五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

秋季静岡学生野球リーグ開幕、そして祝!静岡産業大学から初のプロ野球選手が、しかも絶賛活躍中!!

 ◆◆◆この記事の目次◆◆◆ 

はじめに

 

 今は10月で秋たけなわ、最近の異常気象で季節感が無くなったと言いますが、それでもこの時期は過ごしやすい日々が続きます。秋と言えば、やはり「スポーツの秋」。今年は新型コロナウイルスの影響で中止が相次いでいますが、この時期は学校や地域の運動会が各地で開催されていました。

 今では小学校の運動会は春に開催されることが多くなっていますが、一昔前までは運動会といえば、秋晴れの爽やかな日にお母さんは朝早くから弁当を作り、お父さんは子供の雄姿を見るためにいい場所を確保するために陣取り、お昼には家族で弁当を囲むなど家族総出の一大イベントでした。今ではその運動会も午前中で終了したり、弁当は家族別々で取るなど様変わりしているようで、寂しい限りです。ちなみ私は運動が苦手なこともあって、子供の頃は運動会と呼ばれるものが嫌で嫌で仕方がありませんでした。 

2020年秋季静岡学生野球リーグ 

 

 さて以前静岡県の学生野球リーグを取り上げました。1999年発足の静岡県学生野球リーグ、今年は新型コロナウウイルスの感染拡大の影響を受け、春季リーグは中止となりましたが、秋季は1年ぶりに無観客で8月29日より開催されました。

  

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  秋季リーグは春季リーグの代替試合で同時優勝となった日本大学国際関係学部と東海大学海洋学部の2校を軸に静岡大学静岡産業大学が追う展開が予想されました。序盤戦はプロ注目の孕石幸寛(はらみいしゆきひろ)投手と打者では島田工業の同期で昨春のリーグホームラン王の加藤 廉選手を中心としたバランスのいい東海大学海洋学部が有利でしたが、終盤の対静岡産業大学戦と対日本大学国際関係学部戦でまさかの4連敗を喫し、対静岡大学戦で1敗をしましたが、対静岡産業大学戦で連勝した日本大学国際関係学部が捕手で4番の林 健太選手(日大二)を中心とした打撃陣と左腕の大石亮人投手(報徳学園)の活躍で混戦の秋季リーグを制しました。

 

順位 大学名 試合数 勝利 敗退 引分 勝率
1 日本大学国際関係学部 14 13 1 0 0.929
2 静岡産業大学 14 11 3 0 0.786
3 東海大学海洋学 14 10 4 0 0.714
4 静岡大学 14 9 5 0 0.643
5 常葉大学浜松キャンパス 14 7 7 0 0.500
6 常葉大学静岡キャンパス 14 3 11 0 0.214
6 静岡理工科大学 14 3 11 0 0.214
8 聖隷クリストファー大学 14 0 14 0 0.000

 

  日本大学国際関係学部は10月24日、25日に三重県で開催される東海地区大学野球の秋季選手権に出場しますが、残念ながらそこで優勝してもその先の明治神宮野球大会の出場権を掛けた東海・北陸・愛知の連盟王座決定戦には明治神宮野球大会自体が中止となり、王座決定戦も同時に中止となったので進むことはできません。初の明治神宮野球大会を目指していただけにくれぐれも選手たちは気の毒です。  

育成ドラフトの注目株 大盛 穂 選手、出身校は静岡産業大学 

 

  今回の記事の記事を書くにあたっては、ちょうど1月前に日刊ゲンダイ育成ドラフト出身で現在活躍中の選手の紹介した記事を目にしたからでした。育成ドラフト出身で活躍している選手と言えば、ソフトバンク千賀滉大投手や甲斐拓也捕手らが有名ですが、それに続く若手のホープとして広島大盛 穂(おおもり みのる)選手の記事を読んでいるうちに、大盛選手が静岡県学生野球リーグの静岡産業大学出身とわかり吃驚しました。

 静岡学生野球リーグの記事を書いたのは2019年の5月、その頃の調査では静岡産業大学にはプロ野球選手はまだいないと記述しましたが、これが大きな間違い・・・。記事を書いた前年の2018年に大盛選手は広島カープ育成ドラフトで1位指名されていました。しかも静岡産業大学のホームページではそのことを掲載されており、これは明らかに私の取材不足、お詫びして記事を訂正いたします。申し訳ありませんでした。

 

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阪神、昨年の育成ドラフト2位で静岡大学の奥山皓太選手を指名 

 

 育成ドラフトと言えば、昨年も静岡学生野球リーグでは静岡大学で初のプロ野球選手となった奥山皓太外野手(甲府西)も育成ドラフト2位で阪神タイガースに指名されています。奥山選手は春季キャンプで右膝を痛めつつも、現在は回復しまだ1軍登録はありませんが、ファームでの試合に出場しています。まだ結果は出していませんが、高い身体能力を持ち粗削りながらの力強いスイングが持ち味の奥山選手、その長所を活かして、是非とも来季は1軍昇格を目指してもらいたいと思います。

 

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大盛 穂選手とは?① ~飛龍高校時代~

 

  大盛 穂選手は1996年生まれで大阪市出身。小学校1年生の時に野球を始め、高校は静岡県飛龍高校に進学しています。飛龍高校は静岡県沼津市にあり、まだ甲子園の出場経験はありませんが、県内東部の強豪校と知られています。旧校名は沼津学園。沼津学園時代の野球部OBには西武で活躍された杉山 賢人投手がいます。

  大盛選手は高校時代から練習熱心な選手として有名だったようで、練習中はもちろん昼休みや授業の合間など時間があると絶えずバットを振っていたそうです。残念ながら大盛選手が在学中は飛龍高校は甲子園への出場はなく、1年生秋の県大会3位が最高でしたが、大盛選手は1年生の秋から外野のレギュラーを獲得しており、当時から外野の要として注目されていました。

大盛 穂選手とは?② ~静岡産業大学時代~

 

 大盛選手は高校卒業後は県内の静岡産業大学に進学します。大学時代は苦労したようで、アルバイトで生活費や学費を稼ぎながら野球を続けたそうです。それでも練習熱心は相変わらずで、時間があれば絶えずバットを振っていたとか。こうした練習の積み重ねが今の活躍になっているのですね。

 大盛選手は4年生の時にキャプテンに指名されました。大森選手の性格は寡黙ですが、野球に対する思い入れは誰よりも強かったそうです。不甲斐ない成績に甘んじるチームメイトに活を入れるとともに自らは2018年春の首位打者ベストナインに、2018年秋には本塁打王と結果を残すことで、しっかりとチームをまとめ上げました。

  野球に対する真摯な態度と実力を兼ね備えた大盛選手ですが、大学卒業後の進路についてはかなり苦労したそうです。卒業後は社会人で野球を続けようと大学3年時から、企業チームのセレクションを兼ねた練習会参加を重ねましたが「うちに来てくれ」という声は皆無、しかも周りの大学生は3日連続で参加しているのに、大盛選手だけは2日で帰される始末。東芝西濃運輸ヤマハ東海理化日本製紙石巻といった企業チームどころか、クラブチームからもNOを突きつけられたそうです。

 当時を振り返り大盛選手は「絶望のどん底でした。独立リーグで2年やって、ダメなら野球をやめなければならないと思った。」と語り、周囲の勧めもあってプロ志望届を提出しました。そこで奇跡が起こります。2018年秋、担当スカウトの顔も知らなかった広島から、育成ドラフト1位でしたが、予想外のプロからの指名を受けましたた。ここに静岡産業大学初のプロ野球選手が誕生しました。

大盛 穂選手とは?③ ~広島カープ時代~

 

 こうして野球を継続することが出来た大盛選手、「野球ができることが幸せ」と言いつつも、2018年のドラフトで広島カープが指名したのはドラフト7名で育成ドラフトは大盛選手ただ1人だったこともあり、取材などでは一番立場が低いことに対して、内心忸怩たる思いが強かったそうです。

 ルーキーイヤーの昨年は大盛選手は、高い身体能力を活かして早くも2軍で2番センターの座を獲得、2軍でチーム最多の109試合に出場しました。そうした活躍もあって、昨年オフに支配下登録を獲得しました。背番号も124番から59番となりました。

 新型コロナウイルスの影響で開幕が伸びた今季ですが、逆境をものともせず2軍では1番・センターとして高打率を残し、6月7月とウエスタンリーグで最多の24安打を記録し、「スカパー!ファーム月間MVP賞」に選ばれています。そしてついに大盛選手は7月下旬から1代打要員として1軍デビューを果たしました。7月26日の横浜DeNA戦で初ヒット、9月3日の対中日戦では「1番・センター」として初のスタメンに選出され、10月3日の対ヤクルト戦では初ホームランを放っています。

 大森選手は10月18日現在、63試合に出場し打率は.274、ホームラン2本、盗塁5と好成績を残しています。最近はスタメン出場は減りましたが、50㍍を6秒0で走る俊足とシャープなスイングが魅力の「走・攻・守」三拍子そろった選手で、加えてその人間性から「カープ野球の申し子」として今後の活躍が期待されています。
 


【カープ公式】はじめまして!大盛穂です!

  

 それにしても大盛選手を門前払いした社会人チームは今、大盛選手の活躍をどう思っているのでしょうかねえ!?ちょっと意地悪な言い方かもしれませんが相当地団駄踏んでいるような気がしますが・・・。ちなみに大盛選手はボウリングが得意だそうで、調子の良い日は250を超えるスコアを出すそうです。

おわりに

 

  開催が懸念されていた静岡学生野球リーグですが、何とか無事に終了しました。ただ無観客でだったことと明治神宮大会が中止になったことは誠に残念です。今回の記事では静岡産業大学OBで初の同大学初のプロ野球選手となった大盛選手を取り上げました。大盛選手のみならず最近は地方の大学出身のプロ野球選手が目立っています。理由としては様々な要因が考えられますが、学生野球を通じて知名度を上げ、都会に行く人材を地方で確保し、ひいては地域社会に貢献する人材を育成する地方大学の考え方は、批判はありますが、私としては歓迎すべきだと思います。それ故にそうした地方で活躍した選手を晴れ舞台である全国大会が新型コロナウイルスの影響で中止になることは非常に残念なことです。

 つい先日ですが、東京大学の研究チームが新型コロナウイルスの空気伝播について、マスクの防御効果と適切な使用方法を発表しました。このことを踏まえた上で、新型コロナウイルスの影響下で中止を余儀なくされている各種スポーツイベントも工夫を凝らしていけば、盛り上がりにかけるとは言え、開催することは十分可能だと思います。関連する関係者の皆様もそれを踏まえながら今後の対策を考えていただきたいと思います。そして来年こそはスポーツ、いやそれ以外のことでも頑張っている若い人たちが、その雄姿を存分に披露できることを心より願っています。

 

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参照:日刊ゲンダイデジタル 2020年9月30日付

     広島・大盛は‟練習の虫” 学生時代は黙々とバットを振る日々

   ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム 2019年1月31日 

     プロ入り前に不合格・・・広島育成1位大盛は成り上がる

   静岡新聞SBS 2020年10月12日付

      日大国際が秋連覇 静岡学生野球リーグ、25回度目頂点 

   静岡新聞SBS 2020年8月29日付

     静岡学生野球 1年ぶりリーグ戦、無観客で

   YAHOO!JAPANニュース

     大森穂は育成選手から「カープ野球の申し子」へ。

                 無名からのサクセスストーリー

   Wikipedia 大盛 穂、奥山皓太、飛龍高等学校

写真:無料写真素材 写真AC 観覧席 施設 建物 bezuty-box

 

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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