◆◆◆この記事の目次◆◆◆
- はじめに
- 静岡県学生野球リーグについて
- 令和5年春季静岡県学生野球リーグの結果 ~同率首位で並んだ東海大学静岡キャンパスがプレーオフで静岡大学を破り、4年ぶり7回目の優勝!!~
- 令和5年春季静岡県学生野球リーグ 開幕時の予想
- 熾烈を極めた最終節 史上初のプレーオフ決戦を制したのは東海大学静岡キャンパス
- 令和5年春季静岡県学生野球リーグ寸評
- 東海大学静岡キャンパス、全日本大学選手権出場ならず、3日間の死闘の末、中部学院大学が東海地区代表に~
- おわりに
はじめに
早いもので、2023年も5カ月が過ぎようとしています。定年を過ぎた私の勤務も、一応は嘱託扱いですが、責任のない立場にも困惑しつつも、何とか馴れてきました。とはいえ、やはり大幅に給与💰が減ったの痛手です。6月には値上げの嵐が始まると言いますし、昨今の諸物価高騰、これから来る夏に備え、節約に励まねばと思いつつも頭を悩ます日々が続きます。
静岡県学生野球リーグについて
さて今回の記事は、私が2019年の春から記事にしている静岡県学生野球リーグ、3月の下旬に開幕し5月11日に終了した春季リーグの結果についてです。
おさらいになりますが、静岡県学生野球リーグとは静岡・岐阜・三重の3県に所属する大学及び高等専門学校の硬式野球部構成された東海地区大学野球連盟の中の静岡県に所属する学生野球リーグです。
1999年にそれまで3県で総当たり戦だったものが、県別に移行となり、静岡・岐阜・三重の各県学生野球連盟が発足し、全国大会への出場校は3県リーグのそれぞれの優勝校による総当たり戦による勝者となりました。
静岡県学生野球リーグは発足当初は浜松大学、静岡大学、静岡産業大学、東海大学海洋学部、静岡理工科大学の5校で開始されました。2000年春に日本大学国際関係学部が、2002年春には富士常葉大学がそれぞれ加盟し、2013年に常葉大学の大学改編に伴い、浜松大学が常葉大学浜松キャンパスに、富士常葉大学が常葉大学富士キャンパスに名称を変更、2018年の富士キャンパスの閉鎖に伴って常葉大学富士キャンパスは常葉大学静岡草薙キャンパスに名称変更、更に2019年には常葉大学静岡キャンパスに名称を変更しています。2017年春には聖隷クリストファー大学が静岡県学生野球リーグに加わりました。また昨年から東海大学海洋学部は東海大静岡キャンパスに名称変更されました。
さて注目の春の静岡県学生野球リーグですが、5月9日に全日程を終え、東海大学静岡キャンパスと静岡大学がともに12勝2敗で首位に並んだため、5月11日に静岡県学生野球リーグ初となるプレーオフ(優勝決定戦)が実施され、東海大学静岡キャンパスが2019年春以来の4年ぶり7度目の優勝を飾りました。
優勝した東海大学静岡キャンパスは、5月20日に三重県で行われる東海地区大学選手権で岐阜県代表の中部学院大学と対戦し、それに勝利し続く三重代表の皇学館大学に連勝すれば、6月に神宮球場で開催される全日本大学選手権大会の東海地区代表として出場が決まります。
順位 | 大学名 | 試合数 | 勝利 | 敗退 | 引き分け | 勝率 |
1 | 東海大学静岡キャンパス | 14 | 12 | 2 | 0 | 0.857 |
1 | 静岡大学 | 14 | 12 | 2 | 0 | 0.857 |
3 | 静岡産業大学 | 14 | 10 | 4 | 0 | 0.714 |
3 | 日本大学国際関係学部 | 14 | 10(2) | 4 | 0 | 0.714 |
5 | 聖隷クリストファー大学 | 14 | 5 | 9 | 0 | 0.357 |
6 | 常葉大学静岡キャンパス | 14 | 3 | 11 | 0 | 0.214 |
7 | 常葉大学浜松キャンパス | 14 | 2 | 12 | 0 | 0.143 |
7 | 静岡理工科大学 | 14 | 2 | 12(2) | 0 | 0.143 |
注)①日本大学国際関係学部 勝利のうち2つは不戦勝によるもの
②静岡理工科大学 敗退のうち2つは出場辞退によるもの
年度 | 優勝校 | 優勝回数 | 2位 |
1999年秋 | 浜松大学 | 初 | 静岡大学 |
2000年春 | 浜松大学 | 2 | 静岡産業大学 |
2000年秋 | 静岡産業大学 | 初 | 浜松大学 |
2001年春 | 静岡大学 | 初 | 浜松大学 |
2001年秋 | 浜松大学 | 3 | 静岡大学 |
2002年春 | 静岡大学 | 2 | 浜松大学 |
2002年秋 | 日本大学国際関係学部 | 初 | 静岡大学 |
2003年春 | 静岡産業大学 | 2 | 東海大学海洋学部 |
2003年秋 | 浜松大学 | 4 | 静岡大学 |
2004年春 | 日本大学国際関係学部 | 2 | 東海大学海洋学部 |
2004年秋 | 東海大学海洋学部 | 初 | 静岡産業大学 |
2005年春 | 日本大学国際関係学部 | 3 | 東海大学海洋学部 |
2005年秋 | 東海大学海洋学部 | 2 | 日本大学国際関係学部 |
2006年春 | 日本大学国際関係学部 | 4 | 静岡産業大学 |
2006年秋 | 日本大学国際関係学部 | 5 | 浜松大学 |
2007年春 | 日本大学国際関係学部 | 6 | 東海大学海洋学部 |
2007年秋 | 日本大学国際関係学部 | 7 | 東海大学海洋学部 |
2008年春 | 東海大学海洋学部 | 3 | 日本大学国際関係学部 |
2008年秋 | 日本大学国際関係学部 | 8 | 東海大学海洋学部 |
2009年春 | 東海大学海洋学部 | 4 | 静岡大学 |
2009年秋 | 日本大学国際関係学部 | 9 | 浜松大学 |
2010年春 | 東海大学海洋学部 | 5 | 浜松大学 |
2010年秋 | 日本大学国際関係学部 | 10 | 東海大学海洋学部 |
2011年春 | 日本大学国際関係学部 | 11 | 東海大学海洋学部 |
2011年秋 | 日本大学国際関係学部 | 12 | 浜松大学 |
2012年春 | 日本大学国際関係学部 | 13 | 浜松大学 |
2012年秋 | 浜松大学 | 5 | 日本大学国際関係学部 |
2013年春 | 日本大学国際関係学部 | 14 | 常葉大学浜松キャンパス |
2013年秋 | 日本大学国際関係学部 | 15 | 常葉大学浜松キャンパス |
2014年春 | 静岡大学 | 3 | 常葉大学浜松キャンパス |
2014年秋 | 日本大学国際関係学部 | 16 | 静岡大学 |
2015年春 | 常葉大学浜松キャンパス | 6 | 日本大学国際関係学部 |
2015年秋 | 日本大学国際関係学部 | 17 | 東海大学海洋学部 |
2016年春 | 日本大学国際関係学部 | 18 | 東海大学海洋学部 |
2016年秋 | 日本大学国際関係学部 | 19 | 静岡大学 |
2017年春 | 日本大学国際関係学部 | 20 | 静岡大学 |
2017年秋 | 日本大学国際関係学部 | 21 | 東海大学海洋学部 |
2018年春 | 日本大学国際関係学部 | 22 | 東海大学海洋学部 |
2018年秋 | 日本大学国際関係学部 | 23 | 静岡産業大学 |
2019年春 | 東海大学海洋学部 | 6 | 日本大学国際関係学部 |
2019年秋 | 日本大学国際関係学部 | 24 | 東海大学海洋学部 |
2020年春 | ― | ― | |
2020年秋 | 日本大学国際関係学部 | 25 | 静岡産業大学 |
2021年春 | 日本大学国際関係学部 | 26 | 静岡産業大学、静岡大学 |
2021年秋 | 静岡大学 | 4 | 日本大学国際関係学部 |
2022年春 | 静岡大学 | 5 | 日本大学国際関係学部 |
2022年秋 | 静岡産業大学 | 3 | 日本大学国際関係学部、静岡大学 |
2023年春 | 東海大学静岡キャンパス | 7 | 静岡大学 |
令和5年春季静岡県学生野球リーグ 開幕時の予想
開幕当初、優勝争いは22年秋季リーグ優勝の静岡産業大学、秋季で3連覇を逃した静岡大学、静岡学生野球リーグで26回の優勝を誇る日本大学国際関係学部の3つ巴の争いが予想されました。
静岡産業大は秋季リーグで大活躍の見目 大弥投手に加え、今季は成長著しい工藤 遼太投手の2枚看板が揃っており、打撃陣も後藤 維吹選手や渡邉 笑生選手らの打外陣も好調で、しかもチームも2年生中心の若いチームなこともあり伸びしろも十分期待され、優勝候補の筆頭でした。
それに続く静岡大学も同じく古川 陽都投手・吉田 哉太投手の2枚看板が健在であり、打撃陣も佐藤 啓介選手、荒井 瑞紀選手ら連覇した時のメンバーに加えて、新たに4番に抜擢された永島 周選手ら新戦力も台頭してきて、秋季リーグの雪辱に燃えていました。
静岡県学生野球リーグで26回と最多優勝を誇る日本大学国際関係学部は、投手陣にやや不安を残しますが、速球派の杉田 健投手や左腕の勝間田 康生投手を軸に、経験豊富な野手陣が支える形で優勝を狙いに行きました。
昨年度から静岡市清水区にあるキャンパスに人文学部が新設されたため名称が東海大学海洋学部から改名された東海大学静岡キャンパスは、前述の3チームと比べ下馬評は高くないものの、エースの佐藤 孝介投手や打者では山本 好輝選手ら4年生を中心にまとまりがあり、あわよくば優勝との期待がかかりました。
その東海大学静岡キャンパスと優勝回数は6回と同じですが、なかなか低迷の域を出ない常葉大学浜松キャンパス、今季もチーム力で上位進出を図りたいところです。部員数15名と少ない中で奮闘している静岡理工科大学ですが、今季も初戦でケガ人が出たために対日本大学国際関係学部戦の出場を辞退しています。こういうチームに頑張ってもらいたいですね。
下位が定着している常葉大学静岡キャンパスと聖隷クリストファー大学、どちらも部員数が少ない割に頑張っており、秋からの順位を少しでも上げることが期待されました。
春のリーグ戦は優勝候補の静岡産業大学、静岡大学、日本大学国際関係学部の3チームと東海大学静岡キャンパスが大方の予想通りに勝ち星を重ねますが、最終節を前に東海大学静岡キャンパスが1敗と一歩抜きんで、2敗の静岡大学が続きます。
勝てば優勝という最終節、東海大学静岡キャンパスは日本大学国際関係学部に痛恨の1敗。静岡大学が静岡産業大学に勝利したため、2敗同士で東海大学静岡キャンパスと静岡大学が首位に並び、静岡学生野球リーグ初のプレーオフが行われることになりました。
注目のプレーオフですが、東海大学静岡キャンパスはエース佐藤 孝介投手、静岡大学も同じくエース吉田 哉太投手が投げ合い、1点を争う好ゲームとなりました。試合は3回にスクイズによって奪った1点を守り切った東海大静岡キャンパスの勝利(1-0)。この試合で先発した東海大学静岡キャンパスの佐藤 孝介投手は5安打1四球で今季初完封、4年ぶりの優勝の立役者となりました。
あと一歩のところで、2季連続優勝を逃した静岡大学。先発完投した吉田 哉太投手は12安打を打たれながらも要所を抑え、スクイズでの1点以外を与えなかったものの打線が爆発せずに残念ながら敗退。試合後のコメントに応じた静岡大学の佐藤 啓介主将は「打ち勝つ目標を掲げて挑んだが、最後まで課題が解消できなかった。」と述べています。
令和5年春季静岡県学生野球リーグ寸評
静岡学生野球リーグ初のプレーオフ戦を制した東海大学静岡キャンパス、下馬評では静岡産業大学、静岡大学、日本大学国際関係学部に押され気味でしたが、それを覆しての優勝は見事でした。優勝インタビューで手塚 慎太郎監督は「突出した選手がいない地味なチーム、優勝できるとは思わなかった。」と謙遜されていましたが、元々は力があるチームなので、連覇も夢ではないと思います。
惜しくもプレーオフで敗れた静岡大学。試合直後のインタビューで佐藤 啓介主将が述べているように課題は打撃力。打撃力向上を目標に秋に向かって練習していくと思います。投手力がいいチームだけに課題の打撃力が備わったなら、恐ろしいチームに変貌すると思います。
今季連覇がかかっていた静岡産業大学でしたが、対東海大学静岡キャンパス戦及び対静岡大学戦に連敗したのが痛かったです。ただ投手力を中心とした若いチームだけに秋季に躍進が期待できます。逆に対東海大学静岡キャンパス戦及び対静岡大学戦で1勝1敗と互角の戦いをした日本大学国際関係学部でしたが、対静岡産業大学戦に連敗したのは痛かったですね。優勝経験が豊富なだけに戦い方を熟知していますので、秋季の戦い方に注目です。
春季リーグで最も躍進したチームは5位に入った聖隷クリストファー大学でしょう。昨季まで最下位が定番でしたが、今季は順位を一気に5位まで上げる大躍進!!しかも部員は僅か23人というから頭が下がります。実力の上ではまだまだ上位4校には及びませんが、この躍進が秋季も続くようであれば、近い将来は優勝を狙えるダークホース的な存在になるかもしれません。
逆に今季残念だったのは6位の常葉大学静岡キャンパスと7位タイの常葉大学浜松キャンパスの常葉大学の2チーム。ともに投手陣がボロボロで大量失点をする試合が続出しています。この2チームの課題は投手力ですので、秋季は是非とも整備された投手陣で臨んでもらいたいし、特に常葉大学浜松キャンパスは優勝6回を誇る名門であるだけに、復活が望まれます。今季も欠員のため欠場を余儀なくされた静岡理工科大学でしたが、部員が15名と少ないながらも少数精鋭で頑張っています。秋季は万全の態勢で臨んでもらいたいと願うばかりです。
東海大学静岡キャンパスは来月5日から明治神宮球場と東京ドームで開催される全日本大学野球選手権大会の東海地区代表をかけて、三重県のダイムスタジアム伊勢で、5月20日から東海地区代表決定戦が行われました。
代表決定戦は総当たり制で2勝した学校が東海地区代表に選出され、今年は岐阜県代表に中部学院大学、三重県代表に皇學館大学がそれぞれの県リーグで優勝しました。
5月20日に開幕した東海地区代表決定戦は各大学が一歩も譲らず、3校ともに1勝1敗で迎え、続きは翌日に総当たり制の再試合が行われました。ただここでも3校とも譲らず、決着は23日に大会規定により、トーナメント方式に改められた再々試合に持ち込まれました。
組み合わせは失点率が最も低かった皇學館大学にシード権が与えられ、東海大学静岡キャンパスは1回戦で中部学院大学と対戦し、連日の疲れもあってか、中部学院大学に1-10と大敗しました。勢いに乗る中部学院大学は決勝でも皇學館大学を8-1と寄せ付けず完勝、3日間にわたり死闘を続けた東海地区代表決定戦は中部学院大学の勝利で幕を閉じました。
おわりに
東海大学静岡キャンパスは残念ながら全日本学生選手権の出場を逃してしまいましたが、今年の大会は例年にない3日間という決戦になったため、各県のレベルもかなり上がったのではないかと思います。そういった意味でも惜しくも優勝を逃した静岡大学や3位タイの静岡産業大や日本大学国際関係学部を含め、秋のリーグ戦では今季同様に実力伯仲の好試合が期待できるし、念願の静岡県代表の明治神宮大会出場も茹ではないかもしれませんね!!
東海地区代表になった中部学院大学は6月5日の1回戦で九州地区北部代表の日本文理大学と対戦します。日本文理大学は過去の全日本学生選手権の大会で優勝経験もある強豪、近年力を付け大学球界から注目されている中部学院大学としても好敵手で、強豪校同士の好試合が期待されます。中部学院大学には東海地区代表として是非とも勝利し、優勝旗を東海地区に持ってきてもらいたいものです。
参照:あなたの静岡新聞
2023年3月24日付
2023年5月4日付
静岡学生野球、優勝争い激しく
2023年5月10日付
YAHOO!JAPANニュース
東海大静岡が8季ぶり7度目の優勝
「できるとは思っていなかった」監督 静岡学生野球春季リーグ
東海地区大学野球連盟 試合速報
2023年 東海地区大学野球春季選手権大会
写真:無料写真素材 写真AC 野球 けいごkeigo
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