このテレビドラマはほとんど記憶になりません。というのも「謎の円盤UFO」が放映された時間帯は土曜の20:00からで、その時間帯にはお化け番組である「8時だよ!全員集合」があったからで、いくらSF好きであっても当時の子供はみんなこぞってドリフの番組を見ていて、それは私も例外ではありませんでした。
ただどういう訳か、この番組に登場するメカニックは覚えていて、プラモデルとしてスカイ1、インターセプターとかはメカとしては格好良かったので、お年玉か何か買ったような気がします。
スペース1999
ジェリー・アンダーソンが手掛けたSF特撮ドラマの中で、私がこれだ!!と思っているのは、1973年にイギリスで制作された「スペース1999」です。「スペース1999」は1977年に日本でもTBS系列で放映されましたが、放映された時間が日曜の16:30からの1時間とあって、世間でもあまり馴染みのない作品との印象があります。私もこの作品を知ったのが、高校1年か2年の時なので、おそらく再放送で見たことになります。後に大学生の時、有志数人と立ちあげた「特撮研究会」というサークルでもこの「スペース1999」を知らない人が数名いて、ちょっと驚いたことを覚えています。
「スペース1999」のあらすじというと、1999年9月、月が地上の大爆発事故により、地球の衛星軌道を外れ、のみならず太陽系を飛び出し宇宙を暴走するという荒唐無稽なストーリーで、月面に設営された基地「ムーンベース・アルファ」に残されたジョン・コーニッグ指揮官とその仲間たちの奮闘を描いたドラマです。
このドラマはアダルト層向けに制作されたようで、ジョン・コーニッグ指揮官と良きパートナーである未亡人で「ムーンベース・アルファ」の最高医療責任者であるヘレン・ラッセル博士との淡いラブロマンスも所々に散りばめられていたようでした。ちなみにジョン・コーニッグ指揮官を演じたマーティン・ランドーとヘレン・ラッセル博士を演じたバーバラ・ベインは当時は実際の夫婦でした。(のちに離婚しています)
「スペース1999」は第2シーズンまで制作されており、本家イギリスでは第1シーズンが終了した翌年の1976年に第2シーズンが放映されました。日本でも1981年に第2シーズンがテレビ朝日系列で16:00から1時間枠で放映されました。こちらも第1シーズン同様にあまり視聴しない時間帯だけあって、「スペース1999」の続編が放映されたことに気付いてない人も多かったと推測されます。
私は「ムーンベース・アルファ」が宇宙を彷徨う第1シーズンしか見ておらず、「ムーンベース・アルファ」がこのまま宇宙を彷徨い続けるのか?それとも地球🌎に帰還できるのか、あやふやな記憶だと第1シーズンの最終回はその点を曖昧にしていたので、結果を知るうえで是非とも第2シーズンが見たいところでしたが、なかなかその機会には恵まれません。ネットなどで一応結末はわかってはいますが、でもやはり死ぬまでには一度でもいいから第2シーズンを見てみたいものです。
おわりに
今回は今週のお題「SFといえば」として、ジュール・ヴェルヌの海底二万里とそれから派生した海外のSFドラマについて語ってみました。ただ私のSFについてはまだ語り尽くせておらず、それは次回に回していきたいと思います。
この記事を書くに当たって、大体2000から3000字くらいですむのかなと思っていましたが、書くにつれてあれも入れたいこれも入れたいとなって、気付いたら6000字を超え、結局は記事を分けることになりました。
実は次回に持ち越した方が本当に書きたかった事で、それは日本のSF作品、特にジュブナイル作品についてです。これは近日中に是非とも実現していきたいと思います。ただ記事については相変わらずお粗末なので、そんな人は居ないと思いますが、あまり期待されない方がいいと思います。
参照:Wikipedia:原子力潜水艦シービュー号、ジュール・ヴェルヌ、海底二万里、
H・G・ウェルズ、宇宙大作戦、海底大戦争 スティングレイ、サンダーバード
ジェリー・アンダーソン、里、ノーチラス号、ロバート・フルトン
謎の円盤UFO、スペース1999、青の6号、サブマリン707、沈黙の艦隊
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お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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